肌が青い奴はだいたい友達「X-MEN アポカリプス」感想(ネタバレ)

主要人物の大半が死んでもリブートに走ることもなく、2年に一度ペースの地球最大の危機も だいたい8割がウルヴァリンの無茶で切り抜けてきたX-MEN。

前作「フューチャー&パスト」でついに歴史改変という荒技で乗り切り「ズートピア」以上に 「あきらめないでいこう」精神に満ち溢れたシリーズである。

シリーズは続投しているものの、回を重ねるにつれてジェニファー・ローレンスのどや顔が気になるが、これでサイクロップスもジーン・グレイも安心して再登場できるという事で作られた本作の敵は なんとアポカリプス!!

かってカプコンの格闘ゲームで画面いっぱいになって襲ってくるという子供だった
我々を絶望に陥れたラスボス中のラスボスだ!!

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図体はデカいが遠距離からのオプティックブラスト連発で割と簡単に倒せた。

予告を見て今回は画面いっぱいのアポカリプスどころか画面いっぱいのハイレグレオタードが拝めるぞ!!やった!!ということで初日に観賞。

1983年、ウルヴァリンとミスティークの無茶で何とか平和な世界を保った忍たまエグゼビア学園の生徒たち。

あるものはスクールライフを満喫、あるものは正体を隠し家族に恵まれてリア充を満喫、あるものは突然目からビームが出るというちん毛が生えるどころの騒ぎじゃない毎日を送っていた。

そんな矢先、エジプトのおっさん達の願いにより約数千年の眠りから目覚めたアポカリプス。
(それにしてもエジプトではミイラやらザ・ロックやらが目覚めてややこしい国だなぁ!!)

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演じるのはオスカー・アイザック。「スターウォーズ フォースの覚醒」ではポー・ダメロンという役名だったが、今回は決してダメではない「良いメロン」だった。

なんとなく世の中を調べてみたら、高校生カップルがキス動画をネットにアップしたり、犬の鼻と耳を付けた自撮りが蔓延した世界になっていた。

「もうダメだ!!人類滅ぼそう!!」

ということで人類を滅ぼし新たな世界を作るという寝起きとは思えない壮大な計画をプランニングするアポカリプス。

スカウトした部下は

「ますますツンデレに拍車がかかった鉄分マニア」マグニートー
「ウイングガンダムゼロカスタム」エンジェル
「お天気お姉さん」ストーム
そしてオリヴィア・マン(通称オリマン)演じるサイロックのの4人

数千年寝ていただけあってもやもやしていたのだろう、モヒカンや顔面タトゥーを義務付けたり
サイロックに対してはハイレグのレオタードを着てもらうという、自分の趣向、性癖のおもむくままに暴れるアポカリプス!!

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映画を鋭い角度で語るのも大事だが、俺達はハイレグの角度の方が大事だ!!

原作通りのこの衣装を採用しただけでビーパワーハードボイルドはブライアン・シンガーについていくことに決めました。(ごちそうさま!!)

部下の4人中女が2人という、「やっぱ女の子がいた方が楽しいよね」という正直な気持ちには好感が持てた。

マグニートの鉄分無駄使い戦法で滅亡は逃れたとしても、確実に5億人くらいは死んだであろう被害を受けた世界。しかし、 このまま滅亡するわけにはいかない。

「アメコミ界の金八先生」プロフェッサーXを筆頭に
「青いコスプレイヤー」ミスティーク
「青い人その2」ビースト
「青い人その3」ナイトクローラー
「足の速いニート」クイックシルバー
「強過ぎる目力」サイクロップス
「わけあり優等生」ジーン・グレイ等おなじみの面々が「また世界の危機だ!!今回もがんばるぞ!!」といつものように二つ返事で立ち向かうのだった。

世界の平和は!?そして何よりマグニートーは隠し子騒動を乗り切れるのか!?

前作ではヒュー・ジャックマン、ハル・ベリーなどギャラが高くなり過ぎて使いづらくなってしまったスターも大量投入で乗り切っていたが、今作はおなじみのメンバーのキャストも更新し、しれっと若返りに成功、橋が突然なくなる、核兵器が全て放出されるというシュワルツェネッガー主演作5作品分くらいの危機を詰め込んだ景気の良さも相まって前作どころではないお祭り騒ぎに仕上がっていた。

長年、注目されていたジェームズ・マカヴォイ版プロフェッサーX(チャールズ)もついにハゲた!!やった!!と 世界中の頭髪が心配な男たちも喜んだだろうが、何よりも喜んだのは前作でうっかりフライングしてスキンヘッドにしたらしいマカヴォイ本人だろう。

単純にハゲるのは普通の人間だがプロフェッサーは違う!!wifiを使わずハゲとハゲで通信するというハゲコネクトを披露、

「大切なのは髪の毛の量じゃない、ハートだ」という
ブルース・ウィリスの名言があるが、まさかハゲたらハートとハートがつながるとは夢にも思わなかった。

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作中「No Hair!!」に聞こえてしまい、「それはおまえだろ!!」と突っ込んだが「No Fear!!」だった。もっと英語勉強しよっと♪

もちろん俺たちのウルヴァリンもちゃっかり登場、カメオ出演どころではないいつもの無茶も披露!!確実に風邪を引いたであろう体当たり演技に注目だ!!

またおなじみのスタン・リーだが・・・今回は嫁同伴というスペシャルな殴り込みを披露した!!

かっては「ファイナル・ディシジョン」を観てこっちがアポカリプスのような気持になった事もあったが、「ファースト・ジェネレーション」からどんどん希望を持てるようになってきた。

これだけの登場人物とストーリーがありながら、全員に見せ場を与えて破たんしないあたりは、「エクスペンダブルズ」を彷彿とさせる素晴らしい交通整理だ。

圧倒的な情報量と派手な画に観た後はざるそばのようなあっさりしたものしか食べたくなくなる濃さ。 かのマトリックスを鑑賞した後のような満足感に包まれる。

そう、これは「ざるそばムービー」なのだ!!

Noリブート!!Noヘアー!!今回も「あきらめないでいこう」精神にノックアウトされた。

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それにしてもオリヴィア・マン(オリマン)のやつ、エロい体しやがって・・・・

けしからん、もっとやれ!!