スカイスクレイパー~片足だろうが関係なし!ロック様が挑む超バリアフリーアクション~

ハリウッドで最も稼ぐ筋肉になったロック様こと、ドウェイン・ジョンソン。

ここ最近も「ジュマンジ~ウェルカムトゥジャングル~」「ベイウォッチ」「ランペイジ~巨獣大乱闘~」と主演作品が目白押し。
年に何回か主演作品を見かける程、ロック様の過剰摂取が続いている。
 

WWEのプロレスラーだった出自を活かし、角材で悪人を殴るワイルドタウン、二丁ショットガンを披露したランダウン、褌一丁で暴れ化け物化するスコーピオンキング、これまた宇宙で化け物化するDOOMなど、一部の好事家…というか俺のようなバカが好んで観る骨のある映画に出ていたのを考えるとメジャーになったなあ!としみじみ思う。

最近SNSなんかで筋トレすれば人生が変わる!みたいな説教臭い意見を見かけるが、それを言えるのはロック様だけなのではないだろうか?
 
それはそれとして、「とりあえず良かったなあ、出世して…」と、勝手に昔からの知り合いが出世したのを祝う気分で立ち食いソバを食う日々を過ごしていた。
そんな俺を見越したのだろうか。
ある日、帰宅すると玄関のポストにロック様からハガキが・・・じゃねえや、ロック様の最新作スカイスクレイパーの試写会案内が来てるじゃないの!!
場所は六本木ヒルズという俺には縁のない場所
ソバばっか食う日々ではあるが、せめて映画は景気良いのを見よう!と早速駆け付けたのだった。
という訳で、今回はロック様の最新作「スカイスクレイパー」を御紹介します。
 
今回のロック様は元FBI特殊部隊の危機コンサルタント。
過去に自爆事件に巻き込まれ、片足を吹き飛ばされながらも、今では家族に囲まれ幸せに暮らしていた。
ある日、家族とともに香港に呼ばれたロック様。
というのも億万長者が建てた山より高いハイテク高層ビル=パールのセキュリティチェックを任されたのだ。
あらゆるインフラが揃い、ひきこもりなら死ぬまで過ごせそうなハイテクのビルに圧倒され気味のロック様。
まあしかし文句をつけようがないだろう!と判断し「このビルは完璧です」と言い切りパールを後にするのだった。
打ち上げの意味もこめて、かつての同僚と一杯やりにいこうとするロック様だったが、なんと舌の根も乾かぬうちにテロリストに占拠されてしまう。
ダメじゃねえか‼︎
更にダメ押しのようにテロリストは放火!
居住層にいる家族が取り残され、警察すら踏み込めない炎に包まれた地獄絵図となってしまう。
だが、この緊急事態に黙っているロック様ではない。
早速、盗んだバイクで派手に走り出す。
不運にも見た目がいかついのも手伝って指名手配をくらってしまう。
しかしロック様は警察をガン無視!
そのままの勢いでクレーン車を操作、ロック様にしか出来ないであろう強引な方法でパールに突撃するのだった。
敵はテロリスト、そして火事!
果たして、炎に包まれたリングと化したパールを舞台に家族を助け出せるのか?
ロック様の片足ハンデキャップマッチのゴングが、今鳴り響く!
 
 
今回、片足にも関わらず多数のテロリストに立ち向かう羽目になるが、そこはロック様。
ロック様しか説得力のないような超バリアフリーアクションを俺たちに見せてくれる。
 
今では俳優じみているロック様だが、かつてのプロレスラー時代の決めゼリフ「貴様の考えなど関係なし!」と言わんばかりに、周りをガン無視して家族の危機に立ち向かう。
そして最初はヒール扱いだが、気がつけばビルを登るロック様に群衆が歓声を送るなど、もはやキングコングみたいな扱いになっていく。
あるいは敵の無茶ぶりに全力で体を張る
このように映画ではあるが、確かに存在するロック様のプロレス・ロジックには目を見張るものがある。
まさに映画という名のプロレス
特にロック式弾丸急降下エレベーター救出は必見です。
 
あらすじも言ってしまえば、辻褄の合ったコマンドー×ダイハード×タワーリングインフェルノの様相を呈する本作。
そんな親の顔より観た映画の良い所をロック様が調理するわけだが、それでもロック様映画としかいえない仕上がりになっている。
特に辻褄の合ったコマンドーという部分がミソです。
やはりロック様は元プロレスラーというのもあり、自分の見せ方が良く分かってるなあ!と改めて感心させてくれる。

 
今回、六本木ヒルズで高層ビルが焼ける映画を観るのは非常に味があった。
試写終わりに「燃えてくんないかなあ、ヒルズ…」と思ったもんです。
まあ結局、速攻で帰って新橋にある馴染みの立食いソバを食ったのだが、いつも食う月見ソバを天玉ソバにする位の景気の良さがスカイスクレイパーにはあったのだった。
 
避難訓練をするよりも見た後に「なんとなく生き残れそう!な気がする!」と思える本作。
全国の職場や学校に教材として導入してほしいなあ!
良い意味で、かつてあった日曜洋画劇場辺りで流して欲しい映画でした。
日本公開は9/21らしいので、高層ビルに突入する予定のある方は必見ですよ。