男子校から共学になったマーベル
金髪ピアスOKの進学校になったDC
こんばんは、デッドプー太郎です。
GWが終わろうとしているので絶望的な気分だが、6月1日公開の「デッドプール」を新たな心の支えに頑張るつもりだ。
2016年はまだまだ続くが、ひとまず「シビル・ウォー」と「バットマンVSスーパーマン」とというアメリカの二大巨頭による対決ムービーが公開された。
どちらも賛否両論のスキャンダラスな内容でネット上が賑やかであるが、今後のアメコミ映画のターニングポイントである作品であることに間違いない!!
以前、こんな記事を書いていたのを思い出した。
「アイアンマン3」が公開されて一段落ついた2013年5月27日の記事だ。
最近のアメコミブームを適当に考える。「マーベル男子とDC女子」
今夜は最近発見したことについて語ろうと思う。
この放課後エクスペンダブルズでも頻繁に取り上げているマーベルとDC系映画。まぁこの日本だとマーベル=アイアンマンもしくはスパイダーマン、DC=バットマンだが、たくさんの方と話しているうちにある方程式を発見した。
マーベル=男子、DC=女子に人気ということ。
まずDC(バットマン)・・・・これが結構女子ウケする。周りを見て欲しい。最近ちょくちょく見るアメコミ系の服や小物を身につけている女の子、良い時代になったなーと思うが大抵バットマンですよね。実際何人かの女の子と話した結果「ダークな感じがいい」「ゴシックな世界観が素敵」「ジョーカー最高」「悲しい過去がかっこいい」等言ってた。
それに対して「アイアンマン最高!!」「Go!!スパイディーGo!!」って言ってる人間は大抵男、それもこいつ絶対にモテないだろうなって感じのボンクラ野郎が多い(※褒め言葉)。
アメコミの2大巨頭なのにこの差はなんだ・・・・これはスパイダーマンのヒーローなのに恋や学業で悩む藤子F不二雄マンガの主人公的なダメさ。アイアンマンの絵に描いたようなさいとう・たかお的プレイボーイさと超合金フレーバー漂う機動戦士性というマーベルのチャイルディッシュな世界観が大きく影響していると思う。
俺は・・・ずっとマーベル男子な半生だった。
リア充男子がスポーツに打ち込み、「俺マネージャーと付き合い始めて、こないだついに最後までいってん!!」という会話が聞こえる2学期の始業式、俺は放課後に神戸の中古屋CD/DVD屋を回って掘り出し物を見つけるのが唯一の楽しみの帰宅部のスタメンだった。
好きな女の子からは「デッドプー太郎君は喋りやすいけど恋愛対象ちゃうわー(笑)」と無邪気に傷付けられ、球技大会のサッカーでは全く使い物にならない俺以外の10人が一致団結していた。
そんな時、俺を救ってくれたのが、ヒロインにまともに告白できないサム・ライミ版「スパイダーマン」だった。
時は流れ社会人1年目、慣れない仕事で毎日怒られ、帰りは夜遅く。彼女とも微妙になってきて帰りの電車の中でプレイするDSのスーパーマリオだけが楽しみだった頃に「俺だって強い自分を身につけてやる!!」と励ましてくれたのが、「アイアンマン」だった。
スパイダーマンの「俺と同じやん。・・・俺だってヒーローになれるんじゃないか」という親近感。
アイアンマンの「俺もこんな大人になりたい」という現実逃避的な憧れが、心に童貞、もしくは現在進行形の童貞のポテトボーイズに明日を生きる活力を与えるのだ。
放課後エクスペンダブルズを見ているマーベル男子のみんな!!
確かにピーター・パーカーもトニー・スタークもいつだって俺達の味方だ!!ずっと好きでいいと思う。
でも自分が変わらないと何も変わらないぞ!!
少し視野を広くしたらアメコミ好きな女の子はたくさんいる!!
いますぐ、服は黒中心にするんだ、もしくはお母さんorお姉ちゃんのファンデーションで顔面を白く塗りたくれ!!
2012年の「アベンジャーズ」「ダークナイトライジング」あたりからショッピングモールで「BAT GIRL」と書かれたTシャツを着たおばちゃんを見るようになり「アメコミ好き=映画好きか格ゲーマー」の時代だった頃からを考えると市民権を得たなぁと思っていたがこの3年でさらに変わってきたと思う。
この3年のマーベルとDCについて雑に紹介!!
◆マーベル
・「アイアンマン3」にはじまり「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」「アントマン」と東映アニメフェアばりの年2本というタイトなペースでマーベル・シネマティック・ユニバースフェイズ2が公開。
この度、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」からフェイズ3が始まった。
同時進行でMCU以外も「アメイジングスパイダーマン2」やら「ウルヴァリン/SAMURAI」「X-MEN/フューチャー&パスト」「ファンタスティック4」と立て続けに公開。
おまけに「デアデビル」や「ジェシカ・ジョーンズ」「エージェント・オブ・シールド」に「エージェント・カーター」とどこでもいつでもマーベル原作の新作が観れる大盤振る舞いだ。
めんどくさいオタク(キリアン)、飲み会の場を壊すメンヘラ(ウルトロン)、調子に乗った金持ち(ダレン・クロス)
という巨大な悪党ではなく、どちらかというと日常生活で出会うタイプのムカつく連中をフルボッコにしてスッキリする作風はキープしているが、さらに
・プレイボーイのトニーが作品が進むにつれてメンタルが悪化し「守ってあげたい度」が上昇
・キャプテン・アメリカの幼馴染バッキーが「長髪、黒装束、つらい過去」と大幅に属性が追加されて再登場。
・ロキが「ソーの悩みの種」から「ダークワールド」でのイメチェンで「みんなのおとうと」に。
という女子ウケ要素投入により大幅に女性ファンが増えた。
男子校状態から男女共学になったことで
「今日はシビルウォー、○○がサプライズでウチが前から欲しかったピアスくれた、嬉しすぎて泣いた」
「アベンジャーズ一緒に見てからプリ♪今日は楽しかった、ありがとう」という幸せな投稿をSNSで目にすることも増えた。
これに関しては灰色の青春を過ごした俺個人の意見は一貫して「出来る限りドロドロした状態で別れろ!!」だがそれだけファン層も広がったのだろう、そういうことだ!!いいじゃないか!!
もちろん、ボンクラへのケアも忘れていない。
さえないオッサンが頑張るというアントマンが登場し、就職して社会の荒波にもまれているボンクラ全員の支持を勝ち取ったあたりはさすがだ!!
◆DC
「フラッシュ」「アロー」などこちらもドラマを安定供給中だが、やはり強烈だったのは
「バットマンVSスーパーマン」だろう。
「マン・オブ・スティール」でその片鱗はかなりあったが、「バットマンVSスーパーマン」で、
まさかの浅野いにお原作からゆでたまご先生原作に変わったかのような方向転換!!
俺の周りでも悩まなさすぎるバットマンにノーラン版バットマン信者が「金返せ!!」と吠えていた。
「悩まないネクラ=バットマン」「恋に仕事に大忙しの新社会人=スーパーマン」に加えて
「社会で活躍する女性(※数百年)=ワンダーウーマン」が男気にあふれたテーマ曲と共に唐突に登場。他にも「KORNのボーカル」アクアマンなど超人オリンピック度が急上昇しているので無理もないだろう。
ノーラン信者からしたらスタバで読書するつもりが、天下一品でドッジボールをさせられた気分だったのだろう。
もちろん、ノーラン版3部作は傑作だった。俺自身大ファンだ。
拒否反応を示すのはわかる!!
ただ、こう考えてみて欲しい。
高校の頃好きだった、文系メガネ女子が大学に進学してモヒカン&タトゥーのパンクスになった時どうする?
君が好きなのはメガネではなくてその女の子だろう?
そういう事だ。
自分でも何を言っているのかさっぱりわからないが、ノーランもザック・スナイダーも好きだというのは事実だ。
女性ファン獲得により男子校から共学になったマーベル、作風の大幅転換で金髪ピアスOKの進学校になったDC、どちらも異なるアプローチでファンが増えている。
一点気になることといえば「敷居」だろうか。ファンが増えてきたら仕方がないが、新旧ファンの争いが発生する。あれが大嫌いだ!!
前に「映画だけでなくコミック、しかも原書で読まないとマーベル女子と名乗るな」みたいなツイートを見てとても気分が悪くなった。(そいつに象がウンコする動画を送り付けてやろうかと思ったが、さすがにやめた)
昔からガンダムで「一年戦争以外は認めない」「SEEDは認めない」「付き合うならセイラさんかミライさんどっち?」とファン同士戦いを繰り広げてきているが、何も生み出さない。
昔からのファンは「アイアンマン」1作目のパンフレットを持っているか否かを踏み絵にするのではなく、一緒に読もう!!
この記事を書くため読み返して驚いたがトニーの本名ってアンソニー・エドワード・スタークなんだな!!
そして昔からいる「ダークナイト」を小難しく語るシネフィルくずれ!!
最近ではMCUでも出現しているが、MCUを時系列で全て言えたところでセックスは出来ないからな!!落ち着け!!
ちなみにこの3年で俺もビーパワーハードボイルドを結成したが、これといって何も変わらず人生の低空飛行を続けている。
たまにTwitterを見ていると「お仕事の依頼はこちらまで」とメールアドレスを載せているアカウントがあるが、俺もTwitterのプロフィールに銀行口座を乗せようと思う。
金くれ!!(泣)あ