何をかけるのか、何を残すのか
I pray pray to birng near the newday
というわけでマグニフィセントセブンを見て参りました。オタク4人で‼︎
「「荒野の7人」のリメイク」という事で話としてはありふれている。
今回も土地を奪われ反抗すれば射殺という、ワ〇ミのバイトばりにハードに搾取される街のために7人の男が立ち上がるというもの。
「鑑賞後飯でも食いながら映画をネタに笑えたら」くらいの軽いノリで言ったわけだが、
ややダレ気味の前半から一転、後半から
銃殺、爆殺、刺殺、撲殺と殺しのオンパレード‼︎
派手に散っていくカウボーイ達に胸が熱くなった。
結果としていつも猫背の俺たちが背筋を伸ばしていた。
話している内容も心なし男気に溢れていた(気がする。)
冷静に考えなくてもハッキリ言った。この映画は成功する要素にまみれていたからだ。
(ビーパワーハードボイルド調べ)
昨日の晩飯が「カウボーイ家族」だったこともあり荒野の荒くれ者気分で書きなぐっていこう!!
・男に理由はいらない!!
男の価値は金や職業、Twitterのフォロワー数でもFacebookの友達の数でもない。
「行くぞ」といえば、「おうよ!」とついて来る仲間がいるか否かだ。
「アメリカの黒い良心」ことデンゼル・ワシントンに声を掛けられれば動かざるおえない!!
例え内容がいまいちわかっていないとしてもだ‼︎
卒業していない学校の文化祭で「恋ダンス」を踊るくらいの度胸に満ちたナイスガイ達!!
・見返りを求めない is カッコいい!!
人間ついつい「見返り」を求めがちだ。いつも料理洗濯をしているのに彼氏が自分には何もしてくれない、これだけ貢いだのだから一回くらいセックスさせて欲しい。
「マグニフィセント・セブン」の男達は違う。縁もゆかりもない街の人々のために立ち上がる。見返りを求めない。
「町内会の餅つき大会は全面参加」精神である。
知らない町のために命を張れるか!?俺は無理!!
・ガトリングガンをぶっ放す映画に駄作はない!!
「ターミネーター2」「プレデター」「ワイルドスピード/スカイミッション」・・・
古今東西、ガトリングガンが出てくる映画に駄作はない‼︎
俺も煮詰まったときはガトリングガンを職場でぶっ放したくなる瞬間がある。
今作では「悪魔の銃」と呼ばれるガトリングガン。次々と出来上がる死肉の山
だが、景気良くガトリングガンをぶっ放す地獄絵図は楽しいなあ!と思わせてくれる。
・クリプラは小汚いほどgood!!
かって「ブルース・ウィリスのチノパンが汚れるほどその映画は面白い」という定義があったが、「マグニフィセント・セブン」をもって「グリプラが小汚くなるほどその映画は面白い」という定義が立証された。
な!?
「ゼロ・ダーク・サーティ」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ジュラシック・ワールド」・・・ 今思い返せばクリプラの顔が真っ黒になり、服が泥まみれになるほど俺たちを笑顔にしてくれたなぁ!!
・男に言葉はいらない!!
生きていると、なかなか人を見た目で判断しがちだが、「荒野の学級委員長」デンゼル・ワシントンは違う。
七人の中で一番戦う理由がないであろうツーブロックのインディアンを仲間に入れる下り。
いよいよ仲間も6人集まり死地へ向かう面々。
キャンプをしていると、何と目の前に往年のグレート・ムタみたいなルックスのインディアンが!!
目の前にグレート・ムタという普通であれば絶対に見なかったことにするケースであるが、ここはデンゼル委員長、「お前は一人なのか?」と積極的にコミュニケーションを取り、インディアンから頂戴した生レバー(鹿)を食って意気投合!!
なんとなくその場にいたインディアンを戦場へリクルートするデンゼルであった。
現代社会における、野郎同士で意気投合する為にはホルモン屋へ行くを実践、
まさにデンゼルのコミュ力がスパークした瞬間なのだった。
・微笑みデブから頼れるデブへ!!
「フルメタル・ジャケット」の「微笑みデブ」で知られるヴィンセント・ドノフリオ。
狂った悪役を演じる事が多い彼だが、本作でものっけからインディアンの皮剥ぎ、挨拶代わりに斧を投げる、やたら聖書を読みふけっている、など安定の電波中年っぷりを見せていた。
しかし、いつしか命知らずなガイ達と心を通じ合わせ、いよいよ明日は男祭り!!な前夜。
「まぁ明日俺は死ぬかもしれん。だが、お前達みたいなバカと死ぬならOKだ!!」と、景気が良い狂いっぷりを披露!
30年の時を経て頼れるデブになったと思うと涙が止まらない。
今は「まずやせろ‼︎」というツッコミは野暮ですよ
・何だか変な気分
BL要素は全くない我々ですが、マグニフィセントセブンでのイーサン・ホークとイ・ビョンホンの関係については自分たちの中で何かが開発されていくのがわかりました。
ちなみにビーパワー推奨映画「トレーニング・デイ」でデンゼル・ワシントンにエクストリームパワハラを受け続けたイーサンでしたが、今回は比較的意見を尊重されていてホッとしました。
・グレート遅刻!!
ネタバレになるので伏せるが、映画史上に残る素晴らしい遅刻だった。
あれは・・・そうだな、椅子から立ち上がって叫びそうになった。
「街を守る」と言ったものの、ラストで我々の目に映ったものは焼け落ちた教会と死体の山…守りきれてねーよ‼︎とツッコむのはあまりにも野暮じゃないか?
思い出して欲しい。女には全く相手にされなかったが、反省会と言う名の二次会で野郎だけで盛り上がる合コンを。
何故か1人全裸の奴がいる中でみんなで見た朝日。
お持ち帰りどころかラインのIDすらゲットすら出来なかった。
なにもやり遂げていない、でもやり遂げた気がする!!
始発電車に乗り込み満ち足りた気持ちで目を瞑る。
「とりあえず、俺たちの流儀で裁いたなあ」・・・という気持ちを抱えながら。
そういう映画なんすよ。