スター誕生!!「ゴジラ(1954)」からハリウッドスターへの道のり

デビュー当時のつっぱりゴジラに興奮!!そしてハリウッドスターへ。

※この記事は2014年8月6日に書いた記事を加筆・修正したものです。

こんばんは、デッドプー太郎です。

ハリウッド版「ゴジラ(2014年)」は早くも興行収入200億円超え!!久しぶりの銀幕復帰が日本ではなくハリウッド!!という事で日本人としては嬉しい限り。(半面、遠くに行っちゃったみたいで少し寂しかったりも・・・)

巷ではゴジラ60周年グッズがいっぱい!!60周年メダルやらクリアファイルやらが発売され、DVD・ブルーレイも一気に再販!!

「2014年はゴジラでたんまり稼ぐぞ!!」という東宝の意気込みが感じられる。

ゴジラといえば次作「ゴジラの逆襲」にて早々に怪獣プロレスラーという新たな路線を見出し、 3作目にしてハリウッドスターであるキングコングと殴り合い!!劇中では最終的に引き分けだったものの、キングコングをリンチする暴力性を認められあっという間に「怪獣王」へ。

誕生9年目、3作目にして世界的スターになるスピード出世は近年の芦田愛菜ちゃんに近いものがある。

そんなスターの久しぶりの銀幕復帰のプロモーションの一環としてデビュー作「ゴジラ(1954)」が「60周年記念デジタルリマスター版」として全国のトーホーシネマで公開!!「ゴジラ(2014年)」の前売り券を提示すれば、なんと500円で観れる!!という出血価格だったので観賞!!

1作目はその後のシリーズとは一線を画する内容でゴジラは「水爆怪獣」として徹底的にヒールな役に徹している!!理由なく街を壊す、燃やす、人を殺す!!とパンクロック精神というか、ろくでなし×ビーバップなつっぱり具合だ!!

「昔はヤンチャしてました」という人は多いが、これほどヤンチャな奴はゴジラしかいない!!

今思えば国会議事堂を破壊したのは、その後、政府が湯水のように税金を使って対G兵器を作りはじめる伏線なのかもしれない。

円谷英二が「すごいものを作ろう!!とりあえず!!」といったのかどうかはわからないが、大戸島での初登場シーン、やたら仰々しい音楽と映画史に残るケレン味に溢れている。

この年は「七人の侍」も公開されているし、戦後9年目にして当時の日本がいかにのっていたかがわかるテンションの高さだ

今回リマスターされて画面が鮮明になることで不気味な初代ゴジラだけでなく、宝田明のイケメンレベル、河内桃子の美少女度、そして何十年の時を経ても変わらないいつもの菅井きんとキャストにも驚かされた。

ゴジラ1954

河内桃子と若干照れ気味で写真に写るデビュー当時の怪獣王。

散々語りつくされている1作目、個人的に初代ゴジラ至上主義者の話を聞いているとイライラするが、なんだかんだ今回観返してみてやっぱりおもしろいと思った。

ギャレス・エドワーズ版ゴジラが本作のリメイクを狙わず、怪獣プロレスの新作として作ったのは正解だと思う。

ローランド・エメリッヒ版はこの第1作とは違う全く新しいゴジラ像を描こうとしたがあまり滑ったようなもんだし・・・・。

その後の続編とは明らかに違う「超シリアスホラー路線」として初代ゴジラは未来永劫評価されるのだろう。

そして改めてゴジラの芸達者ぶりというか時代にあわせて変化する作風は見事だ。

ハリウッドに挑んだ「キングコング対ゴジラ」
早すぎた「アベンジャーズ」といえる「地球最大の決戦」
アイアムサムよりもシングルファザーとして子育てに奮闘した「ゴジラの息子」
早すぎた「インセプション」ともいえる「オール怪獣大進撃」
公害問題という社会問題に挑んだ「ゴジラ対ヘドラ」
吹き出しで喋る「ゴジラ対ガイガン」
メカキャラ=カッコいいの礎を築いた「ゴジラ対メカゴジラ」
子供映画なのにおっぱいが出た「メカゴジラの逆襲」
硬派なVSシリーズを作り上げた「ゴジラ対ビオランテ」と「ゴジラ対キングギドラ」
ガメラの監督を起用するという禁じ手で成功した「GMK」
グラビアアイドルを一流女優にのし上げた「ゴジラ対メカゴジラ(2002)」
お茶を濁さずはっちゃけた結果、長い休業を余儀なくされた「ファイナルウォーズ」
そして2度目のハリウッド進出でついに成功!!中邑真輔の「プロレスが一番すげーんだよ」を体現した「ゴジラ(2014)」

度重なる打ち切りや、何故か蛾(モスラ)には弱い、とっとこハム太郎とのコラボなど振り返ってみても「どうかしてたんだろう」としか思えない迷走やトラブルもあったが、

2004年には日本人として3番目にハリウッドのウォーク・オブ・フェイムに名を刻むという快挙を成し遂げたのは事実だ。

godzillawalkoffame

2014年9月に初めてロサンゼルスに行った時に発見。やっぱ日本人としては胸が熱くなった。

ゴジラの悪役からお茶の間の人気者への方向転換は政界進出を狙っていたアーノルド・シュワルツェネッガーも参考にしていたと思う。

映画にしても音楽にしても言えるが変わり続けれる事は成功する者の鉄則なんだろう。

これからのゴジラはどう変わっていくのか!?

SNSでうざい自慢話をする奴や加工し過ぎる自撮り女子を焼き殺す日が来るはずだ!!