汗まみれ!LAプレデター大捜査線・『プレデター2』

狩りといえばジャングルと相場が決まっているが、このご時世に市部でも狩りが行われている事実を皆さんはご存じだろうか?

 

その狩人の名は、「暇な女子大生」。

何でも暇にかまけて、世の中にいる高学歴の男を狩り、夜のワンチャンを決めれば「優勝」とほざき、ちんぽ食べログと称してtwitterで開チン…もとい開帳しているという。

暇なら俺も負けねえ!

土日の予定は常にガラ空きだ!と言いたくなるが、冷静になって考えてみると、おい!女子大生!

暇じゃなくて割と忙しいじゃねえか…

ていうか勉強しろよ!

まぁしかし、世の中には色んな暇つぶしがあるんだなあ…と改めて世間の広さを実感した昼下がりなワケだが、ちょっとねえ…

男であろうが女であろうが、自分の身を切る話なら理解できるが、なにせ相手のいる話である。

あまつさえ相手が知らないのに勝手にセックスがどうだったとかを喋るなんてのは、どうも獲物に対しての仁義に欠けるじゃないのよ、と。

狩る対象にも敬意を払え、という話である。

女子大生と聞くと誰でも鼻を伸ばすと思ったら大違いだ!

俺が許しても、

ダニー・グローバーが許さん!

背中に汗染みを浮かべながらな!

ここまで言えば、俺の言いたいことは理解して頂けると思う。

この都市部で狩る者(女子大生)も狩られる者(高学歴)も、

まずはプレデターから見習えよ!

しかも2から。

奇しくも暇な女子大生は実写ドラマ化もされているらしいが、主演池田エライザ

これはプレデター第一作のシュワルツェネッガー主演作『イレイザー』を思い起こされる名前である。

つまり…

エライザ→イレイザー→シュワルツェネッガー→プレデター→プレデター2。

そういうことです。

これは偶然ではなく必然だろう(何のだよ)

…という訳で今回は都市部での正しい狩猟生活を描いた傑作プレデター2を参考に、正しい狩りについて書いていこうと思います。

 

◇汗まみれ!LAプレデター大捜査線◇

第1作目にてジャングルの奥地でシュワルツェネッガーを相手に仮面を外して素顔を晒したところ「ブサイク」と評されながらも、時間無制限筋肉相撲を繰り広げたプレデター。

第2作目にあたる本作ではプレデターがジャングルを出て猛暑のLAにて人狩りを決行、前作以上に人騒がせな暇つぶしに人類は恐怖のドン底に陥るのだった。

そんなプレデターをダニー・グローバー扮するハミダシ刑事ハリガンが汗まみれのシャツを着替える間もなく追う!という、初見の人にも実に優しい親切なストーリーである。

何が凄いって、画面が全編コレ暑苦しいという点である。

近年、こんなに汗かいてる映画あるか?と思わず言いたくなる。

人間側は常に全員脂汗を滲ませてブチ切れている、という…。

同じ真夏、汗がキーワードでもポカリスウェットのCMのような希望に満ちた青春なんてない。

こちとら血とオイルにまみれたスラム街でオッサンとバケモノの追いかけっこである。

しかし、ダニー・グローバーが汗で黒光りしながらプレデターを追うからこそ、熾烈な戦いにも説得力が生まれている。

まさに奇跡の映画といえるのではないだろうか。

 

◇優勝=人狩り!暇つぶしプレデター◇

暇な女子大生はマッチングアプリで出会いを求めるらしいが、プレデター2においては舞台であるLAの治安が極端に悪いからソコら辺を歩けば速攻獲物が見つかるのだった。

例えば「スコルピオは!いつでもいいぜ!」と豪快に麻薬を直で吸引して準備万端のマフィア団が昼間から絶賛営業中。

無論、プレデターはアジトへ突撃、全員血祭りにして相手を吊るすなど正しい狩りを披露!

しかも相手は全裸だ。

この容赦のなさ、正体を現さないあたりは暇な女子大生にも通じる所もしれんがSNSで吊るす暇な女子大生と違い、プレデターは実際に吊るのだった。

また、強者を求める点も暇な女子大生と共通している。

ドラマ版・暇な女子大生の惹句が

「イケメン?マッチョ?芸能人?興味ない! そそられるのは、エリートだけ!! 今夜、わたしと“優勝”しませんか」

であるがエリートの部分をに変えて頂ければ理解できる。

ただし、プレデターに“優勝”れればエリートはブチ殺されて生首にされるか頭蓋骨を抜かれるが、まぁ四捨五入したら同じだろう!!

プレデターにとっての「優勝」とは相手の頭蓋骨なのだ!

獲物とのワンチャンを決めて優勝!と暇な女子大生はのたまうらしいが、プレデターは口にしない。

たまに気に入った他人のセリフを再生するものの(多分言葉の意味は分かっていない)、決して獲物を咎める事はしないあたりは品性がある。

暇な女子大生は「まんこで経済を回せ」などとのたまっているらしいが、まずはプレデターのように黙ってディスクブレイドを回せ!と言いたくなる。

暇な女子大生はエリートに晩メシを奢ってもらっているかもしれんが、プレデターは夜な夜な他人様の精肉工場で牛肉をこっそり食っているのだった。

どうですか?

やってることは「他人の奢りでメシを食う」という点で、ほぼ同じだがプレデターのが実にいじらしいと思いませんか?一切ひけらかさない、SNSでアカウントなんて使っていない!!

「いや、全然プレデターと女子大生は違うだろ…と馬鹿にしていたあなたもここまで読んで「女子大生よりプレデターだわ!!」とプレデター寄りになっているはずである。

おまけにナタ一つで立ち向かってきたビル・パクストンを“優勝”し、喜びのあまり屋上で調子に乗っていたら

落雷が直撃するプレデター。

このドジっ子特性は暇な女子大生にはあるだろうか?うだ!

という訳で、そこら辺を歩いていたガキに「キャンディ食べる?」と飴ちゃんを貰えるのも納得できる。

最初に暇な女子大生は「相手の話ばっかで自分の身を切っていない」という話をしたが、本作のプレデターは追い詰められるや否や、即自爆を決意するなど思い切りも良い

しかし自爆装置ごと腕を切断されて失敗。

身を切ったというか、相手に身を切られているわけだが、結果、勝手に老夫婦の住むアパートの便所に駆け込み、自分で応急処置を施す。

そして激痛のあまり壁をブチ破りババアをビックリさせるのだった。

ババアがびっくりするの下りは完全に蛇足だが、何が言いたいかというと、狩りをする以上は自分も獲物になり得る、あるいは食われるリスクを抱えているということである。

撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ!

◇凄まじい汗染み!ダニー・グローバー!◇

そんな暇つぶしプレデターに対するのは、ダニー・グローバー扮するハリガン警部補。

のっけから猛暑のLAのド真ん中で、「ブラックホークダウン」ばりに大騒ぎのマフィアVS警察の銃撃戦に、パトカーに箱乗りして突撃!!

そのままショットガンでマフィアを撃ち殺すなど実に景気が良い。

いきなりリーサルウェポンなダニー・グローバーなのだった。

前作のディロン、マックしかり、「プレデター」に出演する黒人は皆個性豊かだが、ハリガン警部補も負けてはいない。

漢気が天井知らずなので上司や警察の上層部へ逆らうのもお手の物

「そんなもん俺が知るか!cv.内海賢二」現実で一度は使いたいセリフである。

そんな『男の中の男』なので、連続殺人事件の犯人が人間じゃないと知っても全く動じないのだった。

黒光りは伊達じゃない。

FBIによるプレデター捕獲作戦をガン無視して完全武装で乱入!

オーバー・ザ・捜査でプレデターを追い詰めるのだった。

結果、額に汗したダニー・グローバーが遂に優勝!

貰って困るプレデター土産を頂戴するダニーグローバーなのだった

これ!

こういうことですよ!

まさに世の真理なのではないだろうか?

いくらプレデターがハイテクなガジェットで暇つぶししても、結果、汗まみれの黒人の気合と根性の仕事には負ける。

何より、こっちは暇つぶしじゃなく仕事だぞ!!

確かに今は優勝しているかもしれない。

だが、いつか負ける時がある。

暇にかまけると汗まみれのダニー・グローバーに殺されるのだ

自分が狩られる側となった時、女子大生は渡せるだろうか?

貰って困る土産を。

プレデター土産・・・貰って困るプレゼントの総称、別名「プレプレ」
現実でもよくある例として、オタクが「これ名作だから」と言って一方的に渡してくるアニメのDVD、バンドマンが渡してくる自分のサイン入りCDがある。

「学歴やステータスで男性を判断するのはアリなのか…!? そもそも、女性が男性を選び求めることは“悪”なのか…!? まさに、現代女性の恋愛実態を浮かび上がらせる、前代未聞の衝撃作! 2017年の年の瀬、あなたの恋愛観、いや人生観が変わる…かも!?」と、公式サイトにもう一つの惹句があるが、ダニー・グローバー風に言えば「そんなもん俺が知るか!cv.内海賢二である。

…というわけで、暇な女子大生に対抗して、ドラマ本編では忙しい黒人刑事の登場を期待しております。