更新情報 – Be Power Hard Boiled
Be Power Hard Boiled

更新情報

おちこんだりもしたけれど私は無敵です。「ワンダーウーマン」

~落ち込んだりもしたけれど、私は無敵です。掟破りの魔女の宅急便×ゆでたまごユニバースがクロスオーバー!~

これまで我々ビーパワーハードボイルドは「DCEUはゆでたまごユニバース」理論を提唱してきた。

実際、「地球を救うためなら地球を破壊してもOK」
「話のロジックは画力でカバー」という細かい事は気にしないゆでたまご精神に溢れている。

まず「バットマンVSスーパーマン」にてクリストファー・ノーラン三部作では悩んでばかりの金持ちだったバットマンを一切悩まない金持ちにキャラ変更。

「おやすみプンプン」で超人オリンピックが開催されたような劇的改変に成功する。

次の「スーサイド・スクワッド」にてハリウッドにて7人の悪魔超人編を再現に成功
命をかけて地球の為に戦うヴィラン達はまるでロングホーントレインでターボマンを仕留めたバッファローマン&スプリングマンのようだった。

この提唱を続けた結果、「そんなことあるか!」「アホ」「バカ!」「うんこ!」という罵詈雑言やら石を投げられてきたのは言うまでもない。

「だってゆでたまごイズムじゃん・・・」かつて、地動説を提唱し、迫害されたレオナルドダビンチ・・・じゃねえや、ガリレオ・ガリレイ!は「それでも地球は回っている」と発言したらしいが今の俺たちなら気持ちはわかる。

そして「ワンダーウーマン」だ。BvS終盤にて完全に主役をカツアゲした彼女。

居合斬りボンバーに性別は関係ないというザ・サムライ精神に溢れたヒーローだった。

 

↑BVSにて登場したワンダーウーマンのイメージ図。

今回はそんなワンダーウーマンがたっぷり楽しめる。マーベルに比べると興行収入がパッとしなかったらしいが今回は大ヒット‼︎

という事で我々ビーパワーハードボイルドも脳内であのテーマをリピート再生して劇場へ殴りこんだ。
(未だに4DMXで観たことがない我々、今回のワンダーウーマンは4DMXで観ようとしたが、 鑑賞料が2900円になると知って全力で普通の2D字幕に変更した)

結論を先に言うと、

やはり、ゆでたまごユニバースであった。

 

↑このワンダーウーマンのポーズは、キン肉マンの『肉のカーテン』オマージュと今決めました。

気になるあらすじ

見知らぬ土地で人生の困難に立ち向かいながら1人の少女が成長する名作「魔女の宅急便」のリメイクが進行中のスタジオジブリ。

しかし宮崎駿が製作中に引退宣言、大ピンチの中、鈴木Pが呼んだのはゆでたまご先生。

嶋田先生と中井先生はすっかり意気消沈したスタジオジブリで言い放った

「心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのさ」と。

そして再開したゆでたまご先生による「魔女の宅急便」のリメイク
・まず、キキの設定を魔法使いからアマゾネスの戦士に変更。

・ほうきの代わりにゴッドキラー(剣)、盾、投げ縄に変更。

・舞台をとある港町から第一次世界大戦中のヨーロッパに変更。

・登場人物に悪魔将軍を追加

・ついでにジェロニモも追加。

・トンボは爆死させる。

・「命の尊さ」をテーマとするジブリだが「命の薄っぺらさ」をテーマに変更。

・キャッチコピーは糸井重里を監禁して「おちこんだりもしたけれど私は元気です」から「おちこんだりもしたけれど私は無敵です」に変更。

まさに漫画の金字塔のマッスルドッキングである。

 

↑早い話が上の4枚です。・・・って、ほとんどキン肉マンじゃねえか!!

鈴木Pも魂に火をつけられて主題歌「やさしさに包まれたなら」の歌手をユーミンから、串田アキラに変えたのだった。

 

すみません、悪のりが過ぎました。

えー少しだけ真面目になってあらすじを紹介します。

女だらけの島と聞くとドキッとするもんだが、長い歴史でやる事がなかった為、ラグビー部といわんばかりに体を鍛え続けていたアマゾネス族。

そんな戦闘民族だらけの環境でプリンセス、ダイアナことワンダーウーマンはすくすく成長。

気が付くと戦士としての誇りアマゾネス式軍隊格闘術を会得していたのだった。

島暮らしを満喫していたダイアナだったが、ある日空から男が降ってきた!

ついでに銃を持ったドイツ軍もアマゾネス流でお出迎え!
主に弓と槍、剣で敵を殲滅したアマゾネス族なのだった。

その後、一泊3万円のラブホみたいなワンダー風呂に入浴中のスティーブに突然訪問、全裸のスティーブに「それは男として標準サイズなのか?」というド直球の質問から外界の話を聞いたところ、どうやら世界中で戦争が起きているらしい。

この話にダイアナはピンと来た。

軍神アレスのせいだ!!

年々消費税が上がっているが、それもアレスのせいだ!!

「いや、アレスじゃなくて、ドイツ軍が・・・」という説明をガン無視し「よし、アレスをしばこう!!」とその日の夜には船で出発する。思い立ったら即行動、母親との別れは3分くらいでさくっと済ます。

「全部アレスが悪い」とあまり人の話を聞かない、ロンドンでも剣と盾をトートバッグ間隔で持つなど問題はあるが誇り高き精神はさらにヒートアップ。

「言いたいことも言えないこんな世の中じゃpoison」とは言わない。
言いたいことはズバリ言う精神である。

戦争の会議でお偉方が兵士は消耗品だといえば、「は!?何言ってんの!!私の島じゃ将軍も一緒に戦うわ!兵士に死ねというのなら、お前らも一緒に戦って死ね!」とワンダーな男気を発揮!

実際、戦場の最前線に行ってからも、たって一人で敵陣地に突っ込み、銃弾を腕力でねじ伏せる。戦車でドッジボール、隠れて狙撃するスナイパーは建物ごと破壊するという、「一緒に戦う」を有限実行。

↑ダイアナ、大地に立つ!なデビュー戦の図。

戦う前に必ず「私はダイアナ、セミッシラの王女でヒッポリタの娘」と丁寧に自己紹介する武士道はもちろん忘れない。

どんな近代兵器も通用しない戦争とはいかに無益か・・・というか人類がいかに無力化を体でわからせるのだった。

やんごとなき生まれにも関わらず、上から目線は皆無。
とにかくピュアな男気で困っている人、そして鞭打たれる馬にも手を差し伸べる。

ここらへんは男だろうが女だろうが見習うべき所かもしれん。

これだけの美貌と露出である、普通なら色目で見てしまうものだが、ひたすら「カッコいい」と女性としてでなく、同じ生物として心を奪われた。

性別は関係ない、心意気が全てだという事を我々に教えてくれるのだった。

今回もゆでイズムが炸裂していたわけだが、いよいよ次は「ジャスティスリーグ」だ!!「超人タッグ編」と「闘将ラーメンマン」のマッスルスパークが観れるのか!?

ますますDCとゆでたまご先生から目が離せない。

日本のプロモーションの際、女は1人じゃ眠れないというテーマ曲に決まったが、恐らく本作を見たら秋元康も全裸で土下座するだろう。

 

↓正しいテーマ曲

公開前対談「新感染 ファイナルエクスプレス」

韓国では2016年の興行収入第1位を記録オープニング成績は歴代1位!
2日でまさかの200万人突破!!
公開一ヶ月以内で観客動員1000万人突破を記録、ハリウッドリメイクの噂もある

「新感染 ファイナルエクスプレス」

何の間違いか我々ビーパワーハードボイルドも試写に呼んで頂いた‼︎

観てみてびっくり、めちゃくちゃいい映画じゃない!!というわけで我々が本作について対談形式で見所を語ろうと思う。

この記事が映画会社からの許可が降りることを祈って…

DIEsuke「…という訳で、何の間違いか、また試写会に呼んで頂いた訳ですがデップーさん。いいんでしょうか?俺たちで。

デッドプー太郎「むしろレッドカーペットを歩きたいんですけどね。俳優のサイン欲しがってる人たちの色紙に無理矢理俺達のサイン書いていきたい。

DIEsuke「タイトルが「新感染」という事で、映画会社の方も何かしら悪いウィルスに感染していたんでしょう!この記事で劇場公開が「ファイナルエクスプレス」にならないのを祈りましょう。

デッドプー太郎「映画会社にご迷惑をおかけしたら責任を取ってサイトは閉鎖しましょう‼︎

子供の頃から「ファイナルファイト」が好きなので「ファイナル」とついた物は確実に名作と思っているわけですが、実際後世に語り継がれる作品だと思いますよ‼︎」

DIEsuke「実際、ファイナルファイトばりに横スクロールで殴りまくるような映画でしたね。あと新幹線でのマナーをしっかり守るよう啓蒙している社会派映画でもある。」

デッドプー太郎「「横スクロールね‼︎実際、列車内という閉鎖された空間というのは今までにないシチュエーションで冷や冷やしましたよね‼︎そして途中下車での絶望感…

DIEsukeそう!途中下車!も終電の乗り換え間違えてネットカフェに泊まった経験が何度かあるので、あの絶望感は分かりますよ。

デッドプー太郎なかなか寝付けずゴルゴ13を読み続ける悲しさ…ってどうでもいいよ‼︎

ハリウッド映画だとライフルやら手榴弾やら重武装で戦うわけだけど、舞台が韓国ということもあって身の回りの物で戦うのが、現実味があっていいですよね‼︎

一番強い武器が野球のバットというゲームでいうところのハードモードなところがドキドキする」

DIEsuke「そんな中で気を吐いてるのが、この格闘王。

前田日明似のオジサンですよ。

基本武器を使わずに素手が武器ですからね。」

 

デッドプー太郎「そう‼︎彼ね‼︎あのテーピングといい男気がオーバーヒート‼︎

あれだけキレイな嫁がいるのも納得できる」

DIEsuke「このオジサン以外にも勝ち組サラリーマン親子、JK、妊婦、ホームレス、童貞、ババア全員等しく男気を発揮していきますからね。老若男女の闘魂に火をつける映画ですよ。是非、学校の道徳の時間に見せて欲しい。」

デッドプー太郎「この手の映画って誰が誰だかわからないままいつのまにか死んでとかザラですけど、人物描写がしっかりしているし、全員に見せ場がある分、登場人物が魅力的でしょね。

それだけに死んだときの悲しさと言ったら・・・・

個人的にババアがやけくそになるところが熱くもありジーンと来た。」

DIEsuke「ジャンルとしてはパニック映画になるんですが、男気というキャプチェで巻く、サムギョプサルみたいな映画ですね。

ネタバレ厳禁なので、喉から出掛かっている言葉を飲み込むと、あるウィルスのおかげで一般人が江頭2:50みたいになって人に襲い掛かってくる、と。」

デッドプー太郎エガちゃんに失礼だろ‼︎でも男気サムギョプサルはわかる。この映画、著名人からのコメントで「愛」とか「泣いた」というワードがたくさん出てきたので正直「何言ってんだ?」と思ったんですけど、実際観てみたらAlways三丁目の夕日ばりに愛に溢れていましたね。」

DIEsuke「気がついたらファイナルファイトやら前田日明やら男気やらエガちゃんの話しかしてないですが、最後はウルッとさせますね。これは嘘じゃないですよ!ねえ⁉︎

デッドプー太郎「家族、恋人、姉妹…大切な人のために体を張る、犠牲になる姿にグッとくる。この映画の紹介としてはかもしれないけどユーミン以上にやさしさに包まれてた。」

DIEsuke「泣ける要素は最後につけるコチジャンみたいなもんですね。またサムギョプサルに話戻りますけども…」

デッドプー太郎「コチジャンどころかサムギョプサルでしょ‼︎途中から男気から人情という豚肉に転身‼︎」

DIEsuke「この映画を見た後に家族でサムギョプサルを食べて頂いて、感想を語って欲しいですね。

よく満員電車でゲロ吐いた人を目撃して貰いゲロが多発車内が地獄になるなんて話を聞きますが、そんな時は俺も率先してオッさんが読んでる東スポを奪ってゲロの上に敷いていきたい、と思いましたよ。

そういう意味で新感染は現実に起き得ると思いましたね。」

デッドプー太郎もうお前は映画二度と観るな‼︎

おっさんのゲロでも飲んどけ‼︎ゲロドリンカー‼︎

と、対談はケンカ別れで終わってしまった。その後我々の関係は少しばかりぎくしゃくしている。しかし二人とも本作を傑作だと思っている事は事実だ。

当初こそ、普通の映画であれば最後まで生き残りそうな若者やお人好しが容赦なくバッタバッタと死んでいくことに「いいぞ!もっとやれ!」と興奮していたが、鑑賞後は「今日は人に親切にしたい」と妻にショートケーキを買って帰った。

対談でも触れている通り登場人物のバックグラウンドがしっかり描写されているだけに、彼らの行動が胸を打つ。

家族のため、恋人のため、出会ったばかりの人のため・・・・もちろん自分さえよければ良しという者だっている。

未曽有の大災害、圧倒的絶望な状況において見える人間の本質

「守りたい」という純粋な想いから自らを犠牲にする姿が心に響く。

「新感染」はやさしさに包まれた人間ドラマだ。釜山行きの列車の中で恐怖と闘いながら、あなたも大切な何かを見つけるはず。

人がアホみたいに死ぬ中で・・・・・

「新感染 ファイナル・エクスプレス」
9月1日(金)全国公開
大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹 ほか
© 2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.
配給:ツイン

吠えろ!ボイカ!起て!ボイカ!!デッドロック4~絶対王者ボイカ~

スコット・アドキンスという男を皆さんはご存じだろうか?

そうか!知らないか!

じゃあ、この話はなしだ!

 

・・・という訳にもいかないので話を続けます。

恐らく、この名前を知っているというアナタ!

マだったんだろうなあ!

俺と同じように!

えー知らない人の為に簡単に説明すると業界では(どんな業界だよ)次世代ヴァンダムと呼ばれている、この男。

次世代ヴァンダムなんて言われたら俺も色々心配になってしまうが、子ネタを連発したり尻を出していない時点でセーフといえよう。

最近ではメジャーな作品でも、よく脇役として出演し求められる仕事をキッチリこなしているアドキンス。

ヴァンダムと違い地道かつ謙虚な人柄なのがうかがい知れる。

 

順調にアクション映画コーナーの棚(準新作)を主演作で埋めてくれる、土日ヒマな俺からすれば、ルーク・ゴスと並んで信頼できる男である。

で、肝心の主演作だが、シナリオが壊滅的にヒドい場合が多いのだが、毎回人間離れした技を見せてくれるので何となく損した気分にはならない

ビジュアルはアレだがテクは凄いピンサロとでも言おうか。

永らく香港やハリウッドでスタントマンを務め、あらゆる格闘技経験があるので、その肉体言語多国籍。

嵐のようなパンチを繰り出したかと思えば、鞭のようにしなる蹴りを放ち、あるいは駒のようにクルクル回って二度蹴り、三度蹴りを当たり前に繰り出す。

まさに全身にバネが入っているようなアクションを毎度披露してくれる。

しかし役柄としては、アクションありきなおかげなのか、判でついたかのように真面目なナイスガイが多く、不良好きの俺としては何となく「物足りないなあ!」などと個人的に思っていた。

 

だが、そこはアドキンスも同じだったのかもしれない。

同じような正義漢という役柄に思う所があったのだろう。

デッドロック2にてモヒカン、ヒゲ、全身に雑に入ったタトゥーいう極悪なビジュアルを披露!!

 

三度の飯より地下格闘技が好きという、敵役の狂犬刑務所ファイター=ユーリ・ボイカを演じた。

まさに高校デビューならぬ刑務所デビューを果たしたのだった。

「あの真面目一辺倒だったアドキンスが・・・」と一部ファンに、かつてのフォーク路線からロック路線にシフトした長渕剛のようなインパクトを残した。

しかし、そのインパクトは強烈であった。

デッドロック2を見た後、誰もが作中のジジイのように「ボイカ~ボイカ~」と彼の名を呼んだとか(多分)。

ともあれ板垣恵介のグラップラー刃牙のような世界観及び濃すぎるキャラ摸は全世界の一部の格闘技馬鹿(俺を含め)を熱狂させた。

このボイカのキャラを一本で済ますのは勿体ない!というデッドロックファンの願いが通じたのか、同じ監督のデッドロック3では敵役から主人公へ昇格!

2にて破壊された膝のおかげで、ムショで便所掃除していたボイカが再び地下格闘のリングへ向かう姿を描いた。

ですがねえ、この作品が、まさかの日本で未配給!

こうなったら俺が配給する!ブタさんの貯金箱に小銭を入れている間にNETFLIXで、まさかのデッドロック4が先に配信!

しかも邦題は絶対王者ボイカ!!

何でだ!?

だがまあ配信されただけ良しとしよう!と電光石火の勢いでNETFLIXへ電撃加入!

 

さっそくデッドロッ・・・もとい絶対王者ボイカを鑑賞したのだった。

というわけで、3をブッ飛ばして、4の気になるあらすじ。

 

 

かつて刑務所内の地下格闘技界にてブイブイ言わせていた男、ユーリ・ボイカ。

刑務所ファイトも今は昔。

今ではシャバの正当な総合格闘技で汗を流していた。

トレーニングが終われば、教会に通いお布施を収める日々。

ある日、神父様から「神様を信じるのは良いとして、ド突き合いの暴力はあかんで」。と至極まっとうに諭されるものの、『格闘技は神が俺に与えた唯一の才能』と信じて疑わないボイカなのだった。

そんなボイカへブダペストで行われる総合格闘技トーナメント参戦のチャンスが舞い込む。

ようやく正当な格闘技の選手として日の目を見るチャンスだ。

スカウトマンが来る試合で、いつもより気合の入るボイカ。

結果、圧倒的な攻撃で相手を打ち倒し、総合格闘技トーナメントへの参戦権を得るのだった。

しかしボイカが頑張りすぎたおかげで、良い一発が入った試合相手リング禍で死亡してしまう。

遺品を見ると、試合相手は既婚だったようだ。

どうやらロシアに嫁さんがいるらしい。

ボイカだって人の子である。

いくら試合とはいえど、相手を殺してしまい思う所があったのだろう

トーナメントまで一週間を切っている。

何よりロシアでは指名手配を食らっている(どうやら前作で脱獄したらしい)。

マネージャーはボイカを止めるがガン無視!

遺された未亡人へ謝りに行こう!ロシアに!と決意したボイカなのだった。

パクられる危険はあったものの、早速、高速バス(飛行機じゃないのが実に良い)で母国ロシアに戻ってきたボイカ。

未亡人を遠くから見つめるボイカであったが、どうやら彼女は地元のみなしごハウスを経営しているらしい。

だが、これが原因でヤクザから大層な借金をしたらしく、旦那がドサ回りをしていたのも返済が理由なのだった。

かなり気まずいものの、入り口にいた門番のヤクザを当たり前のように殴って失神させ、愚直に奥さんへ謝罪するボイカ。

当たり前の話だが、その場で許されるはずもなく門前払いを受けてしまうのだった。

一方の奥さんも、ビジュアルが美人なのも手伝い、ヤクザのボスから借金の返済をしろ!体で!と迫られるハードな状況であった。

脚本・野島伸司といわんばかりである。

ボイカは考えた。

あの奥さんの為に自分に出来るのは何か・・・・

そうだ!試合だ!

漢気を発揮したボイカは、早速ヤクザの家へ出っ発(でっぱつ)

ヤクザ数人を挨拶代わりに素手でボコボコにし、未亡人に危険なバイトはさせるな!代わりに俺がやる!!と直訴!

「ほうでっかほうでっか」とヤクザは、自宅で開催する地下格闘技の興行でベスト3を1週間で全員倒せば自由にしてやる!と足元を見た条件をボイカへ叩き付ける。

この無茶ぶりをボイカは了承するのだった。

果たしてボイカは念願の総合格闘技トーナメントへ出場できるのか

『神が与えた唯一の才能』の真の意味を自ら掴めるのか?

こうして未亡人への贖罪、そして己の救済を賭け、ボイカは地獄の地下格闘技三番勝負挑むのだった!

以前のシリーズに比べると今回は速攻で未亡人に素直に謝るなど、丸くなったと思わせるボイカだが、戦いにおけるハングリー精神は健在。

無骨かつ、ぶっきら棒な孤高のファイターぶりを今回も充分発揮している。

そんなボイカに対峙するのが噛ませ犬から始まり、二人で一人の選手、やたらイキリたがる選手、明らかに人間を辞めた肉弾兵器と、相手としては不足はない。

見渡す限りトランクスの屈強な男、男、男、たまに未亡人な、この映画。

何が良いって、自ら過ちを招いた格闘スキルで、あえて、その過ちを償おうとする所ですよ。

普通であれば一度過ちを犯せば引きこもるか引退しそうになりそうなもんだが、返す刀で速攻謝罪&地下格闘技へ参戦を決意するボイカ。

かの矢吹ジョーだって力石が死んだときはボクシングから一時的に離れましたが、ボイカはあくまで信じる物は格闘技というスタンスを崩さない、格闘バカなのがたまらない。

このブレなさ。

見方によっては脳みそ筋肉とかバカとか思われるかもしれないがバカじゃなきゃ出来ないことだってあるんですよ!クソ―!!

 

えーと何の話だっけ。

そう!濃いキャラが飛んだり跳ねたり関節極めたり、面白いように大技を繰り出す本作。

最終的には、もう総合格闘技すら知ったこっちゃねえ展開になるのも素晴らしい。

ともあれ俺も身近に困っているみなしごハウスを経営している未亡人がいたら助けたいと思いました。

・・・・という訳で、ヒマならアドキンスばりの回転蹴りを放つ位にある人は是非NETFLIXでチェックしてみてください。

あと、どんな形でもいいから、デッドロック3も出せ!3も!!

諸事情により封印していた記事「きょうのキラ君」

 

ありがたい事に昨年の「メカニック: ワールドミッション」で宣伝活動を経験させて頂いて以来、おかげさまで映画の試写の案内や事前に情報を頂けるようになった我々ビーパワーハードボイルド。

その中で「よかったらこんなのもありますよ」と試写を見せていただいたのが「きょうのキラ君」であった。

ビーパワーハードボイルドでは絶対に取り上げないジャンルだが、せっかく貴重な機会を頂けた・・・何より今後の下心も手伝って記事も作ったのだが、関係者の方に見せたところ

「公開まで何もせず静かにしててください。

ていうか映画について一切触れないでください。

怒られるのはこっちなんだから‼︎

と割とマジに怒られた。

そんな「きょうのキラくん」だが明日8月18日にレンタルが開始されるので。

もういいだろう、ということで封印を解こうと思う。

 

というわけで、スタート!!


~不死身のイケメンキラ君、
果たして本当にキラ君(Killer君)はもうすぐ死ぬのか⁉︎
戦慄のダイハードラブコメディ~

 

あらすじ

 

飯豊まりえ扮する岡村ニノンはクラスいちの陰キャラ。水死体のようなヘアスタイルがポイントだ。
そんな歩く水死体ニノンがいつものように1人で下校していると、クラスいちの人気者、キラくん(中川大志)が1人で泣いていた。

「俺はぁぁぁぁ、もうすぐ死ぬぅぅぅ‼︎」と真昼間の公園で泣くキラ君。
かつてステイサムもアドレナリンでは余命いくばくもない男を演じていたが、キラくんはニノンと野外セックスをしたり人体に電流を流しそうな勢い皆無であった。

普通であれば「温かくなってきたからなあ・・・」と見ないふりをするところだ。

あるいは、もし舞台が戦時中のベトナムならここで自殺用の拳銃を渡して去るところだが、ここは現代の日本である。

「私がキラくん支える!」

とニノンはヤル気を出し、伸び散らしていた前髪を切り水死体から奇跡の美少女にトランスフォームするニノン。

↑前髪を切る飯豊まりえ

このシーンは飛龍革命の藤波を彷彿とさせるものがあった。

↑前髪を切るドラゴンこと藤波辰已。「何年続くんですか、何年これが!!」

少女漫画原作ということで舐めてかかっていた我々も飯豊まりえの新日イズムにノックアウトされた。

どうせならキラ君に藤波ばりに張り手も見舞ってほしかった。

こうして、自称「余命いくばくもない」キラくんとニノンのかけがえのない日々が始まる…

確かにバッキバキの少女漫画原作だ。

しかし我々ビーパワーハードボイルドは少し違った角度から本作を評価したい。

この映画の見所…

それは肝心のキラくんがなかなか死なない事だ。

イケメン、高身長のオーナーで人気者のキラくん。

おまけに本当は泣き虫なんだから母性本能をくすぐられない女はいない。

実際、体が弱い事をネタに女に手を出しまくっている。

まるで「死ぬ死ぬ詐欺」だ。

これは引退発表をした藤波のカウントダウンが、気が付いたらカウントアップしていたのにも似ている。

恐らく監督は新日本プロレスが好きに違いない。

しかし、キラ君は藤波こと、マッチョドラゴンではない。

イケメンだ。

↑問題のキラくん

↑問題のドラゴンこと藤波辰已。

イケメンを蛇蝎がごとく嫌う我々としては一刻も早くキラくんが自殺に見せかけた他殺になることを願った。いつしかこれは「キラーエリート」の続編なんだと自分に暗示をかけ、キラくんが断末魔をあげる瞬間を待ちわびた。

しかし我々の願いは届かずニノンの優しさで死ぬどころか生きる意味を見出しはじめるキラくん

見出すなや‼︎

頼むから死んでくれ!

と、思う我々を尻目に、キラくんの暴走は止まらない。

ニノンを抱き寄せてクラスで「俺の女だから手を出すな」と抜き打ち演説、他の男と仲良く話していたという理由でカーテンの刑なるものを執行…

まさに掟破り。

これはスーパーストロングマシーン「お前平田だろ!」と正体を言い放った藤波を彷彿とさせる。

↑言っちゃだめだよ!ドラゴン!

この掟破りのカーテンの刑は是非とも劇場で観て欲しい。

少なくとも我々はゴッドファーザー3のアルパチーノのような表情になった。
そして、キラ君の誕生日である。

キラ君の誕生日を祝う為、行きつけのカフェをクリスマスばりにデコレーション!

俺たちビーパワーハードボイルド二人の30年分の誕生日会の参加人数を遥かに超えた知り合いを集めたニノン。

ダメ押しのように手作りのケーキを徹夜して作ったニノンだったが、キラ君は件の持病のせいで甘い物が食えないと判明してしまう。

パーティを後にし、まるで死体の処理をするようにケーキを持って波止場へ向かうニノンだったが、そこにキラくんが駆け付ける。

これは、試されている。

いよいよ食えないケーキを食うのか?

俺たちに漢気を示すチャンスだ!!

食えば認めてやるぞキラ君!!

・・・と、おもいきや、ケーキをベンチに置く。
そこからいきなり上半身裸になるキラ君!!

何で!?

背中にはミミズが這った後のような入れ墨が!

思わずスタローンを見習え!と言いたくなるのぐっとこらえた。


そこから、自分が病気のせいでヤケクソになり、色々悪さをした過去を吐露するキラ君であった。
ていうか、ケーキ食えや!!

やがてキラくんとニノンの前に立ちはだかるニノンのおとんであるヤスケンやキラ君とのハメ撮りを自慢する平祐奈、そしてニノンが「先生」と呼ぶオカメインコと刺客が表れる

果たして、キラくんは死ぬのか!?

誰がとどめを刺すのか!?

随所に新日本プロレスばりのストロングスタイル(ていうか藤波イズム)をブッコんでくる本作。

観た後にドラゴンスープレックスを食らった気分になったのは言うまでもない。

しかし、少女漫画原作にストロングスタイルをブチこんでいる点では、非常に斬新な映画ですよ。

お盆に奴が帰ってきた!「ターミネーター2-3D」

 

~この夏、奴が帰ってきた!!お帰りなさい!ご存知シュワルツェネッガーの超大型打ち上げ花火!母さん、今年のお盆はいつもより暑いです~

いくら言葉を尽くしても語り切れない映画。

あるいは理屈は分からんが何度も観てしまう映画。

『心の一本』と言える映画が誰しもあるのではないだろうか?

俺にとってのソレが「ターミネーター2」である。

とにかく、この作品になると俺は冷静さを失ってしまう。

「いつもだろ!!」という言葉は、この際無視して話を続けます。

かつて、今では考えられないが「ターミネーター2特別編」が年一回ペースで放送されていた。

めちゃイケのない日は、3時間位ブチ抜きで「ターミネーター2特別篇(以下「T2」)」と相場が決まっていた時代があったのだ。

その頃、下の毛も生え揃っていない時分の俺は、「T2」のシュワルツェネッガーに圧倒されたのだった。

精悍な表情。

屈強なガタイ。

無愛想な態度。

カミソリのような鋭さの角刈り。

真っ黒な皮ジャン。

これまた真っ黒なグラサン。

くるくる回すショットガン。

アホみたいにタイヤが太いアメリカンなバイク。

「死んでも死なない殺人マシーン」という設定に対しての説得力がその男には確かにあった。

この現実離れした男を追いかけたい。

どうやら、この俳優はアーノルド・シュワルツェネッガーというらしい。

長い名前だなぁ!と思いつつ、それから俺はレンタルビデオ屋に行ってはシュワルツェネッガー作品を借り、TVで放送されるシュワルツェネッガー作品を録画し続けた。

「コナン・ザ・グレート」「レッドブル」「プレデター」「トータルリコール」「ゴリラ」「コマンドー」「イレイザー」「トゥルーライズ」・・・

T2がシュワルツェネッガーを追う日々を決定づけたのは間違いない。

だが正直、シュワルツェネッガーの映画に気の利いたもんはなかった。

腰だめに構えた銃を無表情で無制限にぶっ放す。
人を射殺した後、面白い一言を放つ。
冗談のように人を殺す。

 

えー、以上!!

言ってしまえばそれだけの映画だ。

何ならT2よりも人間離れしている作品がいくつかあった。

それでも俺は何が面白いのか、あるいは馬鹿だったせいか、彼氏の作品を狂ったように見続けたのだった。

どれだけ馬鹿だったかというと、当時、モー娘。なんかのアイドルも流行りはじめ、恋に目覚める同級生もいる中、「好きな人は誰?」と聞かれたら「アーノルド・シュワルツェネッガー」と即答する有様であった。

今考えてみると、どうかしているとしかいえない。

しかし、ガキをどうかさせる程の、「理屈じゃない何か」が当時のシュワルツェネッガーにはあった。

という訳で、俺はシュワルツェネッガーの最新作が公開される度に足しげく劇場へ通った。

「理屈じゃない何か」の答えを見つけるために。

だが、俺の答えが出る前に・・・あるいは、そもそも答えなんてなかったのかもしれないが、シュワルツェネッガーは「ターミネーター3」を最後に政界へ進出。

あの「アイル・ビー・バック」が口癖の男も、今回ばかりは帰ってこないだろう。

俺の青春は終わった・・・。

「理屈じゃない何か」に対して出ていない答えは、そのままに・・・と勝手に思っていたら、何とシュワルツェネッガーは割としょうもない理由で銀幕に帰ってきた!

理由はどうあれ、帰ってきたからには祝わなければいけまい!全力で!!

2013年の復帰作「ラスト・スタンド」を皮切りに再びシュワルツェネッガーを追いかける日々がスタートしたのだった。

そして今年の夏—-お盆真っただ中の、ここ日本にてターミネーター2-3Dが最速公開された。

「何故、今⁉︎」と公開されたタイミングに違和感を感じつつも「奴が帰ってきた」と言われれば、ちらも頷くしかない!

何より(俺にとって)推定一億回は観た作品である。

正気の人からは、「今更、26年前の作品を劇場で見る必要があるのか?」と思われるかもしれないが、敢えて言わせて頂きたい。

そんなもん知るか、バカ‼︎

理屈じゃねえんだよ‼︎

という訳で、邦画では『君の膵臓が食べたい』が公開されている中、ガン無視して俺は

「膵臓より、君の靴と服とバイクが欲しい」

とT2を観てきたのだった。

 

結論を先に言うと、T2は、やはりT2であった。

つまり何度見ても『理屈じゃない何か』を感じさせる映画なのだった。

 

今は亡きカロルコ・プロのロゴ。

今は何してんだろう・・・と思わず遠い目になる、製作・マリオカサール。

オープニングからバーンと飛び出すクレジットされる「Arnold Schwarzenegger」の文字。

世が世なら腐女子を窒息死させたであろう美少年のジョン・コナー。

ほうれい線がクッキリ映るが、その分タフなサラ・コナー。

ジャンボ尾崎ばりのマレットヘアのジョンの友達。

ソリッドかつリキッドなT1000。

やたら埃っぽい所に住んでるエンリケ。

さらに汗まみれになったダイソン。

さらに過呼吸になったダイソン。

いつもより約30倍爆発していたダイソン。

ラストのカーチェイスで乗り込む焼き芋屋らしき車…

 

書き始めたらキリがないんで、ここら辺にしとこう。

俺には4KだとかIMAXだとか難しい事は分からん。

だが、オープニングでARNOLD SCHWARZENEGGERの文字が3Dでバーンと、視界に広がった瞬間。

反射的に目頭が熱くなったのだった。

人が何故シュワルツェネッガーで泣くか、改めて分かった気がする。

一時期は〇曜〇ードショーのバカの一つ覚えのジブリ作品ばりに、地上波で放映された作品だ。

何ならオチまでバッチリ知っている。

しかし、3Dとは言え、何度見ても面白いと思わせる映画は中々ないんじゃなかろうか?

実際、シュワルツェネッガーがガトリングガンやグレネードランチャーで作る爆炎と人々の悲鳴は、どんな打ち上げる花火よりも俺に夏を感じさせるのだった

あの時T2に感じた「理屈じゃない何か」は確かだったと改めて思ったのだった。

殊の外、SF映画なんかで通ぶりたいのか賢く見られたいのかわからんが、映画の設定がどうとかキャラ造形やらロジックが何やらと語る人を見かける。

それはそれで楽しいのかもしれない(本人は)

T2にも、そうした語るべき要素があるかもしれない。

何というか、SF要素っていうんですかね?

そういうの。

だが、ちょっと待て、と。

それより、大事なのは、シュワルツェネッガーなんじゃないの!?と。

ほとんど演技してないじゃない、と言われればそれまでだが、彼氏が無表情及び棒読みで繰り広げる大激闘、大破壊。

しゃらくさい理屈を超えた存在感。

これこそがT2の肝、ていうか語るべき要素なんじゃなかろうか!

ねえ!奥さん!

この御時世に全盛期のシュワルツェネッガーをスクリーンで、しかも3Dでお目にかかる機会もそうない。

だが、俺が観た劇場は1日2回の上映しかなかった。

ましてやグッズどころかパンフレットすらなく、ポスターも貼られていない有様であった。

これではスカイネットが暴走しても不思議ではない。

公開初日にして、いきなり辛い状況ではある。

だが、もし本作が世界的にヒットすれば、これから3Dのシュワルツェネッガー作品が矢継早に公開されるかもしれん。

えー何だ、「レッド・ブル」とか「プレデター」とか。

 

世の中的には確実にどうかしている

としかいえないが、シュワルツェネッガーを支えると勝手に決めた

我々ビーパワーとしては非情に嬉しい。

 

いつになく取り留めのない文章になってしまったのは否めないが、暇なら審判の日を止める位にある人は劇場に駆け付けて欲しいもんです。

スパイディ史上最も胸アツ!!スーパーヒーローとは心意気!!「スパイダーマン ホームカミング」

心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのさ、

スパイダーマン史上最もみっともなくてカッコいい!!俺達のヒーロー、スパイダーマン!!

昔からポンコツが頑張る作品が大好物だ。

「ロッキー」や「キン肉マン」・・・・・
普段、誰からも期待されていないはみ出し者が男気を発揮して人々に感動を与えたり、自分自身を証明する話は胸が熱くなる。

ビーパワーの記事で「ゆでイズムが炸裂している」とか「スタローンインマイハート」とか書いている時は最大級に褒めちぎっている時だ。

同じ理由からサム・ライミ版「スパイダーマン」が好きだ。

物語冒頭からいきなりバスに乗り遅れてクラスメイトからバカにされる。

女の子が手を振っているので、反応したら後ろにいる他の子に手を振っているだけだった。

ヒロインのMJに自分の正体を隠して「スパイダーマンが君の事素敵だって言ってたよ」とまともに告白も出来ない。

バイトも失敗ばかりでまともに出来ない。

そんな陰キャラ・・・クラス会には呼ばれないような奴が街の平和のために戦い、やがて市民から
応援され、自分自身も成長していく。

公開当時、高校2年生だった俺はコンプレックスの塊だった。

身長が伸び悩み、背の順だと前から3番目以内、髪はくせ毛、スポーツは得意でない、学力も後ろの方。もちろん彼女なんていない。

「俺は将来ハードロックバンドで世界を変える」と言っていたが、バンドメンバーもまともに集まらず、家で楽譜を見ながらギターの練習をしたり、ひたすらメタル雑誌Burrn!を隅から隅まで読んでいただけだった。

ロックスターなんて程遠い、学校帰りに中古CDを買ってたまに映画館に行くの時だけが楽しみの帰宅部。

俺は悩んでいた、「俺は不幸だ。学校に行く意味なんてあるのか?ロックの神も女もそばにいない。孤独だ。」と・・・・・・・

当時を振り返ると、ただ単にこじらせていただけなので、頭が痛くなる話だが、ヒーローなのにみっともないスパイダーマンを見て 「こいつも頑張ってるのだから俺も頑張ろう」と勇気づけられたし、何よりも俺に正気を取り戻させてくれた。

というわけでギターかちんちんしか触っていない灰色の日々を変えてくれた恩人の一人がスパイダーマンと言っても過言ではない!!

こうした経緯から「アメイジング・スパイダーマン」については「なんだこのリア充スパイダーマンは!?

アンドリュー・ガーフィールドみたいな奴にポンコツの気持ちがわかるわけない!!何よりエマ・ストーンが彼女だなんて許さん!!」10割ひがみが理由で好きになれなかった。

そして2016年、「シビル・ウォー」にて新たなトム・ホランド版スパイダーマンが現れた。
お調子者で無駄口ばかり叩いているスパイダーマンに「こいつは・・・・・ダメそうだ!!」とアメスパの時と違って好きになった。

そして「スパイダーマン:ホームカミング」だ。
青春時代の大切な映画という自分の中で神格化されているサム・ライミ版には及ばないだろうけど・・・と思いながらも公開初日の朝1の回を観た。

単純に映画としておもしろく、特に後半は「えっー!!そうなの!?」「マジっすか!?」「うわー」っと叫び声をあげるのを必死で抑えないといけないくらいスパイダーマンファンとしては嵐のような伏線回収にお腹いっぱいになる。

MCUおなじみの次作に繋がるエンドロール後のシーンなんて「これ以上されたら過呼吸になるからいらないよ!!」と思うくらいの大ボリュームだった

ヴィランであるヴァルチャーの働いて家庭を持っている人間としては飲みに行きたくなるようなキャラ設定

トニー・スタークのピーター・パーカーへのパパのような優しさ。(父親との思い出があまりない事や「シビル・ウォー」で親友とケンカ別れした事が原因だと思うが・・・「アイアンマン」初期での金持ちのプレイボーイとは別人のような姿に「トニーも丸くなったなぁ!!」としみじみするものがあった)

アメコミ映画として最高だったのはもちろんだが、自分でも信じられなかったのがサム・ライミ版よりも好きになったことだった。

これこそスパイダーマン、愛すべき隣人だった。

まず、ピーターが破滅的にダサかった。過去のスパイダーマンはどちらかというと「大人しい陰キャラ」だったが、本作は「大人しさ」が消えた変わりに 「イタさ」が追加された頼りなさがブーストされていた。

高校生にもなってクラスメイトのネッドとレゴのデススター作り。

学校では隅っこでかわいい女の子を眺めて気持ち悪がられる。

パーティーになると全く溶け込めないと二人して悩む。

トム・ホランドの21歳とは思えない甲高い声と落着きのない演技がイケてなさに磨きをかけていた。

おまけに肝心のヒーロー活動もアベンジャーズに入りたいが故にニューヨークで活動しているが、あまり人々から頼りにされておらず、 「誰か困ってませんか!?」と自分から声をかけ続けている。なかなか大きな事件はない。「今日はお礼にチュロスをもらった」とハッピー・ホーガンに逐一電話で報告するが、もちろん相手にされていない。

若干ネタバレになるがピンチになると泣きべそをかいたのはヒーロー映画で前代未聞だろう。
「誰かー助けてくれぇー!!」と言っている姿は本当にみっともなかった。

「スパイダーマン史上最もみっともない。」この時点で「ホームカミング」に完全に取り込まれた。

そして本作の最高のポイント「一人の少年の成長物語」というところ。

過去作だと1時間くらいすればベン叔父さんが死ぬ(ここが省略されたのはよかった)ので、強制的にヒーローとして宿命を受け入れていくが、 「ホームカミング」は「アベンジャーズに入って目立ちたい」のが目的だったオタクがどんどん男になっていく。

サム・ライミ版、アメイジング・スパイダーマン共にスパイダーウェブを使ったVFXが話題になった。

どちらも映画史上に残るようなアクションシーンだったが、「ホームカミング」については控えめだ。
スパイダーマンといえばニューヨーク中を飛びまくるアクション!!と考えている人が残念に思うの理解できる。

むしろ高いビルがなくて全力疾走したり、まさかの車を運転して移動するシーンもある!!

そんなスパイダーマンなんて見たくなかっただろう。

しかし俺のような「スパイダーマン」を「ロッキー」「キン肉マン」と同じく「心が男前なヒーロー」
として位置付けている人間は男心をカツアゲされまくった。

特にラストシーンでの決断。承認欲求のためではない、ヒーローとは何か、本当に大切なのは何かを知ったピーターはひたすらカッコいい

もう32歳、こじらせたガキではない。思春期というのもとっくの昔に過ぎた。それでも「スパイダーマン:ホームカミング」 は高校生の時に観た「スパイダーマン」以上に熱くさせられた。おっさんになった今の俺にもスパイダーマンは最高にみっともなくてカッコよかった。

自分に自信がない人はたくさんいるだろう、コミュ症、背が低い、太っている、くせ毛、異性と付き合った事がない、運動音痴、勉強が出来ない・・・自分に自信がない人に一歩踏み出す勇気を与える、場合によっては人生を変えるだけのパワーがある。

これからは是非とも自分を見失いそうになった時、男気が足りなくなった時に「ホームカミング」を注入していきたい。

新しい「心の一本」が出来てよかった。

最後に・・・テーマ曲はスパイダーマンのテーマではなくラモーンズの「電撃バップ」だった所が最高だった。

スパイダーマンと同じニューヨーク出身、「スパイダーマンのテーマ」もカバーしているのでこの組合せは続けていって欲しい

東映版スパイダーマンの記事。これはこれで元気になる。

駆けろ!一筋に!!無敵の男、東映版スパイダーマン!!!

映画鑑賞後速攻買った。

真夏の悪戯「男に抱かれたあの日」

仕事途中の電車の中で海を眺めていた。

あの子の笑顔も、あの夜に誓った愛も、そして「さよなら」も・・・
波が悲しみを全てさらってくれる。

この季節になるといつも「あの夏の日のこと」を思い出す。
そう、それは人間ドッグのバリウム検査後のうんこのようにこびりつく。

8年前のことだった。当時勤めていた会社の同期と須磨海岸に行った。

もちろん同期の女の子達は水着。
「日頃スーツ姿しか見ていない子の水着姿ってなんてエロいんだ!!」と俺は新たなる性の喜びを知った。

「スーツ姿から水着でこれだけ感動するんだったら、会社の制服が鎧兜だったら水着になった時もっと興奮するんだろうな、きっとそうに違いない!!毎日が合戦だ!!乱だ!!大塩平八郎!!」などと思ったものだ。

俺は「5000円払うからそのTシャツに水をかけさせてください。水着を透けさせたいんだ!!」
と全力で提案活動をしたが、結果だけいうと今その女の子達とは連絡を取り合っていない・・・あれは良くなかった。

会社の同期達と仲良くお昼ご飯を食べた後、せっかく海に来たので泳ぐ事になった。

女の子にいいカッコを見せよう、と泳いでいた時に、事件は起こった。

「久しぶりの海もいいもんだ」と気分よく海を漂っていたら、突然、浜辺の方から猛スピードで
筋肉ムキムキのお兄さんが全速力でこちらへ向かってくる。

何かの間違いかと思ったが、間違っていない、確かに俺の方に来ている。

「これは・・・性的な意味でやばいパターンだ・・・。」

俺はそんな趣味はない。

必死で逃げたが、どんどん距離を縮められる。はちきれんばかりにパンプアップした色黒の男が向かってくる!!

ただでさえ性的にはノーマルな人間なのに・・・しかもいきなり海中だなんて。

Holy Shit!!摩訶不思議アドベンチャー過ぎる!!

そしてついに抱きしめられた。マジで怖くなった俺は「なんやねん!!」とキレ気味にガチで抵抗した。
小麦色マッチョマンは抵抗する俺を話さず「ライフセーバーです!!助けに来たんですよ!!」と叫んできた。

「何がやねん!!めっちゃ自分の意思で泳いでるやんけ!!溺れてへんわ!!はよ離せって!!」と返すとライフセーバーと名乗る男は「それが危ないんですって!!あなた気づいてないけど、思いっきり潮に流されてるんですよ!!」と厳しい声で叱られる。

まさか・・・確かに陸から遠のいていた

俺は以前から泳ぎのフォームが悪くのんびりしているので、自分では何も思っていなくても勘違いされる事があった。

小学生の時、自分のペースで泳いでいて50m泳ぎきった時に何故かクラス全員から褒められた。担任は少し泣いてた。

よくみたら俺以外が全員プールサイドにいる。俺はマイペースにのんびり泳いでいただけだったのだが、周りからは「何度もくじけそうになりながらも必死で50m泳ごうとしているえらい子」に見えたらしい。

潮に流されていたのか・・・・だから、今日はすいすい泳げるなと思ってたんだ・・・・・

状況は理解したので「すいません。じゃあ今から戻ります。」と言ったが、ライフセーバーは
「この辺は潮の流れが速いので僕が沖まで送ります。離れないようにつかまってください」
と絶対にNOと言わせない口調で諭してきたので俺は初めて男に抱かれる少女のようにコクリと
うなずくしかできなかった。
それから時間にして2分程だろうか・・・俺は鍛え上げられた小麦色の肉体の男に抱きしめられた状態で沖まで送って頂いた

男に抱きかかえられて戻ってくる私を見て、同期のみんなは「大丈夫だった?」と心配そうに声を掛けてくれたが・・・

翌日には細かい部分が削られて、「海で男に抱かれていた。」という部分だけが破竹の勢いで社内に広まっていた。

あれから8年経った。もうあの会社にはいない。

男に抱かれたのはあの日が最初で最後だった。

夏が来るたびに思い出す、あの日とあの筋肉。

教訓
イキリオタクは陸でも海でおとなしくしとけ。

1800円で泥酔できる立ち飲み屋「トランスフォーマー 最後の騎士王」

記憶は曖昧だがとにかく楽しかった。
「映画」ではない!!1800円で泥酔できる立ち飲み屋」!!

2~3年に一度のペースで執り行われるお祭り・・・それは「トランスフォーマー」

毎回ラスト5分で瞬殺されるが、懲りずに復活するメガトロン率いるディセプティコン達とオプティマス・プライム率いるオートボット達が地球を舞台にストリートファイト。

空気読まずに、必ず市街地で戦うため、地球の危機は救うものの、毎回(おそらく)数百万単位で人類は死滅している。

荒廃した街は全力で見なかった事にして、夕日をバックに「私はオプティマス・プライム」というくだりからの自分語り及び強引な総括で終わる・・・・・・

おおかた毎回こんな感じだ。

「体を張って何とかする」リーダーのオプティマス・プライム
何年経っても声帯を修理しないので「ビジネス無口」疑惑のバンブルビー
もはやいかにやられるかが芸になっている「ハリウッドのバイキンマン」ことメガトロンを筆頭に、

 「弾も策も尽きた」という名言から個人的に最も好きなハウンド、
「チョウ・ユンファロボ」クロス・ヘアーズ、
ケンちゃんが声を担当しているのに、いろいろあってニュースに取り上げられない暴れん坊侍、ドリフト
「ハリウッドのスネ夫」スタースクリーム
などクセの強い奴らが出てきては時折、何の躊躇もなく戦死を遂げてきた。

マイケル・ベイの中でも最高レベルの予算を投資して「私はオプティマス・プライム。いろいろ大変だけど頑張ろう」 で終わるくだりが4連発で続き、もはや好き嫌いを通り越した存在になっている「トランスフォーマー」

今回の「最後の騎士王」は「シリーズでワースト」と言われるほど評価が低いらしい。
ふざけるな!!最高じゃないか!!

俺はいてもたってもいられなくなり、職場にいた後輩に「俺もエッチな事を考えると股間が変形する。同じトランスフォーマーとしてオプティマスの活躍を見に行ってくるからおまえもどう?」と聞いてみた

後輩は「早く転職しよう」という決意に満ちた表情で「お疲れ様です。全然興味ないからいいです。」と返事した。

というわけで公開初日に「トランスフォーマー 最後の騎士王」を観に行ってきました。

今回のあらすじ
毎回の地球(しかも市街地)でのストリートファイトからトランスフォーマーと人類との関係性は最悪、度重なる喧嘩により世界は荒廃していた。

ディセプティコンのとばっちりでオートボット達も悪者扱い。
マーク・ウォールバーグと一緒に慎ましく暮らしていたが、またややこしい事になった!!

以上!!

鑑賞後、映画館では「1~4までは本当におもしろかったんだって!!ほんまやって!!」と必死で彼女に謝り続ける彼氏がいた。気持ちはわかる・・・・謝ったらこっちの負けだぞ!!

確かに「最後の騎士王」は映画というカテゴリーでは厳しいものがあるだろう。

おそらく製作中一度もマイケル・ベイはシラフになっていない。

前作までは「整合性があった」と言えるほどの大暴投。
激しい戦闘がはじまったかと思いきや、突然のM-1グランプリ、世界ふしぎ発見、テラスハウス、
忍たま乱太郎、やがてディスカバリーチャンネル・・・・

「あなたは誰?」「えっ、もう死んだ?」「あのくだりは?」何て質問を一切受け付ける事無く進み続けるストーリー

おそらく通常の人類では整理しきれない進行・・・・話がブツ切りでどころではない、違う映画になりましたと言わんばかりに切り替わる。

そのせいなのか・・・実際、2時間40分の長さなのだが、スタッフロールが流れる時には朝の5時なんじゃないかと錯覚した。

つまらない・・・という言葉で片付けるのはもったいない。というかおかしい

それはこの作品を「映画」だと思って観ているからではないのか?

見どころだってたくさんある。

・前作の最後でカッコつけて宇宙に飛び立った割に何もしていなかったオプティマス

・むしろ迷惑をかける事になったオプティマス

・ひたすら平謝りのオプティマス

・突然その場を仕切りだすオプティマス

・フライング気味に「私はオプティマス・プライム」といつもの総括を始めるオプティマス

他にも唐突に殴り、車に乗るとキャラが変わり、突然ピアノ演奏、魚を撲殺する情緒不安定過ぎるロボ執事

結局今回も「バイキンマン」ポジションだったメガトロンなど忘れられない名シーンというか力づくで大脳皮質に叩きこんでくるようなシーンがたくさんある。

「映画」を観るために映画館に行くという考えだといけない。

「映画」を観る予定が立ち飲み屋に行った。

そしたら学生時代の友達にあった。偶然集まる昔の仲間。

ビールからハイボール、そして日本酒へ。

誰かがケンカしている、

語りはじめる仕事論、将来の目標、全員泣いてる・・・・

翌朝、全ての記憶が断片的。

とりあえず財布は落としていない。

友達からラインで「昨日はありがとう」と入っている。

よくわからんが良しとしよう!!

1800円でほろ酔いならぬ泥酔、「トランスフォーマー最後の騎士王」はあなたの夢を叶えてくれる。

ノンフィクション「ド底辺バンドマン物語」Vol.1

Once upon a time, I Had a Dream

Now Dream is Over

こんばんは、デッドプー太郎です。

ここ最近、夏風邪を引いたのか調子が悪い日々が続いた。平日は仕事、土日は動物の世話をしてぐったり・・・ブログやSNSを開こうにも疲れて眠ってしまいがちだ。

真夏の熱帯夜がそうさせるのか、疲れた体がそうさせるのか・・・

ネットでは日々「痛い奴」が醜態を晒したり、晒しあげられたりしているが、見ているうちに「こいつらがポコチンなら俺のあの日々なんてチンカスまみれの真性包茎だぜ」と思う。

今のおまえはマシなのか?と聞かれたら「相変わらず泥水を啜っております。」と即答できるが、あの頃に比べると幾分大人になった(現実を知った)と言える。

高校1年生から2014年1月までの約13年間、受験や就職等で全く活動していない時期もあったが、ギタリストとして複数のバンドで活動していた。

高校3年生の夏、体育館でライブをして、大盛り上がり。
「俺の伝説は始まったばかり。俺のロックンロールで世界の音楽シーンに
衝撃を与える!!」と決意したあの日・・・・

今振り返るとあの日が人生で一番大きいステージ&集客だった。

あの日から約11年、俺は自分がスラッシュやジョー・ペリーだと思っていた。

俺はスーツを着てサラリーマンをするのではなく、ライダースジャケットを羽織り、武道館やマジソン・スクエア・ガーデンで爆音を轟かせるのが運命。

本人は至って真剣だったが、客観的に見るとみっともなかった日々について語ろうと思う。

第1話「意識が高いポンコツ」

2009年の秋から2012年の約3年間に在籍していたバンドの話。
(この3年間が一番バンド活動を頑張っていた)

当時所属していたバンドが「不良」のイメージを打ち出しており、音楽性やステージング共にワルなアプローチで活動していた。(海外だとGUNSN’ROSESやMotley Crue、 国内だとZIGGYみたいなのをイメージして欲しい。)

ライブハウスでタトゥーだらけの男たちから「おまえらカッコいいな!!」と声をかけられたりしていたが、趣味は映画鑑賞とプラモデル作り。「不良」成分は皆無の俺、 その場では「おぅ、ありがとな!!」とクールに返していたが、心の中では「カツアゲされませんように・・・」とビビリちらしていた。

(とはいえ、この頃でタトゥーだらけの兄ちゃんと仲良くなり今も付き合いが続いている人もいる。というわけでタトゥーへの偏見というのは一切なくなった。)

今考えれば当然だが、この時代にハードロックなんてしていたら、アンダーグラウンドから抜け出せない。(好きな事をすることはもちろん大切だが、食っていくことを考えるならある程度マーケットの広いところを狙うのが重要だ。)

ライブに来てくれる客が集まらないという事で四苦八苦していた。

※日本のライブハウスというのはノルマ制で一定人数分のチケットは必ず捌かなければならない。一定人数分を超えるとそれ以降はチケット代の何割かがバンドにバックされる仕組み。

俺のバンドはノルマすら捌ききれず、自己負担。高い出演料を払ってライブに出ていた。
※なので、今活躍しているバンドは演奏や楽曲の良さだけでなく、集客でも尋常じゃない努力を間違いなくしてきている。

俺の大好きなロックバンドは一度ライブをすれば億単位の金が動き、ギターメーカーから自分モデルのギターが出る、おまけに楽屋には女がわんさか・・・・現実は「サーバー代払ってよ」とホームページを作ってくれていた友達が金の催促に来ているだけだ。

このままじゃダメだ!!というわけで大学時代に学んだマーケティングを思い出してマーケティングの理論を実践してみた。

なんてアカデミックかつロジカルな思考なんだ・・・と思っていたが、見事に失敗した。

以下はそんな大事故に近い失敗エピソードだ。

【1.誰もいない名ばかりの「大トリ」】

いつまでもパンクやロックのイベントばかりに出演しているからダメなんだ!!という事でライブハウスが主催するオールジャンルのイベントに参加した。出番はなんと大トリ!!

出演しているバンドも女子高生や女子大生のバンドなのでお客さんも若い子ばかり!!

いつものように鋲のついた革ジャンや金髪の連中だけじゃない!!やった!!そして個人的にも仲良くなりたい!!

という事で最高に張り切っていた。

「へー、○○大学なんだ、みんな同じ部活?よかったら終わってから飯食いに行こうよ」と音楽そっちのけで女にがっつく俺たち、会話も盛り上がっている。後は最高に熱いロックで終電を逃させるだけだ!!

しかし、俺たちがステージに上がる頃には「門限があるから」という理由でそれまでたくさんいた女の子達は皆帰っていた。

夜10時頃、大トリとは名ばかりで10人にも満たないガラガラのライブハウスで俺達のライブはベースの音が途中から出なくなる事故付きで終わった。

【タダでも捌けないCDと失う信頼】
いちびって本格的なスタジオを借りてCDを作った。(今も家の押し入れに残っている)

多くのロックキッズにCDを買ってもらいたい。

ライブハウスや楽器屋にCDを置いてもらって販売経路の確保や当時流行っていたMYSPACEなどSNSを使った試聴サイトを作った。

最初の1週間こそ各メンバーの数少ない友達が買ってくれた、友達全てに流通した時点で売り上げは案の定ストップ。お店やネットショップからの注文は半年で1枚のみ。

程なくして500円から200円、やがて無料とプライスダウンさせたが、500円で買った友達から反感を買うだけだった。

【フライングパイナップル】

ライブハウスやCDショップ、練習スタジオにビラ配り、twitterやブログで告知しても、動員に結びつかない。友達にメールで宣伝してもそのうちウザがられる。

客どころか友達まで減ってくる。

当時レディ・ガガが売れてきた頃だったので、「何か革新的な事をしよう!!」と考えた結果・・・

ボーカルが知り合いのおじさんからたくさんもらったらしいパイナップルにバンド名を書いて演奏中に投げた。

ライブ中に宙を舞うパイナップル達、そのままのパイナップルはトゲトゲのついたただの凶器だ。

後でライブハウス側から死ぬほど怒られただけだった。

 

「どうして人気が出ないんだ!!僕たち頑張っているのに!!」と悩んでいたが、肝心の「曲や演奏能力が致命的に欠けている」という事には気づかないまま泥水をすするような日々を続けるのだった。