ビーパワーハードボイルド第35回「ガンダムでヨタ話」

30を超えたおっさん達の会話レベルに君は刻の涙を見る!!

ビーパワーハードボイルドで2018年総括回の収録後の事だった。

二人とも「機動戦士ガンダムNT」を観た直後という事もあり収録時はガンダムが大ブームだった。

お互いガンダムにはかなり好きだ。

年齢的にSDガンダムで入り、小学生の頃にはGガンダムやWガンダムを毎週欠かさず見ていた。

我々が初めて会った日もお台場の等身大ガンダムを見に行った程だ。

先日は東京でガンダム縛りのカラオケを朝になるまでした。(たった二人で)

ガンダムはそれなりに詳しい自信がある。

考えてみれば今までガンダムを取り上げた事はない。やるなら今だ!!

俺達なら深いガンダムトークができるぞ!!と鼻息を荒くしていた。

それが悲劇の始まりだった。

収録開始時間が午前2時だったのも間違えだった。マニアも唸らせる内容になるつもりが

・冒頭から全く似ていないシャアの物真似。

・突然口ずさむ「ポケットの中の戦争」の北極基地シーンのBGM

・田舎にはいつまでもシャニングガンダムのプラモが入荷せず、ガンダムマックスターのプラモしかないというマジでいらない情報

・プラモつくりはメンタルを回復させるという持論。

正直二人とも気づいていた。「これはやってしまった」と。

ビーパワー稀に見るクソ回に仕上がっていたのだ。

「宇宙世紀はいつも同じ間違いを繰り返して戦争を起こす、まるで風俗で指名せずに入店するように」

「隣にクリスティーナ・マッケンジーのようなお姉さんに住んでいて欲しい。」

と言い出したあたりで収録を止めるべきだった。

どうでもいいが、ヘンケンのように戦場をド忘れして恋に爆走する奴は信頼できる。

愛した女を守るために船ごと沈むヘンケンの最期はしびれる。

道ずれにされて死にゆく乗組員たちを考えたら社会人的に終わってるが、こういうノリは嫌いじゃない。

事前に復習した上で打ち合わせすべきだった。後半から明らかに我々の自律神経がマヒしているのがよくわかる。

「もう終わろう・・・」その一言がなかなか言い出せない。

時間が進むにつれてあからさまに我々の会話のテンポが崩れている。

我々の疲労がピークになったがあまり、「現実世界でビルドファイターズのようなガンプラバトルが出来た時にビーパワーハードボイルドでどんなMSで参加するか?」 という小学生の放課後のようなレベルまで堕ちていた。

よく考えてみたら肝心の「ガンダムNT」の紹介がほぼない。

こうして「もし会社の人にバレたら転職するしかない」人生の汚点を新たに生み出してしまったのだ。