裏ラ・ラ・ランド、シェーン・ブラックの本気「ナイスガイズ!」 – Be Power Hard Boiled
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裏ラ・ラ・ランド、シェーン・ブラックの本気「ナイスガイズ!」

プレデターに殺された日から30年

ポンコツ映画の巨匠の夢叶う!!

シェーン・ブラック

彼の名前を聞いてニヤリと笑う人間は確実に偏差値が低いだろう。

「プレデター」のダッチ部隊の下ネタ好きのメガネっ子ホーキンスとして銀幕にデビュー!!

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その傍らバディポリスアクションの金字塔でありBLの先駆け「リーサル・ウェポン」シリーズ
アーノルド・シュワルツェネッガーの盛り合わせ「ラストアクションヒーロー」
流血、爆発、殺害、カーチェイスという悪夢のPDCAサイクルを経て自分探しをする「ロング・キス・グッドナイト」
といった作品の脚本を担当し火薬の多さと笑いは比例することを証明し続けてきた。

近年では「ダイハード」よりも器物破損が深刻なクリスマス映画である「アイアンマン3」を監督するなど、30年に渡り、何もやることのない土日の昼下がり、男だけの部屋飲みで
観たくなる映画を大量に量産してくれた頼れるナイスガイである。

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「プレデター」におけるガトリングガンについて考察するシェーン氏。
ハリウッドいち安居酒屋で一緒に飲みたい男!!

そんなシェーン・ブラックの「アイアンマン3」以来の監督作品である「ナイスガイズ!」が公開された。

http://www.niceguys-movie.com/

ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングがタッグを組むバディもの
そして監督本人の座右の銘をそのまま使ったとも言える一切ヒネりのないタイトル。

世の中に絶対はないがこれは絶対に頭が悪い!!

ボンクラ隊長シェーン・ブラックへの敬意を示すため、休日出勤で疲れ切った土曜の昼下がりに観てきた。

~あらすじ~

舞台は70年代のロサンゼルス、「暴力は世界を救う」をモットーに言葉より拳で解決する示談屋ヒーリー(ラッセル・クロウ) はシングルファーザーで酒浸りの私立探偵マーチ(ライアン・ゴズリング)と失踪した少女の捜索をする。

やがてマーチの13歳の娘ホリーも加わることになり事態はエロビデオ制作メンバー連続殺人事件、そして国家を揺るがす 巨大な陰謀へと繋がっていく。

 

70年代の軽快な音楽と昔の海外ドラマのようなレトロな世界観をバックにマシンガンの如く放たれる下品なアメリカン・ジョークの数々、「リーサル・ウェポン」や「アイアンマン3」といったビッグタイトルではできなかったで あろう「シェーン・ブラックがやりたかった事」が詰まり切った作品、

早い話が最高に偏差値の低い作品だった!!

ホリー役のアンガーリー・ライスが「キックアス」のクロエ・グレース・モレッツ以来の萌えキャラという要素もあるが、 この「シェーンの本気」とも言えるボンクラ成分をオーバーヒートさせた作品の最大の功労者はライアン・ゴズリングだろう!!

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ひたすら可愛かったアンガーリー・ライス。

近々公開される「ラ・ラ・ランド」で夢を追う若者を好演、アカデミー受賞の噂も絶えない彼だが、「ナイスガイズ!」では 夢どころか明日すら見えないポンコツだ。

腕には「一生幸せになれない男」の落書きを書いている通り、スーツのまま入浴という登場から始まり、

常に酒浸り
金と酒とたばこがある方へフラフラ行く
泥酔して大けが
危険が迫ると真っ先に半べそかきながら逃げ出す

と全ての見せ場を華麗にスベりちらす。

すぐにメリケンサックで人を殴るラッセル・クロウが真面目に見えるくらいだ。
(実際、彼が暴力を振るう事により何とか話が進むという非常事態だった。その間ライアン・ゴズリングは 一環して酔っぱらって全くアテにならないボヤキをし続けているだけだった。)

そりゃあ男なら相手が中年のおっさんより若い女の方が良い。それは「スターウォーズ フォースの覚醒」でも ハン・ソロがいなくなった後、泣きはらしていたチューバッカがミレニアム・ファルコン号の新しいパートナーがレイとわかった途端、俄然ドヤ顔になるという描写もあった。

「ラ・ラ・ランド」では相手役がエマ・ストーンだ。こっちは寝起きのブルドッグみたいな顔をしたラッセル・クロウだから 踊れとまで言わないが、もう少しやる気出せよ!!と観客の誰もが突っ込むはずだ。

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わかりやす過ぎる男、ライアン・ゴズリング。日本ではこの2作がほぼ同時期に公開!!どうかしてる!!

シェーン・ブラックは「リーサル・ウェポン」でやけくそなリッグスと家族思いの真面目なマータフ、 「ラストアクションヒーロー」でシュワルツェネッガーと映画好きの少年、「アイアンマン3」で女好きの金持ちとポロシャツが派手な公務員と数々の仲良しコンビを描いてきたが、ここにきて片方が全く役に立たないという新たな友情を提示したのは「損得勘定で友達付き合いをするな」というメッセージなのではないだろうか、

ラッセル・クロウの口臭ネタをぶっ込んでみたり、少年少女に「巨根」や「アナル」とはっきり言わせるなどワルノリを頻繁に出てくるおっぱいで挟みながら、
理不尽な社会に屈さず挑むというテーマ、ライアン・ゴズリンが「俺だってたまには勝つさ」とさりげなく男気を見せるシーンなどはしびれるものがあった。

「リーサルウェポン3」の傷の見せ合いや「ロング・キス・グッドナイト」の「生きるとは痛みに耐える事」というセリフ、「アイアンマン3」の最後のトニーのセリフなどシェーン・ブラックは男心にぐっとくる描写がうまいと思う。

「大金を使って頭の悪いバディものを作る」、LAに飛び込みプレデターに内蔵を引き抜かれた頃から思い描いた夢が叶った。

 ある意味ではシェーン・ブラックにとっての「ラ・ラ・ランド」なのだろう。

次作はいよいよ「プレデター」のリブート!!俺たちはこれからもついていくぜ!!

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ビッカビカの笑顔のナイスガイズ!!