夢の対決。
猪木VS馬場、ゴジラVSガメラ、エイリアンVSプレデター、浅香光代VS野村沙知世、、サップVS曙・・・・などなど考えただけでも夜も眠れなくなりそうだが、そんな中、新たなカードが発表された!去年!
バットマンとスーパーマンである。
ノーラン版バットマンから、えー何年だ?
ともかく、あの悩みに悩んで、気が付いたら引退したバットマンが帰ってくる!大人げない武装で!!
しかも相手は『一人ドラゴンボールZ』こと鋼の男スーパーマン!
タイトルはジャスティスの誕生!
それまで横文字だったタイトルだけに思い切った邦題だなあ!と思ったもんである。
だが、こんなタイトルをつけるのは根っからのギャンブラーにちげえねえ・・・
と勝手に楽しみにしていたのだった
↑邦題発表時の俺の心境。
というわけで、早速見てきたのだが、こ・・・これは!?と思わず腰を抜かしそうになった。
ノーラン版バットマンやスーパーマンが繊細な文系の同級生としたら、今作は久しぶりに会ったらタンクトップ一枚で手を振りながらコチラに走ってきた!みたいな作品なのだった。
言うなれば、浅野いにおが、ゆでたまご先生になって帰ってきた!とでもいおうか・・・
↑前作マンオブスティールのイメージ。
↑バットマンVSスーパーマンのイメージ。
というわけで、気になるあらすじ。
マンオブスティールにてメトロポリスを大破壊する、という度肝を抜くデビューを果たしたスーパーマン。
見ているこちらは愉快だなあ!などと思っていたが、案の定、その被害は甚大であった。
人々が逃げ惑う中、「いくらなんでもやりすぎだよ!」と空を見上げる男。
あっ!俺の会社が!
バットマンことブルースウェインである。
20年間、夜な夜なホームであるゴッサムシティにて、マスクを被り己の身体ひとつで戦ってきた、この男。
「戦うたびに街を破壊されたらたまったもんじゃねえ!」と、いつしか「打倒スーパーマン」という
無茶にも程がある想い
を抱き、着々と下準備を進めるバットマンであった。
一方のスーパーマンも、「もしかしたら俺、世間から浮いてるんじゃねえか・・・」とボンヤリしながらも仕事、恋、ヒーローを続けていた。
↑ファンクラブに囲まれるスーパーマン。
人類最強のネクラ=バットマン。
宇宙最強の学級委員長=スーパーマン。
相反する両者のジャスティス。
運命は、二人を徐々に引き合わせていく。
裏で暗躍するクラスのお調子者にして深刻な中二病=レックス・ルーサー。
そして年の割には大人びたクラスメイト=ワンダーウーマン。
果たして激突の果てにジャスティスは誕生するのか?
地球という名の教室を舞台に、他のクラスメイト=人類にとっては迷惑この上ない喧嘩が始まろうとしていた。
◆退かぬ媚びぬ顧みぬなバットマン
思えば、クリストファーノーランのバットマンといえば、「よく悩むなあ!」などと思っていたが、今作のバットマンは違う。
自分のコウモリマークを犯罪者に根性焼き、更に容赦なくガトリング砲を乱射するなど、一切の迷いがない。
迷わな過ぎて割と人命軽視な辺り、スーパーマンのアレコレをオマエが言うなよ!と思ったりもする。
というわけで、スーパーマンが「ちょっと冷静になって話を聞いてくれ」と話しかけても頑固なラーメン屋の店主が「帰れ!」と言わんばかりに一蹴する。
だが、スーパーマンという圧倒的な存在に対して勝負を挑む姿は、何だかんだ痺れる。
例え勝つためには手段を選ばない下衆の極み戦法だとしてもだ!
ともあれ一歩間違えれば立派なKICHI☆GUYではあるが、狂気、財力、努力があれば超人を倒せる事実をネクラな俺に証明してくれた。
↑俺にだってアーマーはある!とアイアンマンに言いたげなバットマン
◆新社会人チックなスーパーマン
前作で全力を出し過ぎたスーパーマン。
さすがに反省したのか、あれから申し訳程度に人助けするなどしていたが、デビューがデビューだったので熱狂的なファンとアンチが乱立する事態になっている。
そして一番の懸念事項であった、前作で襟からハミ出していた胸毛だが、今回はハミ出していなかった。
恐らく胸毛のアリナシで成長した証を見たのは多分俺だけだろう。
そして眼鏡をかけただけの雑な変装で周りにスーパーマンとして気づかせないのは、シュワルツェネッガーのゴリラを彷彿とさせるのだった。
まさかのビーパワーハードボイルドである。
また風呂場で服を着たまま恋人のロイスとイチャつくスーパーぶりを見せたりもするが、デビュー1年ということもあり、なんかあると仕事を休んで登山したり実家に帰るなど超人のわりに新社会人チックな所も見せてくれる。
俺も連休は無駄に実家に帰ったなあ・・・。
やっぱ超人でも常人でも何かあったら実家に帰るのが一番だ。
↑この後実家に帰ります。せめて有給使え!
◆唐突だが男気あふれるワンダーウーマン
今回のワイルドカードにして、まさかの男気№1。
それがワンダーウーマンだ。
思えばワイルドスピードでも出来る元工作員っぷりを発揮していたガル・ガドット。
日本のできる女のイメージといえば江角マキコ、天海祐希、篠原涼子と相場が決まっているが、ことアメコミ映画においてはガルガドットといっても差し支えないんじゃないだろうか。
やたらカッコいいテーマ曲に合わせて、唐突に男気を発揮するシーンは、今作最大の目玉といっていい。
カッコよすぎて笑うという、映画でいうステイサム枠を欲しいままにしている(ワイルドカードなだけに)。
俺は男だが、思わず「俺もワンダーウーマンになりたい!」と思わせてくれた。
女は愛嬌という言葉があるが、女はワンダーウーマン!という新たな言葉が俺の辞書に刻まれた瞬間であった。
↑この人が一番楽しそうに戦ってました。
↑やたらカッコいいテーマ曲。
最近のアメコミ作品も割と理詰めな作品が増え、アレコレ気を回す必要があった。
しかし今作を劇場で鑑賞するに辺り、売店でポップコーンを買った俺だが、久しぶりに塩味がわかったのだった。
賛否両論のようだが、俺のミットにはど真ん中だったバットマンVSスーパーマン。
ビーパワーハードボイルド的にはおススメですよ!
↑ワンダーウーマンのセンターぶりは劇場で確認しよう!