地球最大の内輪揉め。体育会系VS文化系「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」感想・ネタバレ

今度は内輪揉めだ!!
ハリウッドの最高レベルで繰り広げるサークル崩壊型バトル!!
勝つのは体育会系か!?文化系か!?

デッドプー太郎です。

正直、「シビル・ウォー」を舐めていた。

去年の夏に”DIE”sukeさん家に泊った翌日。別れる前に、「新幹線の中での暇つぶしにでも読んでください。あまりおもしろくないですけど」と言って渡してくれたのが、「シビル・ウォー」の原作だった。

「ありがとうございます。本当に頂いていいんですか!?」と感謝した俺だったが、あの悪名高い原作だ。

名古屋あたりで読了し、あまりにも薄っぺらいオチに”DIE”sukeさんに「てめぇ、こんなクソみたいにしょうもない本渡すんじゃねーよ!!」とLINEでキレてビーパワーハードボイルドが分裂 しかけたのだった。

そんな「シビル・ウォー」を題材に実写化するということで不安だった。

去年(「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」)飲み会にめんどくさい奴が来て全員でボコってたばかりじゃねーか。もう喧嘩かよ!!

どうせトニーがtwitterでキャップをブロックしたとか、そんなんだろう!!

と観る直前まで世間の期待とは裏腹に俺は冷めていた。



「キャップとトニーが最後は和民あたりでエイヒレかチャンジャでもつまみながら仲直りして終わりだろうな」
とろくでもないエンディングを想像していたのだが、観終えた今、俺はヒーロー達の友情パワーにむせび泣いている。

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俺の感想。ウォォォン!!(号泣)

以前からビーパワーハードボイルドではマーベル=ゆでたまご説を提唱していたが、俺たちは正しかったのだ!!

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嶋田先生と中井先生は親友ではない。超友なんです。

まず先に言っておくと、本作は最低でも
「キャプテン・アメリカ/ファースト・アベンジャー」

「アベンジャーズ」

「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」

の4作は必ず観ておいてほしい!!

比較的どの作品から入っても楽しめるマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)だが本作は復習ありきの作品だ。

しっかり観てMCUを把握しておかないとおもしろさが半減。

いや、四次元ポケットを一切使わないドラえもんくらい致命的になる!!
想像してくれ、四次元ポケットを一切使わないドラえもんなんて、単なるのび太のいじめ記録だ!!救いがないだろ!?それは嫌だろ!?

そういう事だ!!

できれば「アントマン」

「キン肉マン」のキン肉星王位争奪編も読んでおいて欲しい。

というわけであらすじ

メンヘラロボ(ウルトロン)退治後、一部退部者が発生するものの、地球の平和を守ってきたアベンジャーズ。

しかし、リングが地球全体なもので、試合後はいつも世界を廃墟に変えていた

観ているこっちからしたら「あっ、街が浮いた!!リアルラピュタだ!!」などと爆笑していたが、この世界では誰もが力づくで何とかするアベンジャーズの人命軽視気味な活動内容にブチギレだった。

本作冒頭でも「ウィンターソルジャー」にて散々な目にあったラムロウが街で北斗の拳のジャギのコスプレでグレていたところを制止するつもりが、うっかり一国をコロニー落とし後のオーストラリア並の景色に変化させてしまう不祥事を起こす。

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やっぱMCUは少年ジャンプ力が高い!!

結果、「あんた達すぐに無茶するから、これからはみんなが求める時だけ頑張ってください!!マジで!!」という内容の国際的な協定へのサインを求められる。

良かれと思っていたのに・・・「ジャスティスの誕生」のスーパーマン以上に疎まれてる・・・。
特に裏で多額の賠償金を支払ってきたであろうトニーは「やっぱそうですよね!!」と速攻で合意するわけだが、童貞特有の「大人の事情」を極端に嫌うキャップは同意しない。

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「世間知らずのクソ童貞、さっさと風俗でも行ってこい!!」とイラつくトニーに対し「こういうの自由じゃない!!」と修学旅行の自由時間の短さに抗議する中学生ばりに譲らないキャップ。

アベンジャーズがぎくしゃくしていた頃、キャップの昔の友達で記憶がなくなる事に定評のあるバッキーがテロリストの主犯説が世間を賑わせる。
「あれはあかんて!!あんたの友達やばいよマジで!!」とブラック・ウィドウもマジでキャップに懇願するのだが・・・

キャップ「あいつ昔からの友達だし。本当はいい奴やねん!!」

と学生時代の友達を庇った結果、アベンジャーズは崩壊。

こうして
「元気な童貞」キャプテン・アメリカ
「幼馴染」バッキー
「愛想のいいラジコンマニア」ファルコン
「あやしい彼女」エージェント13
「猟奇的な超能力のオーナー」スカーレット・ウィッチ
「アベンジャーズのジェロニモ」ホークアイ
そしてなんとなく参加することになったアントマン

体育会系

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「悩みがちな成金」アイアンマン
「ドン・チードル」ウォー・マシン
「世界一有名な二重スパイ」ブラック・ウィドゥ
「元トニーのカーナビ」ヴィジョン
「全身タイツのデンゼル・ワシントン」ブラック・パンサー
そしてなんとなく参加することになったスパイダーマン
文化系

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という2チームによる本来の協定に関してはそこそこに
「昔の友達と今の友達どっちが大切」をテーマにした世界規模の内輪揉めの火ぶたが切って落とされたのだった。

シビル・ウォーの見どころは大きくわけて5つだ。

①2つの友情パワー
まず体育会系の中心メンバーであるキャップ&バッキー。

ざっくり50年ぶりの再会という事もあり積もる話も多いのだろう。
「おまえとおったらおもろいわ、どこのどいつもかなわんわ」といわんばかりに戦いの最中でも友情を確かめ合う。

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キャップ「レーザーIMAXってすごいらしいで」
バッキー「家の近所にないからまだ観てへんわー。」

ついでに「最近知り合ったいい奴」ファルコンも即バッキーと意気投合、二人でキャップの恋路を応援するブロマンスっぷりは微笑ましい。

対してチーム文化系のトニーはいがみ合いつつも「あいつ(キャップ)のことやっぱ好きやねん」と奇跡のツンデレっぷりで世界中の腐女子をキュン死にさせる。

なんだかんだでキャップがみんなから愛されているんだという絆に泣ける。ウォーン!!(2回目)

②大人になったトニー
「アイアンマン」ではパーティーで泥酔、お持ち帰りと典型的な成金ぷりを発揮していたトニーも回を重ねるに続けて極度の心配性へ。

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2008年

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2016年

アベンジャーズのリーダー格の割には今までメンヘラになったり、飲み会の場を壊すロボを作ったりと一番へまをしてきが毎回最後は無理をして何とか体裁と威厳を保ってきたトニー。

今回も私生活はボロボロ、すれ違った人にもかっての仲間にもディスられて「みんなの財布」ポジションに堕ちそうになるのだが、初めて自分の事よりも他人を気遣うという心の変化を見せる。

あのトニーが大人になった!!財力と才能のゴリ押しだったトニーが初めて見せる仲間への想い!!

今まで追い続けてきたファンはそれだけで泣けるのだ!!ウォーン!!(3回目)

③なんとなく精神
今回とりあえず参加したアントマンとスパイダーマン。

他メンツと違い特に深い理由もないため、のびのびと空港での大乱闘スマッシュブラザーズに参加するのだが、この二人が息詰まる作品に心の休憩を与えてくれる。

キャップに会えてはしゃぐ無職中年と急きょ海外旅行に連れていってもらえる事になり喜ぶ高校生。
特にスパイダーマンについては「東映版じゃねーか!!」と賛否両論となったが、今回は今までで一番スパイディーしている。

アメイジングスパイダーマンを認めずサム・ライミ版原理主義者だった俺が「こいつこそ、親愛なるお隣さんそのものだ!!」と絶賛しているのだ!!

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メイおばさんにマリサ・トメイをキャスティングした理由がようやくわかった。

この二人が「なんとなく」参加してくれていなかったら、あまりにも重すぎて観ていられなかっただろう。決して物語の主人公ではないがいないと困る。邪魔なようで邪魔じゃない。

というわけでキン肉マンにおけるキン骨マンとイワオの重要性を改めて感じたのだった
(そこかよ!!)

④みんな違ってみんないい!!
全員に見せ場があることに定評のあるMCUだが、今回も見事な交通整理だ。
特に新入生ブラック・パンサーは完全に私情での参加だが、「ザ・レイド」のマッドドッグ先輩ばりのアクションだけでなく、親を大切にする、という理想の息子像を発揮。世界中の親御さんの心を鷲掴みにしたことだろう。

個人的にはドン・チードルが全編に渡ってドンしていた事はうれチードルだった。

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⑤誰も悪くない
これは完全にネタバレになるので割愛するが、とにかく誰も悪くないんだ。

 

高校と大学、部活とバイト先、どちらの友達が大切なのか?と考えたことは誰でもあるはずだ。本当の親友とは、ズッ友とは何なのか?答えは「シビル・ウォー」にある。

「アイアンマン」が公開されたのが2008年なのであれから8年。当時のちびっ子達も今は思春期真っ只中、高校生、もしくは大学生くらいだろう。
悩みの多い年頃の彼らに向かってマーベルは本作を作ったのではないかと思うと興味深い。

思春期をとっくに過ぎた30超えの俺も後半から畳みかける展開は胸にぐっとくるものがあった。

雨降って地固まる。今は涙は堪えよう。

アベンジャーズが仲直りする日が来た日に盛大に泣こう!!

鑑賞が終えた方へ。

この画像を見てGReeeeN!の「キセキ」を聴いてみて。一撃で泣くから!!

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