あけましておめでとう!!
今は4月だが、お正月気分になるほど「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」は景気が良かった。
「ダークナイト3部作」と違い全然悩まないバットマン、2016年の現代に眼鏡をかけただけで変装と言い張るスーパーマン、通りすがりの暴れん坊ワンダーウーマン、そしてKornのジョナサン・デイヴィスにしか見えないアクアマンといろんな意味でソウルフル過ぎるメンツ
少年ジャンプが「友情・努力・勝利」ならDCは「金・狂気・暴力」だ!!といわんばかりのゴリ押しっぷりに心の勃起を禁じえなかった。
高級フランス料理屋にいったら二郎系ラーメンが出てきてサイドメニューはカツカレーの大盛り。食後のコーヒーの変わりにレッドブルだった的な趣の「ジャスティスの誕生」
ラグビー部の高校生でも満腹になりそうな高カロリー映画だったが、声を大にして言いたい!!
「ジャスティスをおかわりしたか!?」と。
「仮面ライダー1号」も観たか!?
不倫不倫そして不倫とゲスばかりな日本に、ライジングサン精神に溢れるニュースが舞い込んだのは冬の寒い日のことだった。
「藤岡弘、が本郷猛として仮面ライダー映画主演」。
当初はノスタルジー成分多めのしっとりした作品になるのだろうと思っていた。しかし公開前にリークされた写真がこれだ!!
放ってる!!容赦なく殺気を放っている!!
イケメンの登竜門と化した平成仮面ライダーに女子ウケは無視しろ!!と言わんばかりの男気にむせかえる説得力!!
やる気スイッチならぬ殺る気スイッチの連打だ!!
これは…観るしかない!!
ちんちんの毛を全て剃り小学生の頃に戻った俺(30歳)は「仮面ライダーZO」以来23年ぶりに仮面ライダー映画を観るために劇場に行った。
「仮面ライダー1号」・・・映画の姿をした狂気・・・否、凶器だった!!
タイの屋台。
背中だけ見てもタダものではない男がドンブリ飯に食らいついている。
この男に街のチンピラが唐突にイチャモンをつけ、しまいには背中に拳銃を突き付けられる。
しかし男は、臆することなく「ご馳走様でした」とドンブリへ合掌。
次の瞬間、チンピラの手のひらに箸を刺すなどハードコア極まりないジャスティスぶりを披露!!
全員を叩きのめし、「オバちゃん、ご馳走様」とタイにもかかわらず日本語で通す男であった。
見ているコチラがご馳走様と言いたくなる男。
そう、彼こそが本郷猛であった。
というか、藤岡弘、であった。
日本だろうが海外だろうが関係ない、国境を越えたジャスティスぶり。
ショッカーと45年戦い続けていた本郷猛は、グローバルかつ充実したヒーローライフを送っていたのだ。
そして久しぶりの帰国。「おやっさん」こと立花藤兵衛の孫である麻由と再会するものの、自分を捨てて出て行った猛に麻由は冷たい。
思わず他人の家に上がり込んで瞑想を始める本郷猛!!
しかしここでドリカムの歌を聞いて一人で泣く男ではない。
天空寺タケルをはじめとした仮面ライダーゴースト勢の協力の元、麻由の高校に潜入・・・
心頭滅却の末はじき出した答えは
男の抜き打ち講習だ!!
「生命」についての講義内容なのに「暗殺教室」以上に殺気に満ち溢れている。
自分で書いていて熱中症になりそうだが、とにかく魂の集中講義で麻由の心を取り戻した本郷猛。
一方、他のクラスメイトはスケールのデカすぎる話に呆気にとられているのだった。
それは観客である俺たちも同じだ。
だが、これはまだ序の口である。
韓諸語の今もまだ事実を受け入れられないでいるがこの後、「もしも藤岡弘、がラブコメに出演したら?」劇場が始まる。
レストランで食べ物を取り分けてあげる藤岡弘、
一緒にメリーゴーランドに乗る藤岡弘、
満面の笑顔で太鼓の達人をやる藤岡弘、
「これからはずっと麻由のそばにいるよ」とイケボでささやく藤岡弘、
これもジャスティスだ!!
果たして本郷猛達はノバショッカーのイケイケなノリに勝てるのか!?
そして本家ショッカーに新入社員は入るのか?
「生命」を語る抜き打ち男塾からのラブコメ展開と文字通りジェットコースタームービーなのだが、後半からの「スーパーヒーローかくあるべき」な展開がすごい!!
バイクに乗る姿はまさにスーパーヒーローそのもの。
正しい男の出勤風景。
賛否両論だった新デザインの1号も武骨な姿が藤岡弘、とリンクし若造では出せない重みを出していた。
妙な技を使う平成ライダーへの無言の説教と言わんばかりにショッカーを殴る蹴るのクラシックスタイルでねじ伏せる姿は、思わず地獄大使も味方になるほどの頼もしさ。
カッコいいは正義だ!!
そして本郷猛節・・というか藤岡弘、節がスパーク!!。
「生命とは何だ?」とタケルに魂の宿題を提出
「仲間の想い」に二つ返事で死の淵から復活
自体が呑み込めないでいる周りに「俺は不死身だ」で一蹴
タケルのマジレスに「俺は本郷猛・・・仮面ライダー1号だ」と静かに答える。
答えになっていないがうなずくしかない!!
とにかく納得してしまう凄み。冷静に考えたら「仮面ライダー」の頃から説明はなかった。カッコ良ければいい!!そして俺たちはライダーに憧れプールの時間に変身ポーズを真似して飛び込んでは先生に怒られた。
実際、劇場はちびっこと保護者、そしてめんどくさそうな特撮オタクで溢れかえっていたが、誰もが黙っていた。
うるさいガキもオタクも黙らせるライダー寝起き!!
ロジックもクソも関係ない。「ジャスティスの誕生」は3人だったがこっちは一人でキープオンジャスティスしている!!
敵である意識の高いノバショッカーも、終盤には具体的な戦略もどうでも良くなって暴れる辺り、企業としてはどうなのよ?という話ではあるが、ショッカーとしては100点としかいいようがない。
とりあえず、ベンチャー企業はショッカーとか会社名につけないようにしよう。
映画としての完成度はどうであれ、本郷猛が「おやっさん、一緒に行こうぜ」とバイクに跨ったら俺たちも心のアクセルを踏むのだ。
「仮面ライダー1号」。23年ぶりに劇場でライダー映画を見てよかったと思える快作だった。仮面ライダーゴーストにもスポットがあたり最近のライダーに興味を持てたのも思いがけない収穫だった。
「生命とは何か?」という宿題に対する魂の答え合わせは是非とも劇場で確認して欲しい!!
「ジャスティスの誕生」といい今年の春は例年以上に心地いいな~きっと興行収入も1、2フィニッシュだ!!
って3,4位じゃん!!
みんな!!、おかわりが足りないぞ!!
生きて、生きて生きまくれ!!そして観まくれ!!
でも体はいたわるんだぞ。