子供の頃に観て強烈に感動したが、再会できないもの。
はっきりとは覚えていないが、とにかくとても良かったという記憶だけが残っている映画やアニメ、ゲーム、食べ物。
誰しもが必ず一つはあると思う。
そういったものはなかなか再会できないものだが、俺の場合先日26年ぶりに再会することが出来た。
それがドルフ・ラングレン主演の「ブラック・ジャック」だ。
それこそ映画の感想を書き始めた12年前からから「ドルフのブラック・ジャックをまた観たい」と思いながらも配信でもレンタルでも中古ショップでも出会わなかったのだが、なんと友達でビーパワー外伝や”DIE”sukeさんのサバゲーチャンネルでもお馴染みのかんDがDVDを持っていた。
2月にDVDを借りて以来、嬉しくて3回は観賞している。
出来ればこのまま借りパクしてしまいたいなと強く思っているほどだ。
この記事が公開された時にかんDとの人間関係が悪化してしまうかもしれないが、早速映画について紹介していきたい。
テレビ向けに製作されたもので、監督は当時ハリウッドに進出して「ブロークン・アロー」「フェイス・オフ」と飛ぶ鳥を落とす勢いだったジョン・ウー。
90年代後半の「監督:ジョン・ウー」のブランド力はマイケル・ベイばりのパンチ力があった。
ドルフはというと当時41歳ご覧の通りセクシーが爆発しているお年頃だ。
そんなドルフは元FBIのボディガード、趣味はトランプ。眼帯の執事と同居という個性の塊のようなライフスタイルを貫いており冒頭からトランプで絡んできた奴のネクタイを切断する芸を見せてくれる。
冒頭、ボディガードを頼まれた娘を守るため銃撃戦となるが、さすがジョン・ウー。
スローモーションとベレッタM92FSの二丁拳銃を使ったガンアクションの大盤振る舞いだ。
テレビ番組だがジョン・ウーは妥協しない。火薬はご覧の通りだ。
とんでもなく躍動感のあるドルフにも注目して欲しい。
手りゅう弾一つでこの火薬量なのだから景気の良さがお分かりいただけるだろう。
なお、火薬の勢いで羽ばたいたドルフだが、奇跡的にトランポリンに着地。
追手を壊滅させる。活き活きしているなぁ!!
続いてドルフだが、スーパーモデルの護衛を頼まれる。
スーパーモデルを狙うのは元夫のストーカー。
誰もいない部屋で1人で愛についての演劇を始めるあたりからどれくらい統合が失調しているかがお分かりだろう。
そんな地雷どころかC4爆弾級の元夫に命を狙われ続けた結果、メンタルに問題を抱えているスーパーモデル。
大量の精神安定剤を飲み続けている彼女にドルフは心のケアをする。
強引にダンスを始めるドルフ。全く気分が乗っていないスーパーモデルの気持ちお構いなしに踊り続けるドルフ。
かつてのユニバーサル・ソルジャーでの彼に匹敵する壊れっぷりだ。
そのうち自発的に踊ってくれるスーパーモデルだが・・・・・
やっぱり怒ってた!!
先が思いやられる護衛だが、ドルフには子供の頃のトラウマがあり白いものを見れずサングラスが外せない体質だった。
揺れるカーテンや白い服装の人でも見ることができない割に家のコーヒーカップが白だったり白い壁の家ではそんなに苦しまないので、なんちゃってトラウマの気がしないでもないが、このトラウマは作品のキーワードでもある。
そんなドルフの弱点を見抜いたストーカー元夫の戦略は牛乳まみれの中での戦闘!!
乾いた時が地獄になりそうな部屋の中で牛乳まみれで悶絶するドルフ。
申し訳ないけど本当にみっともないよ!!ドルフ!!
ジョン・ウー作品共通の人情も強引に入れている本作。
ここまで書いておきながら26年ぶりに見直した結果は「・・・・うん。」だった。
登場人物もれなくメンヘラの本作。ストーリーはあれだがジョン・ウー監督作の「MI2」を彷彿とさせるバイクアクションがあったりとガンアクション、バイクアクションは本物の本作。
機会があれば是非とも観て欲しい。
ちなみにタイトルのブラックジャックはトランプのゲームにかけているのか
ドルフの役名がジャックでいつも黒い服を着ているからどっちかだと思う。
どっちにしても雑だなぁ!!
AmazonでDVD売ってる!!