ヴィンディーゼルがノースリーブで挑む極限ミッション!トリプルX

ノースリーブと聞くと、みなさんは何を想像するだろうか。

ちょっと大人の女性っていうんですかね?

やたら赤いルージュを引いたショートボブの女性がニッコリしている。
そういう図を思い浮かべる人がほとんどなのではないだろうか?
特に去年の夏なんかは女子大生やらOLさんもノースリーブを着ている人を街で見かけていたのだが、周りの野郎連中も健康的な色気に鼻を伸ばしていた。
だが、鼻を伸ばす前にノースリーブと言ったら「あの人だ!」と言いたくなる、大事な人を忘れていないだろうか?
そう、ヴィン・ディーゼルである。
 ノースリーブ女子=ヴィン・ディーゼル女子。

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そういう公式が随分前から俺の中にあった。
女子会というのも、おそらくワイルドスピードの打ち上げを意識しているのだろう。
俺の知らない間にヴィン・ディーゼルのブームが来たんだなあ・・・と勝手に納得していたのだった。
というのも彼氏は今から15年以上前からノースリーブもしくはタンクトップという軽装で映画に出演していた。
いわばノースリーブの先駆け、今のノースリーブの隆盛はヴィン・ディーゼル抜きでは語れないのではないだろうか?
そう言い切りたくなる位の勢いが確かにあった。
今回は、そんなヴィンディーゼルがノリにノっていた時期にノースリーブ一枚で主演を張っていた一本、トリプルXについて御紹介しようと思います。
トリプルX再起動も控えているから・・・ともっともらしい理由を言いたい所だが、何故なら手元に最近ブックオフで購入したDVDがあるからだ!357円の!
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というわけで、気になるあらすじ。
バリバリに入ったタトゥー、そしてスキンへッド。
ザンダー・ケイジことトリプルエックスは今でいうストリート系のyoutuberであった。
過激なパフォーマンスを収録した自らのビデオを数本リリースし、全世界のバカ達を魅了していた。
とにかくスリルが三度の飯もよりも大好きな彼氏。
ザンダーゾーンへようこそ!」を合言葉に、今日も今日とて、ゲームを規制する鼻持ちならない議員の車を窃盗

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豪快に橋からスローイングする動画を撮影するなど、人騒がせかつ愉快な日々を送っていた。
上機嫌で今回の撮影の打ち上げに参加するザンダーであったが、そこへ特殊部隊が乗り込みパーティは中止!!
「車盗んだだけでコレ!?」と流石にビックリしたザンダーだったが有無を言わさず麻酔弾を打たれてしまうのだった。
気が付けばファミレスで目を覚ますザンダー。
昨日のは何だったんだろう・・・とオールした翌朝のようにボンヤリ思っていると、隣にいたオッサンに銃を突き付けられる!
寝起きでファミレス強盗に遭遇するザンダーであった。
しかし朝飯前のように強盗をボコボコにし「これは寝起きドッキリだ!」名推理を展開!
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推理の前に手が出る名探偵コナンぶりを見せつけるのだった。
果たして推理は当たっていた。
これは国家安全保障機関NSAのギボンズが仕掛けた、ある試験だったのだ。
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推理もそこそこに再び麻酔弾を撃ち込まれる逆コナンなザンダー。
お次は、寝起きでコロンビアの麻薬地帯に落とされる、という往年のお笑いウルトラクイズばりの無茶な最終試験を受験させられる。
途中、ダニートレホの尋問に会いつつも、なんとか盗んだバイクで最終試験をも突破したザンダー。
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実は、今まで受けた寝起きドッキリは、あるテロ組織に潜入するエージェントを探す為であった。
組織の名はアナーキー99。
毎夜パーティ三昧のサークルに思えたが、昼は何をやっているか分からん犯罪組織らしく、今まで潜入したNSAのエージェントが次々消されていたのだ。
餅屋は餅屋。
こうなれば同じようなアナーキーな野郎を送るしかない!
良く言えばコペルニクス的な発想、悪く言えば限りなくヤケクソな発想でザンダーをスカウトしたのだった。
ギボンズが「合格!」と告げるものの、そこは気合の入った不良のザンダーである。
「ヤダよ!!」と速攻断るザンダーであったが、「断ればブタ箱に直行させる。お前の好きなyoutubeも更新できんぞ!」とシャバでの自由を材料に潜入ミッション参加を強制される。
コードネームは、まんまトリプルX!
意図せず、不良からスパイへのアクロバット転職を果たしたザンダー。
こうして掟破りの更生ミッション(本人は嫌々ながら)幕を開けるのだった。

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使命感とは無縁だったアウトサイダーが成り行きで世界を救うミッションに挑む本作。
のっけからラムシュタインがライブする中、タキシードのスパイが射殺されるなど本家007に喧嘩を売っている。
一方、本作の主人公はスキンヘッド、着ている服はノースリーブ及びボア付きのジャケットである。
まさに不良版007の様相を呈している。
基本的にドレスコードは無視
スパイというには余りにも目立つファッションなのは言うまでもない。

更に空中バイク蹴り、エクストリームお盆スケボー、雪崩式スノボなどスパイであるのをド忘れし派手な活躍を披露!

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身体能力だけでなく頭も回るザンダーの、やべえ状況でも軽口を叩き、その場を収めるなど、ストリートなタフガイぶりはお釣りが出る。
ラストにはダメ押しのように、ありたっけの武器を全乗せしたフルアーマーポンティアックGTOを乗り回す。
この景気の良さ。
公開されたのはおよそ15年前だが、当時高校一年生そこらだった俺のようなバカは痺れた。
もうビリビリ来た!
監督のロブコーエンはワイルドスピード、ステルス、ハムナプトラ(しかも3)など陸海空レベルで偏差値の低い俺を楽しませてくれたなあ!と思わず感謝してしまう。
奇しくも『ヴィンディーゼルの無茶な男気が結果的に世界を救う展開』など、後のワイスピ等で見られた『こち亀路線』を早くもここで確立している。
今こうして15年前のノースリーブ着用のヴィンディーゼルを見てみると、ノースリーブと男気は切っても切り離せないもんだなあ!とつくづく思う。
事実、今もヴィンディーゼルは代表作ワイスピなどでもノースリーブ、タンクトップなどの軽装で男気を発揮している。
やはりノースリーブだけではヴィン・ディーゼルにはなれないのだ。
ノースリーブを着用する女子は、心の中にヴィン・ディーゼルのようなタフな男気を持っていて欲しいと思わずにはいられない。
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近々ヴィン主演で再び最新作が公開されるトリプルX。
このトリプルX、一度ヴィンがシリーズから離れ、次作アイスキューブ主演のトリプルXネクストレベルは山より高く失敗した前科がある(黒人パワーがアメリカを救う映画。俺は好きです)。
しかし、この流れはかつてのワイスピにも見られた流れである。
自分が一度離れたシリーズを再び打ち上げるのには定評のあるヴィンディーゼルだ。
しかも共演はトニージャー、ドニーイェン。

俺のようなバカなら震えるキャストだ。

これは期待せずにはいられない。
例え出戻りだとしてもだ!
まあしかし、まさか、ヴィン主演のトリプルXのヤンチャなタフガイぶりを続編という形で再び見れるとは夢にも思わなかった。

人間、長生きはするもんですね。

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