祝・MCU10周年!!終わらない飲み会をサノスが中締め!!
作品を重ねるに連れてメンバーを増員し、戦いの規模が大きくなっていったアベンジャーズ。
ケンカしながらも集結し地球の平和を守ったかと思えば、二次会中にメンヘラロボが乱入、
こっそり盛り上がる部内恋愛、
心配性が加速する社長と氷漬けの年季の入った童貞を中心に分裂、
おっさん同席で露天風呂で悶える神様
使命を持って戦いに臨む者
何となくノリで参戦する者
メンバーの大半が家庭問題あり
と常に地球最大規模のハプニングを提供してくれてきたわけだが、いつの間にやら今回の「インフィニティ・ウォー」にてMCUも10周年である。
これまでも一区切り的な作品はあったわけだが、10周年という事で「アイアンマン」から追ってきた俺としては実に感慨深いものがあった。
徐々にファンも増えて最近は毎回ネタバレで荒れるMCU。新作公開前になると「アイアンマンの正体はトニー・スターク」と言ってもネット上で殺されそうな雰囲気になるのだが、今回は衝撃的な内容ということでマーベル側も気を利かせてネタバレは絶対NG、わざわざ本編で使われないシーンも入れた予告も作られるという用意周到ぶりだった。
とはいえ、俺も齢30を超えてちょっとやそっとじゃ驚かない。今回も毎度の如く「観て晴れやかな気分になろう」とすぐに劇場で観たわけだが・・・・
昔付き合っていた彼女が寝取られた時なんてもんじゃない衝撃だった。
公開前のお祭り的な空気だった劇場は2時間半後にはお通夜のような雰囲気に。
隣で観ていた小学生の表情は曇り、映画館の外で待っていたお父さんに「わざわざ高い金出して4DXで観せたったのに何で不満げやねん」と怒られていたが、32歳のおっさんも気持ちは同じだった。
落ち着かせようと缶コーヒーを買うつもりがモンスターエナジーを買ってしまった事から俺がいかに冷静さを失っていたかおわかり頂けるだろう。
その日は「はぁ、ふざけんな!!漫☆画太郎ばりに理不尽じゃねーか」とキレながら眠ったわけだが、その後二回目を観てようやく自分の中で整理できつつあるのでネタバレありで紹介しようと思う。
あらすじ
以前よりちょこちょこ顔を出していたサノスさんがついに本気を出した。
地球に限らずどの惑星でも食料や環境問題があるわけで現実世界でも頭を悩ませる問題だがサノスさんは悩まない!!
「これじゃあダメだ。よし、半分にしよう!!」と人口の半分をランダムで虐殺、強制的に1/2カットする事で世界のバランスを取ろうとする
銀河一、危険な断捨離思考の持ち主である。
今回はよりお手軽に断捨離しようという事で特製ガントレットをご用意の上でインフィニティ・ストーン(6つ集まれば全てを支配できる石)を集める事に精を出すサノスさん、自分の足でせっせと動き、基本的に暴力でかき集めていく
宇宙一のお掃除上手のターゲットは地球。
いよいよ来たか、という事でサノスさんを迎え撃つ準備をするヒーローたち。
今回はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの連中、ドクターストレンジ、ワカンダの皆さまも合流。
「No More 断捨離会」を結成しサノスさんとの地球最大の三次会に挑む・・・。
今回は過去最多の出演者である。
ざっと書き出すと
「逃亡ご長寿」キャプテン・アメリカ
「アベンジャーズの財布」アイアンマン
「角刈りゴッド」ソー
「やっかいな弟」ロキ
「帰ってきた二重人格」ハルク
「部内恋愛自粛中」ブラック・ウィドウ
「キャップの親友その1」バッキー
「キャップの親友その2」ファルコン
「新たなる部内恋愛」スカーレット・ウィッチ
「リア充になった元トニーのカーナビ」ヴィジョン
「ニューヨークの風紀委員」スパイダーマン
「家庭問題を乗り越え部内恋愛爆走中」スターロード
「暴走アライグマ」ロケット
「反抗木」グルート
「茹でる前の枝豆そっくり」ドラックス
「サノスの娘その1」ガモーラ
「サノスの娘その2」ネビュラ
「共感ちゃん」マンティス
「カンババ先生」ドクターストレンジ
「黒い王様」ブラックパンサー
「偏差値が高すぎる妹」シュリ
「ワカンダの和田アキ子」オコエ
「ドン・チードル」ウォーマシン
とただでさえ濃すぎるメンツが一斉に集まったという大事件である。
この人数なので「アイアンマン3問題」(ウォーマシンが全くでない、マーク8~41がちょっとしか出ない、何なら 全く姿を確認できないものもいる)
の再来かと思いきや、出演時間の確保のみならずきちんと見せ場もあるものだから、ルッソ兄弟の親切丁寧な作りに驚いた。これで公開前にフィギュアやグッズを購入、予約したが本編を観て唖然とするファンはいないだろう。
個人的にはヒーローの中だとキャプテンアメリカが際立っていた。
正直、俺が一番好きなのはアイアンマンであってこれまでのキャップの印象は「真面目過ぎて空気の読めない童貞、 昔の友達優先」というネガティブなものだったが、今回は登場から最後までひたすらカッコよかった。
気の利いたジョークも言えるようになり髭も生やしていたので逃亡生活中に童貞を捨てたのだろうと考察する。
男という生き物は、童貞を捨てると(一時的に調子に乗るが)自信を持ちオシャレになったりするものだ。
リーダーシップには定評があったが今回の張り切りぶり、心に余裕のある感じからして間違いないだろう。
そしてサノスさんだ。
冒頭で軽やかなフットワークを見せたかと思えば、笑う、怒る、泣く、情緒不安定になるなど、ヒーロー達からのリンチにも負けず終始絶好調。
今まで着ていた強そうな鎧は何故か早々に脱ぎその後はノースリーブにチノパンという比較的ラフな格好でカジュアルに断捨離をしていた事は謎だったが主人公と言えるセンターっぷりだった。
演じているのはジョシュ・ブローリンなのだが「グーニーズ」のお兄ちゃんがこんなに逞しくなって・・・と近所のおばちゃん気分になった。
シリアスな内容なのだが開国したのでスタバが入ると思っていたワカンダの一市民や一部のキャラに対して以前より我々が思っていた事
「おまえめちゃ強いねんから最初から本気出せや」
をついにヒーロー達がぼやくなど笑いもしっかり押さえていたところも強い。
これだけの大人数で微妙な扱いのキャラが一切いないという見事な2時間半で10周年に相応しいスペシャル間満載のインフィニティ・ウォー。これでいつものようなお祭り騒ぎで終わってたらよかったのに・・と最初は呆然としたが、
二回観て「これからまだまだ気合いれまっせ」という決意表明のように感じる。
大成功にあぐらをかくことなく挑戦的な内容、決してマンネリにはならない・・・・ 集大成ではなく、今後の作品をブーストさせる内容なので、今から既に 「アベンジャーズ4」及び次の10年が楽しみでならない。
きっと想像を絶するような興奮が待っているはず。
最後に・・・ウォーマシンが結構活躍したのでうれチードルでした。