更新情報 – Be Power Hard Boiled
Be Power Hard Boiled

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お盆に奴が帰ってきた!「ターミネーター2-3D」

 

~この夏、奴が帰ってきた!!お帰りなさい!ご存知シュワルツェネッガーの超大型打ち上げ花火!母さん、今年のお盆はいつもより暑いです~

いくら言葉を尽くしても語り切れない映画。

あるいは理屈は分からんが何度も観てしまう映画。

『心の一本』と言える映画が誰しもあるのではないだろうか?

俺にとってのソレが「ターミネーター2」である。

とにかく、この作品になると俺は冷静さを失ってしまう。

「いつもだろ!!」という言葉は、この際無視して話を続けます。

かつて、今では考えられないが「ターミネーター2特別編」が年一回ペースで放送されていた。

めちゃイケのない日は、3時間位ブチ抜きで「ターミネーター2特別篇(以下「T2」)」と相場が決まっていた時代があったのだ。

その頃、下の毛も生え揃っていない時分の俺は、「T2」のシュワルツェネッガーに圧倒されたのだった。

精悍な表情。

屈強なガタイ。

無愛想な態度。

カミソリのような鋭さの角刈り。

真っ黒な皮ジャン。

これまた真っ黒なグラサン。

くるくる回すショットガン。

アホみたいにタイヤが太いアメリカンなバイク。

「死んでも死なない殺人マシーン」という設定に対しての説得力がその男には確かにあった。

この現実離れした男を追いかけたい。

どうやら、この俳優はアーノルド・シュワルツェネッガーというらしい。

長い名前だなぁ!と思いつつ、それから俺はレンタルビデオ屋に行ってはシュワルツェネッガー作品を借り、TVで放送されるシュワルツェネッガー作品を録画し続けた。

「コナン・ザ・グレート」「レッドブル」「プレデター」「トータルリコール」「ゴリラ」「コマンドー」「イレイザー」「トゥルーライズ」・・・

T2がシュワルツェネッガーを追う日々を決定づけたのは間違いない。

だが正直、シュワルツェネッガーの映画に気の利いたもんはなかった。

腰だめに構えた銃を無表情で無制限にぶっ放す。
人を射殺した後、面白い一言を放つ。
冗談のように人を殺す。

 

えー、以上!!

言ってしまえばそれだけの映画だ。

何ならT2よりも人間離れしている作品がいくつかあった。

それでも俺は何が面白いのか、あるいは馬鹿だったせいか、彼氏の作品を狂ったように見続けたのだった。

どれだけ馬鹿だったかというと、当時、モー娘。なんかのアイドルも流行りはじめ、恋に目覚める同級生もいる中、「好きな人は誰?」と聞かれたら「アーノルド・シュワルツェネッガー」と即答する有様であった。

今考えてみると、どうかしているとしかいえない。

しかし、ガキをどうかさせる程の、「理屈じゃない何か」が当時のシュワルツェネッガーにはあった。

という訳で、俺はシュワルツェネッガーの最新作が公開される度に足しげく劇場へ通った。

「理屈じゃない何か」の答えを見つけるために。

だが、俺の答えが出る前に・・・あるいは、そもそも答えなんてなかったのかもしれないが、シュワルツェネッガーは「ターミネーター3」を最後に政界へ進出。

あの「アイル・ビー・バック」が口癖の男も、今回ばかりは帰ってこないだろう。

俺の青春は終わった・・・。

「理屈じゃない何か」に対して出ていない答えは、そのままに・・・と勝手に思っていたら、何とシュワルツェネッガーは割としょうもない理由で銀幕に帰ってきた!

理由はどうあれ、帰ってきたからには祝わなければいけまい!全力で!!

2013年の復帰作「ラスト・スタンド」を皮切りに再びシュワルツェネッガーを追いかける日々がスタートしたのだった。

そして今年の夏—-お盆真っただ中の、ここ日本にてターミネーター2-3Dが最速公開された。

「何故、今⁉︎」と公開されたタイミングに違和感を感じつつも「奴が帰ってきた」と言われれば、ちらも頷くしかない!

何より(俺にとって)推定一億回は観た作品である。

正気の人からは、「今更、26年前の作品を劇場で見る必要があるのか?」と思われるかもしれないが、敢えて言わせて頂きたい。

そんなもん知るか、バカ‼︎

理屈じゃねえんだよ‼︎

という訳で、邦画では『君の膵臓が食べたい』が公開されている中、ガン無視して俺は

「膵臓より、君の靴と服とバイクが欲しい」

とT2を観てきたのだった。

 

結論を先に言うと、T2は、やはりT2であった。

つまり何度見ても『理屈じゃない何か』を感じさせる映画なのだった。

 

今は亡きカロルコ・プロのロゴ。

今は何してんだろう・・・と思わず遠い目になる、製作・マリオカサール。

オープニングからバーンと飛び出すクレジットされる「Arnold Schwarzenegger」の文字。

世が世なら腐女子を窒息死させたであろう美少年のジョン・コナー。

ほうれい線がクッキリ映るが、その分タフなサラ・コナー。

ジャンボ尾崎ばりのマレットヘアのジョンの友達。

ソリッドかつリキッドなT1000。

やたら埃っぽい所に住んでるエンリケ。

さらに汗まみれになったダイソン。

さらに過呼吸になったダイソン。

いつもより約30倍爆発していたダイソン。

ラストのカーチェイスで乗り込む焼き芋屋らしき車…

 

書き始めたらキリがないんで、ここら辺にしとこう。

俺には4KだとかIMAXだとか難しい事は分からん。

だが、オープニングでARNOLD SCHWARZENEGGERの文字が3Dでバーンと、視界に広がった瞬間。

反射的に目頭が熱くなったのだった。

人が何故シュワルツェネッガーで泣くか、改めて分かった気がする。

一時期は〇曜〇ードショーのバカの一つ覚えのジブリ作品ばりに、地上波で放映された作品だ。

何ならオチまでバッチリ知っている。

しかし、3Dとは言え、何度見ても面白いと思わせる映画は中々ないんじゃなかろうか?

実際、シュワルツェネッガーがガトリングガンやグレネードランチャーで作る爆炎と人々の悲鳴は、どんな打ち上げる花火よりも俺に夏を感じさせるのだった

あの時T2に感じた「理屈じゃない何か」は確かだったと改めて思ったのだった。

殊の外、SF映画なんかで通ぶりたいのか賢く見られたいのかわからんが、映画の設定がどうとかキャラ造形やらロジックが何やらと語る人を見かける。

それはそれで楽しいのかもしれない(本人は)

T2にも、そうした語るべき要素があるかもしれない。

何というか、SF要素っていうんですかね?

そういうの。

だが、ちょっと待て、と。

それより、大事なのは、シュワルツェネッガーなんじゃないの!?と。

ほとんど演技してないじゃない、と言われればそれまでだが、彼氏が無表情及び棒読みで繰り広げる大激闘、大破壊。

しゃらくさい理屈を超えた存在感。

これこそがT2の肝、ていうか語るべき要素なんじゃなかろうか!

ねえ!奥さん!

この御時世に全盛期のシュワルツェネッガーをスクリーンで、しかも3Dでお目にかかる機会もそうない。

だが、俺が観た劇場は1日2回の上映しかなかった。

ましてやグッズどころかパンフレットすらなく、ポスターも貼られていない有様であった。

これではスカイネットが暴走しても不思議ではない。

公開初日にして、いきなり辛い状況ではある。

だが、もし本作が世界的にヒットすれば、これから3Dのシュワルツェネッガー作品が矢継早に公開されるかもしれん。

えー何だ、「レッド・ブル」とか「プレデター」とか。

 

世の中的には確実にどうかしている

としかいえないが、シュワルツェネッガーを支えると勝手に決めた

我々ビーパワーとしては非情に嬉しい。

 

いつになく取り留めのない文章になってしまったのは否めないが、暇なら審判の日を止める位にある人は劇場に駆け付けて欲しいもんです。

スパイディ史上最も胸アツ!!スーパーヒーローとは心意気!!「スパイダーマン ホームカミング」

心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのさ、

スパイダーマン史上最もみっともなくてカッコいい!!俺達のヒーロー、スパイダーマン!!

昔からポンコツが頑張る作品が大好物だ。

「ロッキー」や「キン肉マン」・・・・・
普段、誰からも期待されていないはみ出し者が男気を発揮して人々に感動を与えたり、自分自身を証明する話は胸が熱くなる。

ビーパワーの記事で「ゆでイズムが炸裂している」とか「スタローンインマイハート」とか書いている時は最大級に褒めちぎっている時だ。

同じ理由からサム・ライミ版「スパイダーマン」が好きだ。

物語冒頭からいきなりバスに乗り遅れてクラスメイトからバカにされる。

女の子が手を振っているので、反応したら後ろにいる他の子に手を振っているだけだった。

ヒロインのMJに自分の正体を隠して「スパイダーマンが君の事素敵だって言ってたよ」とまともに告白も出来ない。

バイトも失敗ばかりでまともに出来ない。

そんな陰キャラ・・・クラス会には呼ばれないような奴が街の平和のために戦い、やがて市民から
応援され、自分自身も成長していく。

公開当時、高校2年生だった俺はコンプレックスの塊だった。

身長が伸び悩み、背の順だと前から3番目以内、髪はくせ毛、スポーツは得意でない、学力も後ろの方。もちろん彼女なんていない。

「俺は将来ハードロックバンドで世界を変える」と言っていたが、バンドメンバーもまともに集まらず、家で楽譜を見ながらギターの練習をしたり、ひたすらメタル雑誌Burrn!を隅から隅まで読んでいただけだった。

ロックスターなんて程遠い、学校帰りに中古CDを買ってたまに映画館に行くの時だけが楽しみの帰宅部。

俺は悩んでいた、「俺は不幸だ。学校に行く意味なんてあるのか?ロックの神も女もそばにいない。孤独だ。」と・・・・・・・

当時を振り返ると、ただ単にこじらせていただけなので、頭が痛くなる話だが、ヒーローなのにみっともないスパイダーマンを見て 「こいつも頑張ってるのだから俺も頑張ろう」と勇気づけられたし、何よりも俺に正気を取り戻させてくれた。

というわけでギターかちんちんしか触っていない灰色の日々を変えてくれた恩人の一人がスパイダーマンと言っても過言ではない!!

こうした経緯から「アメイジング・スパイダーマン」については「なんだこのリア充スパイダーマンは!?

アンドリュー・ガーフィールドみたいな奴にポンコツの気持ちがわかるわけない!!何よりエマ・ストーンが彼女だなんて許さん!!」10割ひがみが理由で好きになれなかった。

そして2016年、「シビル・ウォー」にて新たなトム・ホランド版スパイダーマンが現れた。
お調子者で無駄口ばかり叩いているスパイダーマンに「こいつは・・・・・ダメそうだ!!」とアメスパの時と違って好きになった。

そして「スパイダーマン:ホームカミング」だ。
青春時代の大切な映画という自分の中で神格化されているサム・ライミ版には及ばないだろうけど・・・と思いながらも公開初日の朝1の回を観た。

単純に映画としておもしろく、特に後半は「えっー!!そうなの!?」「マジっすか!?」「うわー」っと叫び声をあげるのを必死で抑えないといけないくらいスパイダーマンファンとしては嵐のような伏線回収にお腹いっぱいになる。

MCUおなじみの次作に繋がるエンドロール後のシーンなんて「これ以上されたら過呼吸になるからいらないよ!!」と思うくらいの大ボリュームだった

ヴィランであるヴァルチャーの働いて家庭を持っている人間としては飲みに行きたくなるようなキャラ設定

トニー・スタークのピーター・パーカーへのパパのような優しさ。(父親との思い出があまりない事や「シビル・ウォー」で親友とケンカ別れした事が原因だと思うが・・・「アイアンマン」初期での金持ちのプレイボーイとは別人のような姿に「トニーも丸くなったなぁ!!」としみじみするものがあった)

アメコミ映画として最高だったのはもちろんだが、自分でも信じられなかったのがサム・ライミ版よりも好きになったことだった。

これこそスパイダーマン、愛すべき隣人だった。

まず、ピーターが破滅的にダサかった。過去のスパイダーマンはどちらかというと「大人しい陰キャラ」だったが、本作は「大人しさ」が消えた変わりに 「イタさ」が追加された頼りなさがブーストされていた。

高校生にもなってクラスメイトのネッドとレゴのデススター作り。

学校では隅っこでかわいい女の子を眺めて気持ち悪がられる。

パーティーになると全く溶け込めないと二人して悩む。

トム・ホランドの21歳とは思えない甲高い声と落着きのない演技がイケてなさに磨きをかけていた。

おまけに肝心のヒーロー活動もアベンジャーズに入りたいが故にニューヨークで活動しているが、あまり人々から頼りにされておらず、 「誰か困ってませんか!?」と自分から声をかけ続けている。なかなか大きな事件はない。「今日はお礼にチュロスをもらった」とハッピー・ホーガンに逐一電話で報告するが、もちろん相手にされていない。

若干ネタバレになるがピンチになると泣きべそをかいたのはヒーロー映画で前代未聞だろう。
「誰かー助けてくれぇー!!」と言っている姿は本当にみっともなかった。

「スパイダーマン史上最もみっともない。」この時点で「ホームカミング」に完全に取り込まれた。

そして本作の最高のポイント「一人の少年の成長物語」というところ。

過去作だと1時間くらいすればベン叔父さんが死ぬ(ここが省略されたのはよかった)ので、強制的にヒーローとして宿命を受け入れていくが、 「ホームカミング」は「アベンジャーズに入って目立ちたい」のが目的だったオタクがどんどん男になっていく。

サム・ライミ版、アメイジング・スパイダーマン共にスパイダーウェブを使ったVFXが話題になった。

どちらも映画史上に残るようなアクションシーンだったが、「ホームカミング」については控えめだ。
スパイダーマンといえばニューヨーク中を飛びまくるアクション!!と考えている人が残念に思うの理解できる。

むしろ高いビルがなくて全力疾走したり、まさかの車を運転して移動するシーンもある!!

そんなスパイダーマンなんて見たくなかっただろう。

しかし俺のような「スパイダーマン」を「ロッキー」「キン肉マン」と同じく「心が男前なヒーロー」
として位置付けている人間は男心をカツアゲされまくった。

特にラストシーンでの決断。承認欲求のためではない、ヒーローとは何か、本当に大切なのは何かを知ったピーターはひたすらカッコいい

もう32歳、こじらせたガキではない。思春期というのもとっくの昔に過ぎた。それでも「スパイダーマン:ホームカミング」 は高校生の時に観た「スパイダーマン」以上に熱くさせられた。おっさんになった今の俺にもスパイダーマンは最高にみっともなくてカッコよかった。

自分に自信がない人はたくさんいるだろう、コミュ症、背が低い、太っている、くせ毛、異性と付き合った事がない、運動音痴、勉強が出来ない・・・自分に自信がない人に一歩踏み出す勇気を与える、場合によっては人生を変えるだけのパワーがある。

これからは是非とも自分を見失いそうになった時、男気が足りなくなった時に「ホームカミング」を注入していきたい。

新しい「心の一本」が出来てよかった。

最後に・・・テーマ曲はスパイダーマンのテーマではなくラモーンズの「電撃バップ」だった所が最高だった。

スパイダーマンと同じニューヨーク出身、「スパイダーマンのテーマ」もカバーしているのでこの組合せは続けていって欲しい

東映版スパイダーマンの記事。これはこれで元気になる。

駆けろ!一筋に!!無敵の男、東映版スパイダーマン!!!

映画鑑賞後速攻買った。

真夏の悪戯「男に抱かれたあの日」

仕事途中の電車の中で海を眺めていた。

あの子の笑顔も、あの夜に誓った愛も、そして「さよなら」も・・・
波が悲しみを全てさらってくれる。

この季節になるといつも「あの夏の日のこと」を思い出す。
そう、それは人間ドッグのバリウム検査後のうんこのようにこびりつく。

8年前のことだった。当時勤めていた会社の同期と須磨海岸に行った。

もちろん同期の女の子達は水着。
「日頃スーツ姿しか見ていない子の水着姿ってなんてエロいんだ!!」と俺は新たなる性の喜びを知った。

「スーツ姿から水着でこれだけ感動するんだったら、会社の制服が鎧兜だったら水着になった時もっと興奮するんだろうな、きっとそうに違いない!!毎日が合戦だ!!乱だ!!大塩平八郎!!」などと思ったものだ。

俺は「5000円払うからそのTシャツに水をかけさせてください。水着を透けさせたいんだ!!」
と全力で提案活動をしたが、結果だけいうと今その女の子達とは連絡を取り合っていない・・・あれは良くなかった。

会社の同期達と仲良くお昼ご飯を食べた後、せっかく海に来たので泳ぐ事になった。

女の子にいいカッコを見せよう、と泳いでいた時に、事件は起こった。

「久しぶりの海もいいもんだ」と気分よく海を漂っていたら、突然、浜辺の方から猛スピードで
筋肉ムキムキのお兄さんが全速力でこちらへ向かってくる。

何かの間違いかと思ったが、間違っていない、確かに俺の方に来ている。

「これは・・・性的な意味でやばいパターンだ・・・。」

俺はそんな趣味はない。

必死で逃げたが、どんどん距離を縮められる。はちきれんばかりにパンプアップした色黒の男が向かってくる!!

ただでさえ性的にはノーマルな人間なのに・・・しかもいきなり海中だなんて。

Holy Shit!!摩訶不思議アドベンチャー過ぎる!!

そしてついに抱きしめられた。マジで怖くなった俺は「なんやねん!!」とキレ気味にガチで抵抗した。
小麦色マッチョマンは抵抗する俺を話さず「ライフセーバーです!!助けに来たんですよ!!」と叫んできた。

「何がやねん!!めっちゃ自分の意思で泳いでるやんけ!!溺れてへんわ!!はよ離せって!!」と返すとライフセーバーと名乗る男は「それが危ないんですって!!あなた気づいてないけど、思いっきり潮に流されてるんですよ!!」と厳しい声で叱られる。

まさか・・・確かに陸から遠のいていた

俺は以前から泳ぎのフォームが悪くのんびりしているので、自分では何も思っていなくても勘違いされる事があった。

小学生の時、自分のペースで泳いでいて50m泳ぎきった時に何故かクラス全員から褒められた。担任は少し泣いてた。

よくみたら俺以外が全員プールサイドにいる。俺はマイペースにのんびり泳いでいただけだったのだが、周りからは「何度もくじけそうになりながらも必死で50m泳ごうとしているえらい子」に見えたらしい。

潮に流されていたのか・・・・だから、今日はすいすい泳げるなと思ってたんだ・・・・・

状況は理解したので「すいません。じゃあ今から戻ります。」と言ったが、ライフセーバーは
「この辺は潮の流れが速いので僕が沖まで送ります。離れないようにつかまってください」
と絶対にNOと言わせない口調で諭してきたので俺は初めて男に抱かれる少女のようにコクリと
うなずくしかできなかった。
それから時間にして2分程だろうか・・・俺は鍛え上げられた小麦色の肉体の男に抱きしめられた状態で沖まで送って頂いた

男に抱きかかえられて戻ってくる私を見て、同期のみんなは「大丈夫だった?」と心配そうに声を掛けてくれたが・・・

翌日には細かい部分が削られて、「海で男に抱かれていた。」という部分だけが破竹の勢いで社内に広まっていた。

あれから8年経った。もうあの会社にはいない。

男に抱かれたのはあの日が最初で最後だった。

夏が来るたびに思い出す、あの日とあの筋肉。

教訓
イキリオタクは陸でも海でおとなしくしとけ。

1800円で泥酔できる立ち飲み屋「トランスフォーマー 最後の騎士王」

記憶は曖昧だがとにかく楽しかった。
「映画」ではない!!1800円で泥酔できる立ち飲み屋」!!

2~3年に一度のペースで執り行われるお祭り・・・それは「トランスフォーマー」

毎回ラスト5分で瞬殺されるが、懲りずに復活するメガトロン率いるディセプティコン達とオプティマス・プライム率いるオートボット達が地球を舞台にストリートファイト。

空気読まずに、必ず市街地で戦うため、地球の危機は救うものの、毎回(おそらく)数百万単位で人類は死滅している。

荒廃した街は全力で見なかった事にして、夕日をバックに「私はオプティマス・プライム」というくだりからの自分語り及び強引な総括で終わる・・・・・・

おおかた毎回こんな感じだ。

「体を張って何とかする」リーダーのオプティマス・プライム
何年経っても声帯を修理しないので「ビジネス無口」疑惑のバンブルビー
もはやいかにやられるかが芸になっている「ハリウッドのバイキンマン」ことメガトロンを筆頭に、

 「弾も策も尽きた」という名言から個人的に最も好きなハウンド、
「チョウ・ユンファロボ」クロス・ヘアーズ、
ケンちゃんが声を担当しているのに、いろいろあってニュースに取り上げられない暴れん坊侍、ドリフト
「ハリウッドのスネ夫」スタースクリーム
などクセの強い奴らが出てきては時折、何の躊躇もなく戦死を遂げてきた。

マイケル・ベイの中でも最高レベルの予算を投資して「私はオプティマス・プライム。いろいろ大変だけど頑張ろう」 で終わるくだりが4連発で続き、もはや好き嫌いを通り越した存在になっている「トランスフォーマー」

今回の「最後の騎士王」は「シリーズでワースト」と言われるほど評価が低いらしい。
ふざけるな!!最高じゃないか!!

俺はいてもたってもいられなくなり、職場にいた後輩に「俺もエッチな事を考えると股間が変形する。同じトランスフォーマーとしてオプティマスの活躍を見に行ってくるからおまえもどう?」と聞いてみた

後輩は「早く転職しよう」という決意に満ちた表情で「お疲れ様です。全然興味ないからいいです。」と返事した。

というわけで公開初日に「トランスフォーマー 最後の騎士王」を観に行ってきました。

今回のあらすじ
毎回の地球(しかも市街地)でのストリートファイトからトランスフォーマーと人類との関係性は最悪、度重なる喧嘩により世界は荒廃していた。

ディセプティコンのとばっちりでオートボット達も悪者扱い。
マーク・ウォールバーグと一緒に慎ましく暮らしていたが、またややこしい事になった!!

以上!!

鑑賞後、映画館では「1~4までは本当におもしろかったんだって!!ほんまやって!!」と必死で彼女に謝り続ける彼氏がいた。気持ちはわかる・・・・謝ったらこっちの負けだぞ!!

確かに「最後の騎士王」は映画というカテゴリーでは厳しいものがあるだろう。

おそらく製作中一度もマイケル・ベイはシラフになっていない。

前作までは「整合性があった」と言えるほどの大暴投。
激しい戦闘がはじまったかと思いきや、突然のM-1グランプリ、世界ふしぎ発見、テラスハウス、
忍たま乱太郎、やがてディスカバリーチャンネル・・・・

「あなたは誰?」「えっ、もう死んだ?」「あのくだりは?」何て質問を一切受け付ける事無く進み続けるストーリー

おそらく通常の人類では整理しきれない進行・・・・話がブツ切りでどころではない、違う映画になりましたと言わんばかりに切り替わる。

そのせいなのか・・・実際、2時間40分の長さなのだが、スタッフロールが流れる時には朝の5時なんじゃないかと錯覚した。

つまらない・・・という言葉で片付けるのはもったいない。というかおかしい

それはこの作品を「映画」だと思って観ているからではないのか?

見どころだってたくさんある。

・前作の最後でカッコつけて宇宙に飛び立った割に何もしていなかったオプティマス

・むしろ迷惑をかける事になったオプティマス

・ひたすら平謝りのオプティマス

・突然その場を仕切りだすオプティマス

・フライング気味に「私はオプティマス・プライム」といつもの総括を始めるオプティマス

他にも唐突に殴り、車に乗るとキャラが変わり、突然ピアノ演奏、魚を撲殺する情緒不安定過ぎるロボ執事

結局今回も「バイキンマン」ポジションだったメガトロンなど忘れられない名シーンというか力づくで大脳皮質に叩きこんでくるようなシーンがたくさんある。

「映画」を観るために映画館に行くという考えだといけない。

「映画」を観る予定が立ち飲み屋に行った。

そしたら学生時代の友達にあった。偶然集まる昔の仲間。

ビールからハイボール、そして日本酒へ。

誰かがケンカしている、

語りはじめる仕事論、将来の目標、全員泣いてる・・・・

翌朝、全ての記憶が断片的。

とりあえず財布は落としていない。

友達からラインで「昨日はありがとう」と入っている。

よくわからんが良しとしよう!!

1800円でほろ酔いならぬ泥酔、「トランスフォーマー最後の騎士王」はあなたの夢を叶えてくれる。

ノンフィクション「ド底辺バンドマン物語」Vol.1

Once upon a time, I Had a Dream

Now Dream is Over

こんばんは、デッドプー太郎です。

ここ最近、夏風邪を引いたのか調子が悪い日々が続いた。平日は仕事、土日は動物の世話をしてぐったり・・・ブログやSNSを開こうにも疲れて眠ってしまいがちだ。

真夏の熱帯夜がそうさせるのか、疲れた体がそうさせるのか・・・

ネットでは日々「痛い奴」が醜態を晒したり、晒しあげられたりしているが、見ているうちに「こいつらがポコチンなら俺のあの日々なんてチンカスまみれの真性包茎だぜ」と思う。

今のおまえはマシなのか?と聞かれたら「相変わらず泥水を啜っております。」と即答できるが、あの頃に比べると幾分大人になった(現実を知った)と言える。

高校1年生から2014年1月までの約13年間、受験や就職等で全く活動していない時期もあったが、ギタリストとして複数のバンドで活動していた。

高校3年生の夏、体育館でライブをして、大盛り上がり。
「俺の伝説は始まったばかり。俺のロックンロールで世界の音楽シーンに
衝撃を与える!!」と決意したあの日・・・・

今振り返るとあの日が人生で一番大きいステージ&集客だった。

あの日から約11年、俺は自分がスラッシュやジョー・ペリーだと思っていた。

俺はスーツを着てサラリーマンをするのではなく、ライダースジャケットを羽織り、武道館やマジソン・スクエア・ガーデンで爆音を轟かせるのが運命。

本人は至って真剣だったが、客観的に見るとみっともなかった日々について語ろうと思う。

第1話「意識が高いポンコツ」

2009年の秋から2012年の約3年間に在籍していたバンドの話。
(この3年間が一番バンド活動を頑張っていた)

当時所属していたバンドが「不良」のイメージを打ち出しており、音楽性やステージング共にワルなアプローチで活動していた。(海外だとGUNSN’ROSESやMotley Crue、 国内だとZIGGYみたいなのをイメージして欲しい。)

ライブハウスでタトゥーだらけの男たちから「おまえらカッコいいな!!」と声をかけられたりしていたが、趣味は映画鑑賞とプラモデル作り。「不良」成分は皆無の俺、 その場では「おぅ、ありがとな!!」とクールに返していたが、心の中では「カツアゲされませんように・・・」とビビリちらしていた。

(とはいえ、この頃でタトゥーだらけの兄ちゃんと仲良くなり今も付き合いが続いている人もいる。というわけでタトゥーへの偏見というのは一切なくなった。)

今考えれば当然だが、この時代にハードロックなんてしていたら、アンダーグラウンドから抜け出せない。(好きな事をすることはもちろん大切だが、食っていくことを考えるならある程度マーケットの広いところを狙うのが重要だ。)

ライブに来てくれる客が集まらないという事で四苦八苦していた。

※日本のライブハウスというのはノルマ制で一定人数分のチケットは必ず捌かなければならない。一定人数分を超えるとそれ以降はチケット代の何割かがバンドにバックされる仕組み。

俺のバンドはノルマすら捌ききれず、自己負担。高い出演料を払ってライブに出ていた。
※なので、今活躍しているバンドは演奏や楽曲の良さだけでなく、集客でも尋常じゃない努力を間違いなくしてきている。

俺の大好きなロックバンドは一度ライブをすれば億単位の金が動き、ギターメーカーから自分モデルのギターが出る、おまけに楽屋には女がわんさか・・・・現実は「サーバー代払ってよ」とホームページを作ってくれていた友達が金の催促に来ているだけだ。

このままじゃダメだ!!というわけで大学時代に学んだマーケティングを思い出してマーケティングの理論を実践してみた。

なんてアカデミックかつロジカルな思考なんだ・・・と思っていたが、見事に失敗した。

以下はそんな大事故に近い失敗エピソードだ。

【1.誰もいない名ばかりの「大トリ」】

いつまでもパンクやロックのイベントばかりに出演しているからダメなんだ!!という事でライブハウスが主催するオールジャンルのイベントに参加した。出番はなんと大トリ!!

出演しているバンドも女子高生や女子大生のバンドなのでお客さんも若い子ばかり!!

いつものように鋲のついた革ジャンや金髪の連中だけじゃない!!やった!!そして個人的にも仲良くなりたい!!

という事で最高に張り切っていた。

「へー、○○大学なんだ、みんな同じ部活?よかったら終わってから飯食いに行こうよ」と音楽そっちのけで女にがっつく俺たち、会話も盛り上がっている。後は最高に熱いロックで終電を逃させるだけだ!!

しかし、俺たちがステージに上がる頃には「門限があるから」という理由でそれまでたくさんいた女の子達は皆帰っていた。

夜10時頃、大トリとは名ばかりで10人にも満たないガラガラのライブハウスで俺達のライブはベースの音が途中から出なくなる事故付きで終わった。

【タダでも捌けないCDと失う信頼】
いちびって本格的なスタジオを借りてCDを作った。(今も家の押し入れに残っている)

多くのロックキッズにCDを買ってもらいたい。

ライブハウスや楽器屋にCDを置いてもらって販売経路の確保や当時流行っていたMYSPACEなどSNSを使った試聴サイトを作った。

最初の1週間こそ各メンバーの数少ない友達が買ってくれた、友達全てに流通した時点で売り上げは案の定ストップ。お店やネットショップからの注文は半年で1枚のみ。

程なくして500円から200円、やがて無料とプライスダウンさせたが、500円で買った友達から反感を買うだけだった。

【フライングパイナップル】

ライブハウスやCDショップ、練習スタジオにビラ配り、twitterやブログで告知しても、動員に結びつかない。友達にメールで宣伝してもそのうちウザがられる。

客どころか友達まで減ってくる。

当時レディ・ガガが売れてきた頃だったので、「何か革新的な事をしよう!!」と考えた結果・・・

ボーカルが知り合いのおじさんからたくさんもらったらしいパイナップルにバンド名を書いて演奏中に投げた。

ライブ中に宙を舞うパイナップル達、そのままのパイナップルはトゲトゲのついたただの凶器だ。

後でライブハウス側から死ぬほど怒られただけだった。

 

「どうして人気が出ないんだ!!僕たち頑張っているのに!!」と悩んでいたが、肝心の「曲や演奏能力が致命的に欠けている」という事には気づかないまま泥水をすするような日々を続けるのだった。

ステイサムの料理教室

休日に起きるのが非常に遅い。

というか、午後2時に起きるのが常だ。
前日に飲み過ぎてオールしてしまったというのが
主な理由な訳だが、死活問題になるのが、そう、メシですよ。
外食するにしても2時になると俺の家の半径500m以内は店が閉まっているか、休憩時間だ。
コンビニの弁当も平日に大体食い尽くした。
何より外に出るのが面倒くせえ。
 
そうなってくると重要なのが自分で料理をするスキルである。
やはり誰かが作ったのを食ってばっかじゃなく、たまにはテメエで作って食え!と。
ただねえ、男が『俺、メシを作るのが得意なんすよ。』なんてのを標榜するのは、女を家に呼ぼうとしてる下心丸出しの口実ですよ。
あわよくばメシどころか、女を食おうとしてる!
「いや、そんな事ないんじゃない?」と言う声もあるかもしれんが、敢えて言わせて頂きたい。
うるせえ!
そうなんだよ‼︎
 
もはや男の料理ファッションの一部になっている。
果たして、そんなもんが正しい男の料理と呼べるのか?
否!断じて否‼︎
 
ならば正しい男の料理とは何なのか?
誰に答えを聞けばいいのか。
俺の頭の中に1人の男の姿が浮かんだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
ステイサムじゃねえか⁉︎という声が聞こえそうですが、そうです、ステイサムです。
今回は男の正しい料理をステイサムに聞いてみようと思う(よりによって)。
という訳で、強引にスタート‼︎
 
 
 
 
ステイサム「俺だ、ステイサムだ。料理メカニックの仕事は似ている。言うなれば具材を料理するか、人間を料理するか位の違いだ。だが共通していることが一つだけある。それは周到な準備が勝利を招く』だ。これは大事だ、メモしておけ。」
 
 
 
本日のお料理★ステイサム流ペペロンチーノの作り方★
 
ステイサム「今日の料理はコレだ。オレ流ペペロンチーノ。簡単に思えるかもしれねえが、シンプルなほど奥が深いもんだ。俺の映画と同じように。何よりパスタを作っておけば何となくオシャレな感じがするだろ?家に来る彼女へオマエがメシを作ってあげたら大喜びだ。何?にんにく食べたら口臭が気になる』って言われるだって?そんな女とは別れろ。さあ、用意するもんを紹介するぞ。」
 
 
用意する具材
パスタ麺:食いたいだけ
オリーブオイル:エクストラバージンオイルってのもあるらしいが、俺には違いが分からねえ。
にんにく:ガンガンに効かせろ。
鷹の爪 :千切りたいだけちぎれ。
ベーコン:豚一頭。多いに越した事はねえ。
塩、ブラックペッパー:いざって時には目つぶしにも使える。
 
用意する調理器具
鍋   :デカければデカいほど良い。いざって時は弾除けになる。
フライパン:なるべく硬い奴だ。武器にも使える。
ナイフ :最低でも10本は用意しろ。
拳銃  :オススメは9mmだ。弾切れに注意しろ。
爆薬  :手榴弾2つ。C4爆薬、起爆装置。仕上げに欠かせない。
 
 
1・スーパーへ行く。
ステイサム「普通の料理のレシピだと、この時点で具材が揃ってるもんだが、ソイツは大きな間違いだ。買い物の時点で戦いは始まっている。まずはスーパーへ向かう。ナイフ、拳銃、爆薬を忘れるな。一つでも忘れれば命取りに繋がる。それから尾行がないかを必ず確認しろ。」
 
 

 

ステイサム「スーパーに着いたか?プライベートな時間だ。周りは一般人に見えるだろう。だが、それは違うそいつらはプロだ。お前の命を狙っているぞ。どんな手を使っても買い物は3分で済ませろ。

 
 
ステイサム「標的が一番スキを見せるのは、目当てのモノを手にした瞬間だ。その隙を奴らは見逃さない。奴らは好機と見てオマエを襲ってくるだろう。返り討ちにしてやれ。
 
 
ステイサム「自分がメシを食う為に人を殺すのは躊躇する奴もいるだろう。だが、遠慮はいらねえ。メシを食うってのは命を食らうってことだ。容赦するな。生き残れ。
 
 
 
ステイサム「さあ、店を出る準備が出来たか?ここで手榴弾の出番だ。自分がいた証拠を残すな。
 
 
 
ステイサム「行きも帰りも同じルートを通るのは危険だ。なるべく別なルートを使え。
 
 
 
2.料理スタート
ステイサム「無事に家へ着いたか?おっと、扉を開けるのは気をつけろよ。お前が買い物へ行く前に扉に仕掛けた手榴弾があるだろう。自分で仕掛けた罠を忘れるな。」
 
 
 
ステイサム「いよいよ料理だ。カーテンを閉めろ。電気も消せ。呼んでもいない来客も考えられる。拳銃の残弾を確認しろ。
 
 
 
ステイサム「まずは鍋に水を多めに入れて火を入れろ。塩も一つかみ鍋にぶち込め。なぜ水を多めに入れるかだって?敵が来た時に熱湯で対処するためだ。そのせいでパスタを食えないんじゃ、命を掛けた意味がなくなる。
 
 
 
ステイサム「一刻を争う。次に具材を切れ。手始めに、にんにくだ。存分に刻め。鷹の爪は首を捩じり切って中の種を残らず掻き出せ。」
 
 
 
ステイサム「次はフライパンだ。火を入れろ。そこにオリーブオイルを垂らせ。分量?知ったことか。銃を握る右手は玄関に向けているのは忘れるな。」
 
 
 
ステイサム「フライパンに熱が通ったかを確かめる為に水を2~3滴垂らせ。それ以上垂らすとフライパンが爆発するぞ。
 
 
 
ステイサム「熱が通るとフライパンがパチパチ音を立てる。チャンスだ。ニンニクと鷹の爪をぶち込め。だがお前の頭はクールでいろ。火加減は中火だ。焦がしたらオマエは大事なモンを失ってしまう。フライパンを回し続けろ。」
 
 
 
 
ステイサム「どうだ?香ってきただろう?硝煙じゃない匂いが。恐らくニンニクも色がついているはずだ。ここで火を止めろ。余熱でも十分に火は通る。」
 
 
 
ステイサム「この頃には鍋が沸騰しているだろう。さあ、お待ちかねだ。パスタをぶちこめ!
 
 
 
ステイサム「何度も言うが、頭はクールでいろ。この仕事に必要なのは冷静さだ。鍋に入れたパスタを菜箸でかき混ぜろ。手を止めるな。パスタによっては何分煮るか決まっているが、そんなもん知ったことか。決めるのはお前だ。
 
 
 
ステイサム「よし、パスタが茹で上がった。ここからは時間との勝負だ。パスタのお湯を切ったらフライパンへパスタを投げろ。ついでだ。ゆで汁も少し入れてやれ。スープパスタにしたい酔狂な野郎は、ゆで汁を全部入れろ。
 
 
 
 
ステイサム「もう追手もパスタの香りを嗅ぎつけている頃だろう。オマエの家は囲まれている。だが焦るな。中火でソースとパスタを混ぜてやれ。」
 
 
 
 
ステイサム「この頃には追手もオマエの家の玄関をブチ破っている頃だろう。取るべき手段は一つだ。パセリを掛けながら拳銃で追手を倒せ。パセリが必要かどうかだって?聞くまでもねえ。この仕事には緻密さも必要だ。神は細部に宿る。」
 
 
 
 
3.脱出
ステイサム「まさか家で悠長にパスタを食えると思ったのか?出来上がったパスタを持って窓をブチ破れ。
  
 
 
ステイサム「パスタの皿は無事か?恐らく、追手が家の中から外にいるオマエを狙っているだろう。これが最後の仕上げだ。家に仕掛けたC4爆薬を起爆しろ。家もフライパンと同じだ。奴らも料理してやれ。
 
 
 
 
4.召し上がり
ステイサム「もうオマエがパスタを食うのを邪魔する奴はいない。存分に手間暇かけたペペロンチーノを食べろ。オマエは自由だ。
 
 
 
 
如何だったろうか?
やはり料理の手抜きはいかんですね。
人でも食材でも。
そして、この記事も。
…という訳で、俺はなるべく週末は早起きしようと思います。
 

「ジョン・ウィック:チャプター2」公開記念。ドム闘犬化計画

「ジョン・ウィック:チャプター2」がついに公開された!!

前作では犬は序盤にて殺され、それがきっかけで皆殺しワールドツアーがはじまるわけだが、「チャプター2」については犬は死なないので世界中の愛犬家も安心の作品だ。

本作での犬は家が丸焼けになり怒り心頭のジョン・ウィックと行動を共にする。筋骨隆々な姿と主人の命令に忠実な姿はまるで「戦闘力高めのハチ公」

名前こそつけられていないが唸り声も上げず、ジョン・ウィックの隣をちょろちょろ歩く姿がめちゃくちゃ可愛かった。

ジョン・ウィックの犬(名無し)
犬種:ピットブル(ラッパーがよく飼っている)
通称:暗殺犬
特徴:ひたむきで忠実、任務への高い集中力
長所:熱心でイタズラ好き、パワフル、とても勇敢、友好的
短所:躾が不十分な場合、過度に攻撃的なじゃれ方をする。

犬と言えば私デッドプー太郎にも犬がいる。

ドム(本名ドミニク・トレット)
犬種:ブリュッセル・グリフォン
通称:ドム蔵、DMZ、愛想のいい犬(通っているドッグランにて)
特徴:黒人のような黒い唇、尋常じゃない毛の量
長所:人間、犬、鳥、「生物」全てに愛想が良い
短所:「チューバッカ」と呼ばれるがスターウォーズを観たことがない。

ピットブルは闘犬だが、ドムも一応は元をたどれば猟犬。血統書もついている!!

チューバッカかイウォークか「犬じゃない何か」みたいな顔だが、きっと攻撃的な血が流れているはず!!

というわけでドムを闘犬にして「ジョン・ウィック3」が公開されたらキアヌ・リーブスの相棒にしてもらおうという壮大な計画を立てた。

やる気に満ち溢れたドム蔵くん。

1.忠誠心

飯のためならなんだってする
おすわり、お手、伏せをすぐに覚えた。

特にお手は高橋名人ばりに連打する。

それ以外にも
きちんとトイレで用を足す。家の場所を覚えている。

最近はドッグランに連れて行ってもらえることがわかるようになったのか
車が来たら自分から乗り込むようになった。

ある日、棚の下に必死に潜り込もうとするドム蔵がいた。「何を必死になっているのか?」と思いきや、ドッグフードが一粒落ちている事に気づき頑張っていたのだった。

自分の利益のためなら努力を惜しまない。すぐに芸を覚える。合格!!

2.体力
ジョン・ウィックの犬は一緒に徒歩でホテルまで向かった。ハリウッドを目指す以上、連日の撮影に耐えれる体力が必要だ。

ドム蔵くんだってドッグランに連れていけばバッキバキの笑顔で全力疾走する。

そして速攻でバテる。

暑さに弱く。しばらくすると日陰で休んでいる。

持久力はないが、ダッシュのスピードはすごい!!

そして何より半笑いで走っているのが猟奇的だ!!

合格!!

3.武器への関心
ある日の事、早朝にサバゲーの準備をしていたら部屋にやってくるドム蔵くん。

 トカレフを見て満面の笑みを浮かべている

絶対に「今日のわんこ」では放送できない光景だ。

銃器への興味の高さに父親としては嬉しかったが事故が起こった。

「ジョン・ウィック」はマフィアがグレネードランチャーで家を破壊したが、ドム蔵はよりによって自分の家を破壊した。しかも35年ローン、住み始めてまだ半年だ!!

怒ったが、やりとげたような清々しい笑顔だったのでこっちが無力化してしまった。

合格!!

4.あくなき向上心

慢心は禁物。つねに高みを目指さなければならない。

その点でDMZは完璧だ。

「自分が犬」という事実に満足せず、二足歩行に挑戦する時もある。

生物として進化しようとするストイックさ。

無謀ともいえるチャレンジ精神。

ちなみに着ているTシャツは100円!!

合格!!

5.リーダーシップ

時として飼い主を引っ張っていかなければならない。

その点では我が家のDMZもホームセンターに行く際は画期的な頼もしさを発揮する。

大好きなワンワンビスケット(プレーン味)を求めてショッピングカートの上で
仁王立ち!!

もちろん金はないのでオール俺が負担だ。

6.コミュニケーション力

ドムだが、「生物みんなダチ」という宇宙規模のブラザー精神を発揮する。

ドッグランに行けば、大小関わらず出会う犬全てに挨拶。

10分もしないうちに初対面の犬達と犬同士のケンカを野次馬。

20分経つ頃にはどこか違う飼い主に水を飲ませてもらっている。

そのせいか「愛想のいい犬」「フレンドリーなチューバッカ」と一部の愛犬家から呼ばれている。

 

ペットショップでは売れ残っている犬に「今が頑張り時だ!!」と声かけ。

(ちなみにこの子はとてもドムが来たら嬉しそうだったが、値段が値段なので俺ではないどこかの金持ちが連れて帰っただろう。)

ちなみにインコ達からは死ぬほど嫌われている。合格!!

ドム蔵くん、ばっちりじゃん!!これでハリウッドからのオファーを待つだけだね!!と喜んでいた時、思いがけない出来事が起こった。

ある日の日曜日、夫婦で好きなバンドのベーシストの方が保護犬の里親探しのイベントに携わっているので、ドムと一緒に行った。

ドム蔵はささみジャーキーをかじりながらまだ見ぬお友達に興奮していた。

会場に行ってみればワンちゃんがたくさん・・・・・であることには間違いないのだが、

ピットブルやらドーベルマンやらガチの闘犬で溢れていた。

 保護団体の皆さんが飼っている子達らしい。

人間が支えてあげないと生きていけない。放置したら殺処分されてしまう・・・

保護してあげないといけない子なのは間違いない。

というか全力で保護しておかないとマジで怖い!!

犬によっては俺よりでかい・・・ドム蔵君は遠目から見て「あっ、いつも一緒に走っているミニチュアピンシャーじゃねーか!!」とはしゃいでいたが、近くに行けばドム蔵の4倍以上ある

尻尾を振ってかけてくるドーベルマン!!「頼む!!来ないでくれ!!」と言わんばかりにバックステップするドム蔵!!

ドーベルマンとの対面が終われば今度はピットブルとマスティフがいた。

「ジョン・ウィック」で見た時は可愛かったが、実際見ると「好きな肉は人肉です。」と言っても嘘じゃなさそうな迫力だ!!

この子たちも自分の姿を忘れて尻尾を振りながら駆け寄ってくる!!

ドム蔵も察したのだろう「こいつらはデカいが、ゴールデンレトリバーではない・・・」

いつもは「元気な奴は好きだ」と言わんばかりにじゃれるドム蔵だが、その場で座り微動だにしなくなった。仲良くなれたみたいだが、表情は引きつっていた。

イベント終了後、しばらく固まってしまったドム。

 「パパ、俺は闘犬じゃない。飼い犬だ。」

何かを訴えかけているような表情だった。

デッドプー太郎が夫婦で更新しているドムのインスタです。よかったら見てください。

https://www.instagram.com/dom_dmz/

インコのアカウントもこっそり更新しています。

https://www.instagram.com/funny_3chan/

「ジョン・ウィック:チャプター2」
7月7日(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国公開
配給 ポニーキャニオン
(C)2017 Summit Entertainment,LLC.All Rights Reserved.

 

瞬獄殺を出せる奴が学校の人気者だったあの頃。「CROSSOVER GAMEST」イベントレポート

定期的にCROSSOVERさんにて開催しているイベントで「コナン・ザ・グレート」 について語る回の時の事。90年代の格闘ゲームイベントの話題になった。

今でこそスマートフォンのゲームやFPSが人気だが、1991年に「ストリートファイター2」が登場して以来10年ほどは格闘ゲームがブームだった。

※この辺の当時の様子は漫画「ハイスコアガール」で詳しく描かれている。

とはいえど、当時はゲームセンターで遊ぶ事がメインで不良の巣窟。
怖いし、何より当時のゲームは難易度が高い。

というわけで我々30代前半組は「ハイスコアガール」より数年先の1995年以降からゲーセンに通うことが多かった。

その頃といえば、「ストリートファイターZERO」「ヴァンパイアハンター」等超必殺技やコンボが標準装備、格ゲーとしても成熟した頃であり、中でも「X-MEN VS ストリートファイター」は衝撃的だった。

リュウやケンの波動拳が巨大なビームになったし、何よりもアメリカからやってきたド派手な色の全身タイツを着た連中の当時では考えられない技(画面いっぱいのビームとか異常な跳躍力)に俺たちの心は完全にカツアゲされ、ゲームの練習をする傍らでアメコミについても研究したものだ。

というわけで確実に格闘ゲーム、特に「X-MEN VS ストリートファイター」については人生を狂わされて今に至っている。

そんなわけで盛り上がっているうちにオーナーの徳永さんのその場のノリで企画する悪い癖が発動し(笑)、7月1日に開催されたのであった。

前日まで適当なやり取りが続き「きちんと告知しなかったけど、セガサターンと「X-MEN VS ストリートファイター」も確保できたし遊ぼう!!」という全く商売っ気のない徳永さん及び暇人の我々ビーパワーハードボイルド。

デッドプー太郎も最近のゲームはあまり遊ばないが、当時のゲームやのちにダウンロードで買った格闘ゲームをたくさん持っているので、適当にゲームをカバンに詰め込んでクロスオーバーに向かったのだった。

結果、まさかの満員だった。

「マーブルスーパーヒーローズ」での空前のジャガーノートブーム、「X-MEN VS ストリートファイター」でちょっとケンカになるビーパワーハードボイルド、そして精神が壊れるホット・ケノービさんと誰もが少年の心に戻り、30~40代の参加者のちん毛はキレイさっぱりなくなった。

真剣にゲームをプレイする者、お菓子を食べながら後ろで観戦している者、ゲームをプレイしていない間、説明書を読んだり技の出し方を教えあっている者、あの瞬間確実にクロスオーバーは20年前のゲーセン及び友達の家にタイムスリップしていた。友達であろうが初めましての人であろうが、肩を寄せ合って遊ぶというのは楽しい。
プレイしているうちに子供の頃を思い出した。

・瞬獄殺合宿
一瞬画面が真っ白になり次の瞬間相手が倒れているというカッコいいが詰まっていた豪鬼の瞬獄殺。


めちゃくちゃ弱P、弱P→弱K、強Pという難しいコマンドだったためなかなか対戦で出せるものはいなかった。

ストリートファイターZEROが家庭用で発売された瞬間、毎日誰かの家にて強化合宿が開催された。

・初めてのオール
セガサターンで「X-MEN VSストリートファイター」が発売された時、友達の家でハイパー強化合宿(お泊り会)が開催された。

この日は夕飯までに帰らなくて良い。むしろ夕飯後が本番だ!!という事でアドレナリンが過剰に出過ぎた結果、初めてのオールを経験する事になる。

しかし子供にオールはきつ過ぎた。

疲れすぎて朝日が昇る頃にはすっかり弱り切っており、「もう少しで俺ら中学やな」とメソメソと将来への不安を口にする始末。

翌日は隣町まで自転車で遊びに行くプランは中止となり、昼頃に起床した瞬間解散した。

・本当の友達とは何か?
「土日は子供をどこかに連れていきたくない。理由はめんどくさいから」という親の育児方針でたくさんゲームを買ってもらっていた。

その結果、小学校で唯一「ネオジオCD」を持っていた。

俺たち兄弟だけ誰よりも早く「キング・オブ・ファイターズ」を家で遊べる。

俺の家に遊びに来る人間が後を絶たなかった。やがて数か月後、プレイステーションやセガサターンにも移植されたら遊びに来る友達が減った。

本当の友達と利害目的で近づいてくる人間。ネオジオCDは俺たち兄弟を大人にした。

・人生何事もプラスになる。
これは子供の頃ではなく9年前の話だが、社会人1年目の頃、色々な事があって友達が一人もいなくなるという時期があった。(その後2年くらいかけて人間関係を直した)

人生のドン底。誰とも連絡を取れないので土日になると引きこもるしかない。という事でPS3を買い、その時に「ストリートファイター4」とアーケードスティックを買った。

1万円くらいと高価だった割にあまり遊ぶ事がなかったので、もったいない買い物をしたと思ったのだが、このアーケードスティックは今回のイベントで大活躍した。

 

今の60代くらいの我々の親世代は「ALWAYS 3丁目の夕日」を観て「あの頃を思い出す。めっちゃ懐かしい」と感動するが、我々にとっての「あの頃」は格闘ゲームだ。

↓\→+パンチボタンのコマンドを入力すれば、学校からの帰り道の夕焼け、駄菓子の匂い、毎日遊んでいた幼馴染の笑い声を思い出す事が出来る。

この場を作って頂いた徳永さん、一緒に遊んで頂いた皆さん、ありがとうございました。

イベント後、すっかり「あの頃」に戻り切った我々ビーパワーハードボイルドアイスブレイク(ホットケノービさんと3人組になった時の名称、ちなみにケノービさんは一緒にして欲しくない死ぬほど嫌がる)は日本橋に行きレトロゲームを物色しに行った。

「今ならネオジオ(ROMの方)だって余裕で買えるはず!!」と調子づいていたが、プレ値がついてアホみたいな値段になっていた。

金がないのは20年前と変わらなかった。

ビーパワークラウドファンディング
・「エイリアンVSプレデター」の基板及び筐体(ゲーセンの機械)を一緒に買ってくださる方募集しています。
出資してくれた方は1ゲーム50円でプレイできるようにします。

「プライベートライアン」より悲惨「ハクソー・リッジ」感想(ネタバレなし)

ミリタリーが好きな事もあって子供の頃から戦争(特に第二次世界大戦)が大好きだ。

その流れで沖縄戦について調べて子供心ながら悲惨過ぎて気が重くなったものだ。

中学生の頃に初めて沖縄に旅行に行った際に、南国感にあふれていて飯もうまい沖縄が好きになる一方でひめゆりの塔などに行って「本当にこんなリゾートみたいなところで戦争があったのか?」と事実なのだがイメージできない不思議な気分になった。

日本で唯一戦場になったことや民間人の死者(家族全滅もたくさんあった)が多かった事、本土の沖縄への差別等で戦争ものの中でも扱いにくい沖縄戦だが、この度メル・ギブソンが監督で「ハクソー・リッジ」が公開された。

アカデミー賞を2部門受賞した事もあり公開初日に早速観た。

ストーリーとしては第一次世界大戦でPTSDになった親父を持ち、キリスト教の教えに従い銃を持たず衛生兵として活躍したデズモンド・ドスの実話を描いたもの。

銃を持とうとしない事から訓練中に仲間からリンチされたり軍法会議にかけられるなど国家レベルでいじめを受けるドスだったが、「人を一人でも助けたい」という気持ちから沖縄にて敵味方関係なく瀕死の兵士を助けるため死体と爆撃だらけの戦場を駆け巡る。

民間人の虐殺といったところは一切触れていないが、これは映画としては正しいと思う。今後何百年経っても戦争についてはそれぞれの言い分があるし戦争自体を正当化はできないだろう。

その点でドスの狂った環境の中で自分の信念を曲げず良心を貫いた姿だけに焦点を当てたのは余計な感情が入らず純粋に映画を楽しめたしドスの行動には感動するものがあった。

ハリウッド映画でよくある「アメリカは頑張った」的な美談にすることもなくひたすら悲惨な戦場を描いたところはさすが私生活は終わっているが監督としての才能はすごいメル・ギブソンだ。

悲惨な戦争描写という点では「プライベート・ライアン」が有名だが、「ハクソー・リッジ」はあれを超えていた。

飛び散る肉片や内臓はもちろん、死体に群がるウジやネズミ。そして何よりもえぐすぎる戦闘シーン。

上半身だけになった仲間の死体を盾替わりにして突っ込む。相手の体で手りゅう弾を覆ってよける。瀕死の人間を銃剣で刺す。
普段からエグいアクションは好きだが、実際にこんな戦いがあったのだろうなと思うと寒気がする。

死んだじいちゃんが生きていた頃によく戦争の話をしてくれた。
(じいちゃんは2回戦争に行って終戦間際は8割以上が戦死したフィリピンで生き残った)

話している内容は悲惨なのだが、じいちゃんが飄々とした性格だった事もあり、じいちゃんの戦場話はめちゃくちゃおもしろかった。

「毎日、爆撃されたり機銃掃射されてみ?疲れてるのもあって誰もよけへん。みんなもう死んでもええわーって思うようになる。」
「便所で手榴弾持って自殺した奴がおって、あの時の便所掃除は人生で最悪やった。」
「ウジが湧いた死体ほどきついものはない。」
「毎日誰かが死んでると「あいつは運がなかった」と思うようになってくる」
「捕虜になった時にアメリカの飯がうまくて食後にコーヒーとタバコも出してくれた。それまでジャングルでバナナと乾パンだけで過ごしてたから、なんでこんな勝てるわけない戦争してたんやろって思った」

その話を聞いていただけに「ハクソー・リッジ」の完全に人としての何かを失っている日本兵がとても納得できた。

実際、米軍では沖縄戦の参加者が一番PTSDにかかっていたらしい。

死を覚悟で襲ってくる日本兵の姿は本当に恐ろしいものがあった。

フニャフニャした喋り方のアンドリュー・ガーフィールドが涙を堪えて走り回る姿は胸が熱くなったし、いつのまにかサム・ワーシントンが渋くなっていた事等他にも書きたいことはあるが、映画史上に残る悲惨な戦場は今後語り継がれるレベルの内容だし、是非とも観て欲しい。

ハクソーリッジ(前田高地)がある沖縄県浦添市のホームページで記事が素晴らしいので是非ともご覧ください。関心を持つことが風化させない大切な事だと思う。

http://www.city.urasoe.lg.jp/docs/2017050200104/

最後に少しだけ不謹慎になるが、映画が観終わり悲しみがこみ上げてきたのは、じいちゃんと「ハクソーリッジ」の事で話せないからだ。

「プライベート・ライアン」を観て「ここで戦わなくてよかった」

「シン・レッド・ライン」を観て「もう少し俺らは頑張った」

と一人の退役軍人という視点で感想を言っていたじいちゃん。

風鈴を買ったけど「耳が遠い事忘れてた」と言って風鈴を耳の前に当てていた。

俺が東京でホームシックになっていた頃「東京はフィリピンよりマシやからもう少し頑張り」とスケールの違う話をしてくれた。

風邪を引いたとき「マラリアの時はひたすら寝たら治ったで」と全然参考にならないすごい話をして心配してくれた。

阪神大震災の時、揺れが収まった途端に掃除を始めていた。

子供の頃に黙ってスーパーファミコンやゴジラの人形を買ってくれた。

嫌な事があればすぐにじいちゃんに会いに行った。ずっと話を聞いてくれた。

末期がんになった時、死ぬ直前まで「大丈夫やから先に家帰っとき!!」と優しかった。

最後まで優しくて強いままでいてくれたじいちゃん。91歳だったのでかなり長生きしてくれた方だが、死んで7年経っても寂しい。(今調べてわかったがデズモンド・ドスと同い年だった。)

映画以上にハードな内容をおもしろく話してくれたじいちゃんなので「ハクソー・リッジ」を
一緒に観たら絶対におもしろかったと思う。

遺骨の前にパンフレットを置いておこう。