元カノから始まる人生炎上キャンプファイアー「ブラック・ファイル 野心の代償」

元カノから始まる人生炎上キャンプファイアー
悪夢のピタゴラ・スパンキング・サスペンス

あけましておめでとうございます。ビーパワーハードボイルドです。
毎年年末になると「来年こそは頑張るぞ‼︎何かを‼︎」と思うが、三が日をぼけーっと過ごす内に新年の目標を立てるという年末の決意も忘れて「今年も当たり障り無く過ごそう」という結論になる。

というわけで2017年も我々はゆるく、「ネット史上最も意識の低い映画サイト」として続けていく所存です。お粗末‼︎



そんな何かを成し遂げることもなく、ダラダラと歳を重ねて年々未来が薄暗くなる我々の目が覚める映画が公開される。

「ブラック・ファイル 野心の代償」だ。
(タイトルからしてとりあえず誰かが幸せになる感じはしないなあ!)

320

ありがたい事に去年に我々は試写を観せて頂ける機会を頂いた。

気になるあらすじ!!

嫁さんとの仲が冷め切ったヤリ手弁護士。ベン・ケイヒル(演じるのはジョシュ・デュアメル。「トランスフォーマー」の常連。嫁はファーギーとかなりのリア充)
とりあえず家に帰っても気まずいのでバリバリ仕事にいそしむ弁護士であったが、ある日、SNSで元カノであるエミリー(マリン・アッカーマン)と知り合う。

まあちょっと飲みにでも行こうや、などと居酒屋に誘う弁護士。

エミリーはブラックな意味で世間を賑わしているピアソン製薬のCEO(アンソニー・ホプキンス)と付き合っていて不正行為の証拠を持っているという‼︎
おまけに、10年ぶりに出会う元カノは程よいビッチ感を出していた。

ko

大企業の不正を暴けば出世街道間違いなし、何よりヤレそう‼︎
俗に言う「焼けぼっくいに火がついた」という状況ですね。

酒も手伝ってか、エミリーの家でいい感じになったベンは興が乗ってエミリーの尻を

blaclfile

スパンキング!!

(マリン・アッカーマンは 「ウォッチメン」でもハードなラブシーンを見せてくれたが、今回も俺たちをありとあらゆる意味で熱くさせてくれる。)
そのケツの音はまるでストラトヴァリウスのような豊潤な音色…思わず「いいね!」を連打したくなる程のいい音だ!! 舞台は整った!!

さあ、後は本番だ!!入れて出して入れまくるぞ‼︎という状況であったが、スパンキングで正気を取り戻した弁護士は、素っ裸の元カノをしり目に家に帰るのだった。

後日、野郎同士で話題になれば「ワハハ!!バカだな!!お前は!!」で済む話だが、そうはならなかった。

これが間違いの始まりであった。

なんとスパンキングした日からエミリーは失踪!!しかも仕事面でもややこしい事に。
焼けぼっくいに火がつく所か、キャンプファイアー並に大炎上!!

気が付けばアル・パチーノとアンソニー・ホプキンスに挟まれるという酸欠必須のサンドイッチ状態、おまけにイ・ビョンホン(今回は脱がず。残念!!)に追い掛け回されるもんだから、キャンプファイアーから山火事に急成長だ‼︎

まさにピタゴラ・スパンキング・サスペンス。
と、まあ散々好き勝手書いたものの、本当に真面目に作られたサスペンス映画ですよ。
フジテレビの昼ドラのスポンサーが花王じゃなくてハリウッドになった様相を呈している。

また本作を評価する上で重要な要素はアル・パチーノの荒れ具合だ。

20世紀以降、「アル・パチーノが荒パチーノになる作品にハズレはない」という事実が立証されている。

「ゴッドファーザー」「スカーフェイス」「ヒート」「リクルート」「フェイク」…何発撃たれても立ち上がる、家に帰ったら嫁が他の男といたのでテレビを引きちぎる…名作には常に荒れたパチーノの姿があった。パチーノが「Fuck」と叫ぶたびに劇場であろうが家であろうが我々は正座して鑑賞したものだ。

godfather-3
(余談だが「ゴッドファーザーパート3」が過去2作に比べて評価が低いのは劇中パチーノが終始「彼女を孕ませた大学生」のような表情だったからなのは間違いない。)

本作のパチーノはベンの弁護士事務所の代表役。ベンの熱意を後押しする良き上司っぷりにすっかり一瞬肩を落としたが…これは見てのお楽しみ。齢76歳も何のその‼︎荒ぶっていたぞ‼︎

al-pacino-anthony-hopkins
2017年も「パチーノが荒パチーノになる作品にハズレはない」説は間違っていないことが立証された。

ビーパワー的に一番きつかったのはスパンキング後のクラブでのベン、嫁、エミリーの3人が一堂に会すシーン。あの女同士の会話の重さが生々しい。
元カノ元カレなどの「焼けぼっくいに火がついた」問題は、周りを見渡すだけで最早人類レベルの命題と言っても良い気がする。

すっかり正月ボケが治る「ブラック・ファイル 野心の代償」は2017年1月7日に公開!!これを観てSNSで元カノ、元彼を見つけてもそっとブラウザを閉じよう。

公式サイト