S.H.Figuarts サノス/アイアンマン マーク50

土曜の朝というのはいつだって嬉しい。俺の気持ちを代弁しているかの如く晴れ渡っている。

コーヒーを飲みながらスマホのカレンダーをチェックする。
「ふぅ、休日というのに予定が詰まっている。今日はポケモンGoでヨーギラスが大量発生する日じゃないか。死ぬ気で歩かないと。そして何よりフィギュアーツのアイアンマンマーク50が届く」

最近はすぐにプレミアムバンダイのみでの発売にして定価での購入を提案してくるバンダイだが、インフィニティ・ウォーシリーズは大半が一般店頭発売という設定なので消費者としてはうれしいところ。

インフィニティー・ウォーシリーズは今年の4月からこれまで
スターロード
ドクターストレンジ
キャプテンアメリカ
アイアンスパイダーマン
と発売されてきたが、あまり購買意欲が沸かず全てスルーしてきた。
(キャプテン・アメリカは・・・・正直、不祥事レベルだろう。何故あのまま出してしまったのか。実際、至る所で売れ残っている。)

いよいよ今月は一番好きなキャラクターであるアイアンマンが発売されるのでポイントが貯まっていたヨドバシカメラにて予約していた。

時間指定はしていなかったが、朝の9時半に早速アイアンマンマーク50がやってくる。

中身のチェックをしてひとまず問題がないことだけを確認する。

「そういえば、今日は宇宙一の断捨離名人サノスも発売だったな。」

サノスに関しては1/12サイズの割に高価だった事とそこまで好きなキャラでもないので予約していなかった。

ただ、断捨離好きなMCU最強のヴィランという濃いキャラ設定なのでフィギュアとして持っているといろいろ遊べるかなと思い気になっていたので、現物を見に行く事にした。

我が家は歩いて5分のところにエディオンがあるのでフィギュアーツは大抵ここで買う。開店したばかりのエディオンに入りおもちゃ売り場に向かう。

あれ?ない・・・・。

俺「すいません、今日発売のフィギュアーツのサノス・・・」
店員さん「あぁ、1個だけ仕入れてたんですがさっき売り切れました。

えっ!?今10時2分ですよ、開店して2分しか経ってないのに!!
仕方ない、市街地に繰り出そう。

電車に乗り神戸の中心部、三宮へ。(ここ10年ほど街に大きな変化なし。こんな調子だから「横浜の下位互換」とかバカにされるんだ。)

大阪で売り切れているものも在庫がある確率が高いという事で信頼している
ジョーシン三宮店へ直行する。

まだ10時35分。さすがに品ぞろえの良いジョーシンなら・・・・・ない!!

俺「すいません、フィギュアーツのサノス・・・」
店員さん「今日発売されたものですよね?あれならもう売り切れました」

マジか!!

サノスの野郎、めっちゃ愛されてるやん。
おまえ幸せな人生送ってるやんけ、この野郎!!

フィギュアーツでこんな事は初めてだった。

というか、こんなにフィギュアを買うのに苦労したのは2014年のホットトイズの限定品だったアイアンマンマーク20パイソン以来の事だ。

少しづつ焦ってくる俺、自然と早歩きになる。

3度目の正直。センター街にあるボークスならきっと置いて・・・・

アイアンマンしか置いてない!!

そして明らかにサノスが置かれていたであろう不自然なスペースが空いている!!

サノス愛され過ぎだろ!!

フィギュア好きの方ならわかってくれると思うが、苦労すればするほど欲しさが増していく。

俺自身、朝の時点の「現物見てよかったら買う」という当初の思いから
「見つけ次第絶対に手に入れる」にすっかり変わっていた。

最後はここしかない、イエローサブマリン三宮店。リーメントとガチャガチャのバラ売りが豊富なのでオモ写用素材で重宝しているお店だ。

開店5分前に行ったら既に3人いる。もし俺の目の前にいる小学生もサノス目当てだったらカツアゲするしかない・・・でも「32歳会社員男性、小学生からフィギュアをカツアゲで逮捕」になったらどうしよう。

俺の顔写真が公開されてきっと「不幸を集約したような顔」とか「サイゼリアで頼んでないのにドリンクバー使ってそうな顔」と中傷されるだろう、

俺の友達からはテレビのインタビューに対して「あぁーいつか社会に迷惑をかけるだろうなと確信していました。」 と答えられ、社会人1~2年目の時にシークレットブーツを履いて出社していた事も全てバラされるのだろう。

嫁は他の男に抱かれ、インコとドム達は保健所へ・・・いや、あいつらだけは!!

と思ってたら開店。小学生はカードコーナーに消えていった。

と思ったらノーマークのお姉さんが速攻でサノスを持ち帰っていた。サノスってモテるんだ!!
店頭には4体のみ。ひとまず1体を手に取った。

定価かぁ・・・でも仕方ないかと思っていたら、 さっきまであったサノスが全てなくなっていた。

まさか4件走り回ってようやく手に入れる事になるとは・・・しかも後1分遅ければ再販を願う日々になるところだった・・・サノスおそるべし。

買い終えてからフィギュア好きのグループにラインしたら梅田のヨドバシにはある程度あったけど1時間立たずに売り切れたみたいとの事。

フィギュアーツもいよいよ予約した方が良い時代になったか・・・



天気も良かったので帰宅後ポケモンGOでヨーギラスを乱獲しにいく合間に写真を撮っていたのだがこのサノス・・・

最高にかわいい。

通常のフィギュアーツより大柄な事もあってガシガシ動かせる。塗装も丁寧。
(まだしていないがガンプラ用のリアルタッチマーカー塗ってティッシュで
ふき取っていけばもっとよくなると思う。)

表情も豊かだ。

「このへんな生きものはまだ日本にいるのです。たぶん。」

「これからもどうぞよろしくね。こんな私だけど笑って許してね。」

「なんで髪型変えたん気づいてくれへんの?」

なんてかわいいんだ・・・シャッターが止まらない。

付き合いたての彼女とカフェでデートしている男子大学生ばりにカメラをがんがん撮りたくなる。待ち受けにしたいくらいだ。

そんなに好きなキャラでなかったはずなのに、サノスが好き過ぎて困る。

ソファーで寝転んでいる時もテレビを見ている時もいじってしまう。

キャラが好きでフィギュアを買う事はあるが、フィギュアを買ってキャラが好きになるのは初めてかもしれない。

やっぱりうちの五郎(ジャンボセキセイインコ)とそっくりだった。

そして本来の本命であるアイアンマンマーク50はというと・・・。

 セクシーハリケーンが吹き荒れていた。

篠山紀信の気持ちがなんとなくわかった気がする。

流線的なフォルム、豊満な胸板、程よい二の腕、絞られたウェスト・・・気持ち悪いな。とはいえ今までのスーツ以上に筋骨隆々とした体つきなのは事実。

今回は肩回りが大幅に改善されており可動域が広がっている。

それと地味なポイントだが、フィギュアーツのアイアンマンシリーズの致命傷だった「無駄に大きい手の甲」がようやく自然になったこと。

あれは本当にカッコ悪かったのでこれは嬉しい。

武器は差し替え式で再現可能。やっぱロックマンを思い出すなー。

互換性はないのだが、同じS.H.フィギュアーツのトニー・スタークの顔がつけれる(というか首に強引に差し込むイメージ)バンダイも互換性を考えて作ればもっと良くなるんだけどなぁ。改めて見たがこのトニーは良い出来だ。

やはり出来の良いフィギュアというのは時間を忘れて楽しめる。この土日はいじってばかりだった。アイアンマンマーク50は今までのアイアンマンと比べても可動域や細かいところが改善されて現時点でフィギュアーツ歴代ベストのアイアンマンになっている。そして何よりセクシーだ。

そしてサノス・・・・

フィギュアかからキャラクターが好きになったという俺にとって初めての経験が起こる程このサノスはかわいい。両親にも紹介したいくらいだ。

現在なかなか入手困難だと思うが、ネットではちょっと残っているみたいだし、是非とも再販の時には手に入れて欲しい。(去年の傾向からすると・・・今年の東京コミコンでチャンスあるかも!!)

というわけでフィギュアーツのサノスとアイアンマンマーク50の紹介でした。