少年少女の健全な精神を育成する映画「ジャスティスリーグ」(ネタバレなし)

DCだんじり祭の集大成!!神輿をかつげ!!
そうさ、100%火事場のクソ力。もうがんばるしかないさ

ここ数年、映画の姿をしただんじり祭的な作品を発表し、我々ビーパワーハードボイルドに明日への活力を与え続けてくれているDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース…だから長いよ!!)の集大成である「ジャスティスリーグ」が公開された。

我々ビーパワーハードボイルドはDCEU=ゆでユニバース、ハリウッドの「キン肉マン」だと常日頃より提唱しているわけだが、 実際今までの実写映画版と違ってほとんど悩まないバットマンや肉のカーテンを得意とするワンダーウーマンを見ていると「へのつっぱりはいらんですよ」精神に溢れているのは紛れもない事実である。

というわけで速攻で鑑賞した。(デッドプー太郎については既に2回)

ビーパワー基準で「ストーリーがおもしろいよりも記憶に残る映画こそ名作」というものがあるが、ジャスティスリーグに関していえば

 「忘れたくても忘れられない映画」だ。

これまで以上にゆでたまご先生の「へのつっぱりはいらんですよ」精神どころかオールウェイズ火事場のクソ力状態。

観終わった後、無駄に心が元気になるのだった。



あらすじはこの通り

スーパーマン亡き後、超魔界村のラスボスみたいな奴が大量の羽虫同伴で地球に押し寄せてきた。


こんなの。

なんだかんだで誰よりも地元が好きなバットマン。

相手が地球外からのお客であろうが関係ない!!夜な夜な羽虫退治に精を出すわけだが、 しかしBvSの戦いで自分はキン肉マンにおけるジェロニモポジション、
「オラは人間だから・・・」という事実を痛いほど知った。

間違いなく一人では勝てない。そして何より俺はスーパーマンと違ってネクラだ。

 20年以上、ゴッサムシティを守っていても人望がない!!

というわけで自分の強み「お金持ち」と速攻で自己分析したバットマンは金にものをいわせて、以前より集めていた「カメラがとらえた決定的瞬間」動画を元にタフガイを集めることにした。

声をかけたところ、一旦断るが、次の集まりの時には顔を出しているという、
相手が女子大と知った合コンばりに早急に集まるヒーロー達。

しかし、今までソロ活動していた連中、集まった途端にそれぞれの問題が明るみに出る。

一番ノリの良いフラッシュはガチンコ土壇場で戦闘経験ゼロとカミングアウト。地球の平和よりその日のおやつの方に興味がある。

サイボーグはインターネットやラジオなどiPhoneばりに機能が搭載された体に 「命があるにしても普通の体にして欲しかった」と誰もが共感できる理由で引きこもり真っ最中。

アクアマンは外見こそロン毛ひげ面のオッサンだが、心はお姫様・・・早い話がめんどくさい性格だった。

頼みの綱である「いつだって火事場の力」ワンダーウーマンはやたらとリーダーになりたがらない。話しているうちに100年近く元カレを引きずっている事が発覚。

(主にメンタル面に)問題が発覚したジャスティスリーグ。

ワンダーウーマンに元カレネタを出して半殺しにされたのでバットマンはネクラ、人と群れるのが苦手にも関わらず仕方なく幹事をやり続けることに。


「忘年会の日程が決まらねぇ・・・」

「集合場所や時間は俺が調整する。でもこれじゃあ地球の平和を守れないし、何より会話が続かない。 ・・・そうだ、最もコミュ力の高かったあいつを復活させよう!!」

バットマンをリーダーにコミュ障のヒーローたちは果たして地球を守ることが出来るのか!?

実際、突っ込みどころ満載の映画だ。

最初にハワイで見た時、「フルハウス」かってくらい5分に一回は爆笑が起こっていた。

しかし、観終わった後白人の子供も屈強な黒人もポリネシア系もアジア人もみんな元気になっていた。

ビーパワーハードボイルドとしても何故ここまでハマっているのか。これは単なるヒーロー大集結映画ではなく、

「集団行動が苦手な連中が初めて見つけた居場所」を描いた魂と魂のドッジボール的作品だからだ。

同じヒーローものの「アベンジャーズ」はどちらかというとパリピ系だ。
戦闘後は飲み会でわいわいしている。部内恋愛もある。

しかし、ジャスティスリーグはというと、コスプレ好きのネクラを筆頭に
元カレを引きずり過ぎている風紀委員、みんなと一緒に飯を食うのが苦手という若造、 目覚めたらロボコップよりも改造されてて凹んでいる引きこもり、実は育ちが良いヒゲ面の人魚姫とみんなでワイワイする事が苦手で一人飯を食らい続けた者たちが初めて素の自分でいれる仲間を見つける。

また、良いことも悪いことも含めて一筋縄ではいかないのであるヒーローが「想定外だらけだ」とぼやく事に対して「これがチームなんだよ」とあるものが優しく諭す。

ジャスティスリーグは「友情」というキレイな言葉は似合わない。でも誰かの別れ話をいじりつつも延々とファミレスで聞いてあげるような暖かい絆で繋がっている。

「たくさんの友達より少なくても心の開ける友達」

「一人よりチームの方が大きな結果を出せる。」

その辺に共感した事もあり、「ジャスティスリーグ」はおもしろかった映画の一つで片付けられない程思い入れが深い。

男子の偏差値の低さから確実に部内恋愛が起こらないであろう安心感。

子供の頃から現代にいたるまで「たくさんの友達とみんなで楽しく過ごすのが良い」みたいな刷り込みがあるように思う。

ジャスティスリーグはゆでたまごイズムを継承しながら

そうさ、100%勇気。もうがんばるしかないさ
この世界中の元気、抱きしめながら。

の忍たまイズムについても「勇気」ではなく「100%気合」という点と毎回街一つが地球上からなくなる以外はばっちりなので、それこそNHK教育で流すか、道徳の授業で流すか・・・

少年少女を監禁して観せればその後の人生に良い影響を与えるのではないかと思う。(責任は取らない!!)

それだけに・・・・あまりこういう価値観の押し付けみたいなことを書くのは好きではないが、これだけ心を元気にさせてくれる映画なので監督がザック・スナイダーだのジョス・ウェドンがどうだのボヤいている奴を 見ると「よっぽど今まで友達に恵まれない人生だったのか。」と疑ってしまう。

「コマンドー」を観て暴力反対と怒り出すような・・・映画の良し悪しではなく、感性に問題・・・うん、ツイッターしてるとそいつが「バカ」なのか「死んで欲しいレベル」なのかは140文字で判断できるなぁ、クソが!!

公開したばかりなのでネタバレなしでみどころを羅列すると

・バットマンの慣れない幹事
・「レゴバットマン」以上に友達に恵まれたバットマン
・絶対に既読スルー出来ないアマゾネスメール
・サイボーグのお父さんがターミネーター2のダイソン
・エクストリーム寝起き
・地球を壊滅しかねない寝起きの機嫌の悪さ
・頭突き合戦
・まさかの女優先
・髭面マーメイドのツンデレ(ハワイでは一番ウケていた)

とにかく劇場に行ってジャスティスリーグを観よう!!