ザ・プレデター〜プレデターVSナイス害軍団!今、地獄のプレデター盆踊りの幕が開く!〜

座右の銘は何ですか?
皆さんも、こういう質問をされた機会がある事でしょう。
その度に俺が答えている座右の銘がある。
「血が出るなら殺せる」

 

これはかの偉人ダッチ・シェイファーことプレデターにおけるシュワルツェネッガーのセリフである。
このセリフは上司や取引先も立場を取り払えば同じ人間だ、という意味でリアルでも言っているのだが、果たして意味は伝わっているか俺も分からない。
 
ここまで話しても分かって頂けるように、俺の人生に大きく関わってきたのがプレデターである。
全盛期のシュワルツェネッガーから始まり、汗かきの黒人、エイリアン、戦場のピアニストと様々な人種および職業の人々と無制限一本勝負を繰り広げてきたプレデター。
もう親の顔よりプレデターの顔を見たのではないだろうか…と思わずにいられない。
まあ気が利いているかいないかでいったら、全然気の利いた映画ではないですよ。どう考えても。
何せ一作目からして異星人と筋肉ダルマが殴り合う映画ですからね。
だが、ハイテクにも関わらず趣味は狩猟、強い相手には顔を晒して勝負を挑むプレデター。
賢いんだかバカなのか分からんが、カッコイイのは間違いないプレデターを追い続けてきた。
しかしAVP2、プレデターズも俺からしたら100点満点ではあったが、どうやら世間的には不評だったらしく、プレデターの最期のように大爆死
遂にプレデターシリーズも完全に息の根が止まったかに思えた。
だが奴は帰ってきた。
奇しくも、記録的猛暑を記録した、ここ日本に!
という訳で、今回はザ・プレデターを御紹介しようと思います。

 

 
 
10年に一回、地球にバカンスにやってきては大騒ぎしていたプレデター。
盆踊りプレデターというほどに夏の風物詩になっていたが、今年は様子が違った。 
何者かに追われている!冒頭から!
墜落同然に地球に落下するプレデター。
落ちた場所は、特殊部隊が麻薬組織相手に絶賛作戦行動中のメキシコであった。
だが、まあ折角だしということで居合わせた人間を血祭りにあげるプレデター盆踊りを開催!
だが、おそらく時差ボケもあったのだろう。
人間側のスナイパー、マッケンナの奮闘もあり、プレデター学会に捕獲されてしまうのだった。
 
 
 
一方、1人生き残ったマッケンナは現場にあったプレデター土産をパクリ実家に暑中お見舞いとして送付するが、同じように当局により身柄を確保されてしまう。
案の定、「異星人いたもん!」と、となりのトトロのメイちゃんばりに証言したマッケンナは頭がアレな人として、同じように明るいメンヘラ軍人たちが乗るバスに護送されてしまうのであった。
 
 
 
同じ頃、プレデターも目が覚めたら半裸な上に周りがオタクだらけというのもあって人間側にとっては最悪な寝起きっぷりを披露!
第2回プレデター盆踊りを実行(主に人を殺す)
 
 

 

 
とりあえず最低限の装備を取り戻し、プレデター研究所を後にする。
尋問の為にプレデター学会の研究所に呼ばれていたマッケンナは、バスの車中で「異星人いたもん!」とナイス害達に告白し「ワハハ!コイツが一等賞だぜ!爆笑されていたが外を見ると…なんと例の異星人がいるじゃないの!

 

しかも何か知らんが女の人が猛烈に追いかけている!異星人を!
これは追わなきゃ損だ!と話の早いナイス害達の手伝いもあり監視役の軍人を叩き出すのに成功。
大混乱に乗じ、気を失った女の人を拾って盗んだバイクで走り出すマッケンナ一行であった。 
どうやら女の人はタダの気の強いネーチャンではなく、生態学者のケイシーであった。
話を聞く内に目覚めたプレデターの狙いは実家に暑中お見舞いとして実家に送ったプレデター土産なのに気づくマッケンナ。
家族が危ないと察知したマッケンナはナイス害達、ケイシーと共に実家へ向かう。
しかし、冒頭のプレデターを追っていた何者かも地球に舞い降りる。
なんと、それは和田アキ子レベルにデカいプレデターであった。
 
 
 
 
果たしてプレデター土産の中身は何なのか…
こうして、ナイス害軍団、プレデター学会、そして2体のプレデター
四つ巴のバトルロイヤルの火ぶたが切って落とされるのであった。
 
 
 
 
「一番強いヤツは、どこだ」という景気の良いキャッチコピーの本作。
それを象徴するように首が飛ぶ!腕が飛ぶ!冗談みたいに人が死ぬ!三拍子揃った映画である。
いやあ、人が死ぬ映画って本当にいいものですね 。
やはり劇場公開される映画は、全部R15指定にすべきだなあ!
ともあれ、近年稀に見る命がデフレ状態は眼を見張るものがある。
じゃなきゃねえ、俺も記事をわざわざ三連休に書きませんよ。
俺だって色々やらなきゃいけん用事がありましたからね。
えー何だ洗濯とか。
 
 
 
そんな三連休をまんじりともせずに過ごす俺だからこそ、本作のナイス害軍団の活躍に痺れた。
これはネタバレかもしれんが、プレデターに挑めば大体全員死ぬのだが、前半、新橋のガード下でクダを巻いて飲んでるような野郎共が後半、漢気を発揮して死んでいく。

やはり世間的に『馬鹿』と言われるであろう、名もなき男達が完全になりゆきで命を懸ける図に俺は弱い。

しかも面識のないガキの為に。

戦う意味があるかないかで言ったら、多分ないにも関わらずだ!

比較するのもアレだが、第1作に比べて肉厚が無いなあ、と思ったが、そんなもんは杞憂だった。

肉は無い分、漢気でカバー

ラスト近く、ナイス害軍団に由来のあるアイテムをハンカチで包みながら「コイツらの戦いは誰の記憶にも残らない。名もない奴等だ。だが間違いなく俺にとっては大切な仲間だった。俺たちだけで弔おう。」と呟くマッケンナ。

これに泣かずにいられるか!

まさかプレデターの映画で泣きそうになるとは夢にも思わなかった。

 
 
 
そんな人間側も魅力的な本作だが、もちろんプレデター側も負けてはいない。
人が死にまくる最悪な寝起きから始まり、俺の荷物が無えじゃねえか!とブチ切れたり、人間側の銃を奪って雑に撃つ、バスに追われて爆走するなど斬新なプレデター像を披露!
和田アキ子プレデターに至っては、律儀に人間側へプレデターメッセージを放つ。

恐らく、暑中お見舞いや年賀状を律儀に出すタイプでしょう。

俺も見習いたい。
またアッコプレデターが2匹の犬を引き連れているのだが、プレデターズ然り、プレデターの犬好きが窺い知れる。
ヤクザのオッチャンとかも好んでイカつい犬を飼ってるのを考えると、やはり暴力を仕事にしてる人ほど犬が好きなのかもしれん(マジどうでもよい)
 
公開され一作目と比較されて賛否両論あるようだが、プレデターの出る映画に上も下もない
誤解を恐れずに言えば、プレデターが出てる映画は、どれもクソバカな話ですよ!ええ!
冷静に考えれば、本作は異星人やら宇宙犬が暴れる話ですからね。
絶讃してるファンも酷評してるファンも、一旦落ち着け。
真面目になるな、と。
クソバカな話ではあるが、どうかしているのは間違いないので、そこをガハハと笑えるかが本作のポイントなのではないだろうか。
特に真面目な映画ファンもケチつけてるみたいだが、そんなもん新橋の居酒屋でロマネコンティ頼むようなもんですよ。
 
個人的には新橋映画、そしてプレデター映画としても楽しめた一本でしたよ。

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こいつも森で好き勝手してる。

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