ガンプラ熱再燃、「HG 1/144 ザクⅡ C/C-5型」

ここ最近ガンプラ熱が再燃している。

子供の頃から元祖、BB戦士と作り始め。小学校の中学年くらいからはGガンダムやWガンダムの500円(当時)プラモデルばかり作っていた。

それから10年ほど過ぎた大学4回生の頃。就職活動が終わってからは卒業までひたすらガンプラばかり作っていた。

両親から「親として言うけど今が人生で一番楽しめる時だ。金なら出してやるから、海外旅行とか行ってこいよ!!」という今思えば優し過ぎる提案をガン無視してガンプラを作り、疲れたら映画(主にセガールか007)を観ていた。

昼夜逆転でプラモデル作りに勤しみ、毎朝一体モビルスーツがロールアウトされているシンナー臭い息子の部屋。「絶対後悔するぞ」と親は何をあきらめ気味に吐き捨てた。

結果、死ぬほど後悔している。

貴重な大学時代にゴミのような時間の使い方をしていたなぁ‼︎

だいたいガンプラは99年頃から一気に完成度が上がり始め、俺がハマっていた2007年には「ガンダム00」が放送され00シリーズが盛り上がっていたし、マスターグレードのザクver2.0という今も大人気の「よく出来ている上によく動く」画期的なキットが発売されて絶好調だった。

「最近のガンプラはすごくなったなぁ」と感動しながらクソみたいな連中(とはいえ現在はみんな家庭を持ったり中には自分のお店を持ったりしているので結果クソではなかったのだろう)と深夜の大学に集まり部室で作っていた。

プラモを作り終えた朝6時くらい、明るくなった外でタバコをふかしながら「1/144でもっと良いザクが発売されたらいいのになぁ。」とみんなで言っていたのが懐かしい。

そして10年経った2017年に1/144ザクのリニューアルともいえる「オリジン版ザク2 C/C-5型」が発売された。

ごく普通のザク2の1/144は2003年以来だ。

このザクもアニメ版の特徴を捉えながら、程よくかっこよくアレンジされており、3体作ったくらい好きだが今回のザクもめちゃ評判が良いらしい。

ちょうど1作目から観続けていた「ガンダム・ジ・オリジン」もエピソード6を終えてひと段落したので、ヨドバシに立ち寄って買って帰ったのだった。



夜中にちまちま作り始める。

袋に入ったランナーを見て期待が高まっていく。小気味よく袋を破いて準備を整える。

ニッパー、ヤスリ、デザインナイフを取り出す。ひとつうんちくを言うとニッパーは必ず2000円以上のものを使うべき。切れ味が良いのでキレイに切り取れるし跡も汚くならない。これだけで出来が全然違うし、作業スピードも上がる。


ちなみに使っているのはこれ。

大学を卒業してからも定期的に作っていたので理解していたが、最近のガンプラはパーツが多いが割と作りやすかったりする。例えば二重関節は昔からあったが今のは簡単に組み上げれる。合わせ目もほとんど出てこないので処理しなくても十分良い。

内部構造を作ってから外装をつけていかないといけないMG(マスターグレード、1/100で大きくて少し高価)と違って、HG(ハイグレード、1/144)はさくさく作れる。実際このザクは作りやすかった。リハビリにはちょうど良い。

ちなみに俺は胴体、足、腕、頭、武器の順に作る。いつだって気持ちはメカニックマンだ。ヤスリがけの音だけが響く静寂が好きだったりする。

ガンプラは個人的に
・箱を開ける瞬間
・全パーツを作り終えて組み上げていく工程
・目の前に立つプラモを見ながらタバコを吸う
の3つの瞬間が格別だと思っている。

2時間ほどで本体は完成した。

気持ち悪いほど動く。フィギュアーツばりだ。昔はよく動くプラモはパーツがポロポロ外れる事があったがそんな事はない。

驚異のバランス感覚

絶対にモビルスーツで取らせることのないポージング

参考までに「ヒーロー着地」もできた。

10年前に比べると最近のガンプラは高価だ、このザクだって1/144なのに1500円近くした。「昔はHGなら1000円以内が相場だったのに」・・・とぼやいていたが、撤回する!!この完成度でこの値段はむしろ安過ぎる!!

翌日、つなぎ目のヤスリがけ、部分塗装、汚し塗装に入る。
昔はラッカー塗料でがっつり塗装したし、社会人になってからはエアブラシも買ったが、今は家にインコ4羽と犬1頭という動物園状態なので、気を遣って塗装は基本ガンダムマーカーとエナメル塗料だけにしている。

エナメル塗料でばしゃーっとウォッシングするとプラモが割れてしまう事があるので、ガンダムリアルタッチマーカーでウォッシングするようになった。このリアルタッチマーカー、ランナーの跡とかも消せたり出来るので重宝している。

ドライブラシ、銀チョロ、そして線香でプラを溶かすなどして完成。

MGばりのクオリティ‼︎最高にカッコいいザクが出来た‼︎

自然な感じで寝そべった状態で武器を構えられる。やっぱザクはミリタリー感が濃くてカッコいい!!

HGUCのザクと。アニメっぽいHGUCと、渋さ満点のオリジン版。ザクはこれまでたくさん作ってきたが、MGのver2のスタイルをベースに同じくMGのver1のミリタリー色を混ぜた感じ。個人的には最高!!

このザクのおかげで最近はガンプラをハイペースで作っていて毎回感動させられる。がっつり作っても良いし、息抜きで素組でも良いし、新しい塗装や工具を使ってみたり・・・なぜ自分がガンプラが好きか思い出した。

とはいえ、ちょっとだけここ最近のガンプラについてバンダイにもっと頑張って欲しいことがある!!

・相変わらずの武器
本体が進化しているというのに武器パーツはいまだにモナカ構造、がっつり合わせ目ができる。しかも色分けもされておらず単色であることが多い。昔から全く変わっていない。ミリタリーマニアとしては武器も非常に重要なのでもっと武器のクオリティアップを頑張って欲しい。

・モデル体型過ぎる!!
今回のザクはそんなに感じなかったが・・・最近の流行りというのもあるだろうけど異常にスタイルが良すぎる。顔や胴体が小さく細く、体の半分は足という菜々緒みたいな体系だ。

それこそZガンダムとかガンダムエクシアとか線の細いガンダムにはこのアレンジはバッチリあっているが、一年戦争のモビルスーツは昔のMGようにミリタリーテイストの入った武骨な感じの方が映えると思う。冷静に考えてスタイルの良いガンキャノンっておかしいだろ!?

以前、MGのジムスナイパー2(連邦で一番好きなMS)を組み立てた時、昔組んだジム改などとスタイルが異なり過ぎて、まったく同じ時代のMSに見えなかった。

これじゃあ飾るのも遊ぶのも違和感だらけ!!

とはいえガンプラは進化している、このザクは作りやすいし、作り終えてからもアクションフィギュアばりにポーズをつけて楽しめるので、それこそオモ写にもぴったりだと思う。久しぶりの量産型ザクのキットだけあってバンダイの気合がひしひしと感じられる。ガンオタだけじゃなくてプラモ初心者や昔作ってた大人にも是非とも手にとって欲しい。

※最近のガンプラだと局地型ガンダム(北米戦仕様)が個人的にドンピシャのデザインなんだけど、この菜々緒どころか海外のスーパーモデルのような体型にまだ購入を躊躇している。

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