パニック障害死闘編

以前「サイトが乗っ取られたのと自分が病気になった(そのうち時が来たら書きます)事もあり色々考えました。」と書きましたがこの事について書こうと思います。

決して「かわいそう」と同情が欲しいからではなく、おもしろい事がたくさん起きたので書きます。

それと今から書く病気に対して同じ人や、昔の俺みたいに変な先入観がある人がいたら少し参考になるかもと思います。

間もなく社会復帰予定ですが、現在パニック障害になってしまいまして、
会社も1か月半近く休んでおり基本的に家で療養しています。

6月の頭からもともと重かった体が日常生活も苦しいくらいになり、急に熱が出たり謎の体の不調が続いていました。

5年前にも急に起きれなくなり病院に行ったところ、「体がうつ状態なので心療内科にも行った方が良い」と診断された事がありましたが、

「メンヘラ認定されるのが嫌」

という理由でその時は断りました。

能天気な性格なので今回も「全力で気のせいにしよう」とやり過ごすつもりでしたが、
・電車に乗る度に呼吸が苦しくなり脂汗が出る
・映画館に行く気力がない
・映画が過去に観たことがある映画でも頭に入ってこない。(※「ガンダムSEED FREEDOM」を観た時に「映画のストーリーが全然理解できない!!」と焦りましたが今思えばそれは正解だった気がする。
・Twitterを開いても文字が頭に入らず、文章が理解できない。

という症状が出て「ちょっとまずいなー」と思うようになりました。

後でわかりましたが、ただでさえのんびりした口調なのが、さらにろれつが回らなくなっており、アル中でバッキバキの頃の中島らもと口調が同じになっていました。

ある日のこと、体を引きずりながら駅まで行ったのですが、電車に乗れなくて近くで座り込みました。

「「会社が嫌だから電車に乗りたくない」は普通の感情だけど「電車に乗れる自信がないから乗れない」はやっぱやばいかも」
と思い、その日会社や家族からのお願いで生まれて初めて心療内科に行きました。

「俺はメンヘラじゃないのに・・・Twitterで「ちょっと今はつらいのでしばらく投稿しません」みたいな事言った翌日に「色々考えましたが自分のペースで投稿していきます」とか言わないのに。」と思いながら待ってると面談が始まりました。

最近こんな症状ありませんか?という質問に対して「最近死にたいと思う」以外は全部Yesでした。

その後先生との面談があり「体から危険信号が出まくってるからあなたが大丈夫だと思っていてもすぐ休んでください。」と言われました。

渡された書類は「パニック障害との付き合い方」という冊子。

「俺はメンヘラじゃない!!おっさんでメンヘラなんて詰んでる!!」とろれつが回っていない舌で一生懸命抗議しましたが
「あなたが大丈夫だと思っていても体が限界に来ています」と言われました。

その後薬の説明が始まったのですが、薬をよく見ると
「気分が落ち着く薬」とか書かれてある・・・・

この薬やべーやつなんじゃないの!?気分が落ち着くっておかしいだろ!?」とまた抗議しましたが、
先生から「まずはとにかく飲んでください。そっちの方が回復早いから!!」と説得されました。

そんな押し問答の末、休職が決まりました。

最初はずっと寝ており色々考えていました。

仕事は確かに忙しいし、とても嫌なことがあったけどそれだけでここまで弱るはずがない。
おそらく去年家族に迎えたセキセイインコのはるちゃんが5カ月で亡くなったことはかなり引きずっているし、もしかしたら良かったことも影響したのかなと思っています。

というのも去年の10月頃から今年にかけて子供の頃の夢だった
・イギリスに行く
・モトリークルーに会う
・ヴィンテージのレスポールを手に入れる
が立て続けに叶って、燃え尽きたような気持ちになっていました。(これは自慢です。)

普段の仕事の疲れにペットロスと燃え尽きが重なったのが原因だと自己分析しています。

食欲が出ず体重がみるみる落ちていた中で抗うつ剤を飲んだところ、あれだけ苦しかった体の疲れが一瞬で取れる!!
自分でも疲れや痛みが取れてスイッチが入ったような感覚がありました。

最初は喜んでいたのですが、その後副作用の
・全く寝れない(最初の1週間は1,2時間しか寝れない。今も睡眠薬必須)
・太りだす(仕方ないそうです)
・タバコの本数が爆増する。
が起こり始めて、健康を取り戻したのか取り戻していないのかよくわからん状態になっていますがひとまず今はOKでしょう。

いずれにせよ寝たきりに近い状態だったのが徐々にギターを弾けるようになり、休職して2週間後くらいにはまた電車にも乗れるようになりました。

時間があったのでギターの配線をしてみたところ、9時間くらい悩みましたが出来ました。
これについては自分の中でかなり大きかったです。
というのも文系の自分には絶対にできないと逃げてきたことなんだけど、今回向き合ってみてできたからです。

年を取るにつれて「自分の限界はここだな」と思うことが増えていたのですが、まだまだ成長できると前向きに考えられるきっかけになりました。

回復してきたけど、なかなか映画が見れないなーと思っていたのですが、7月3日にNetflixで配信された「ビバリーヒルズコップ」の新作を見たところ、LAの街を大爆走するアクセルに爆笑して久しぶりに映画を楽しめました。

なのでエディ・マーフィーには感謝しています。

その後、無事に映画を楽しめるようになっています。
映画館にも行けるようになりました。ツイスターズもデッドプール&ウルヴァリンも最高でしたね!!

また、「人に支えて貰っている」と感じることが増えました。

ちょっと照れくさいので名前は伏せますがおいしいごはん屋に連れていってくれたり、一緒に遊んでくれたりした友達のみんなにはめちゃくちゃ感謝しています。
エディ・マーフィーよりも感謝しています。

また、乗っ取り被害にあったビーパワーのホームページを大好きな映画を撮られるナカモトユウ監督が直してくださったり、春日一番の声をされている中谷一博さんから温かいメッセージを頂いたりと未だに信じられないことがありました。

他にも人の親切で人生のうちに味わうことになると思っていなかったことがありました。

休職になった時

「俺は社会に戻れるのか」

「こんなところで立ち止まってしまった」

「俺の限界はここか」
とか思っちゃったりもしましたが、病気になったことでたくさん学べています。

現在の悩みは

・少し無表情になったり返事がシンプルになったりしてしまうので相手に対して
心配させてしまったり、愛想がないように捉えられてしまうかもという悩みがある。

・MONSTAR OF FIREの曲の再生数がリリースする度に減っている

・MONSTAR OF FIREのキャラ的にパニック障害持ちはマイナスイメージになるのではないか。

・ビーパワーの動画とサバゲー探偵マグナムの動画を先日アップロードしたけど、俺のテンションが変なのでやはり薬物の影響を少なからず受けているのではないか

ということです。

ひとまず、俺のようにメンヘラ認定されたくないという理由で断らず
風邪じゃないのに不調が続くようだったら心療内科にも行ってみること
抗うつ剤を怖がらず飲む事。
は伝えておきたいです。

仕事への復帰はまだ出来ていないし、薬の副作用には悩んでいるので道半ばですが、その後の経過はまた書いていければと思います。

春日一番の力強さに元気をたくさんもらいました。個人的にシリーズの中で「7」が一番好きです。

病気の初期の頃に読んでいた本です。