機動戦士ガンダム〜逆襲のシャア〜

~いい大人が喧嘩する!!宇宙レベルで!!アムロとシャアの決着の行方は!?~

 

皆さん、機動戦士ガンダムの名はご存知かと思う。

しかし、一口にガンダムと言っても随分その歴史は長い。
俺も一通り見た経験はありますが説明するのがズバリ面倒くせえと思わず目が遠くなってしまう。
 
「まあ、名前は知ってるけど、カッコいいロボット同士が戦うアニメでしょ?アムロとシャーが。という人も中にはいるかもしれん。
気合いの入ったガンダムファンなら言いたいことは山ほどあるかもしれんが、それもあながち間違いではない。
事実、俺もガキの頃にカッコよさだけに惹かれてモビルスーツのプラモとか作った経験がありますからね。
しかし!いい年になって見返すと、様々なキャラクターがくっついたり、死んだり、生き残ったり、あるいは気が狂ったりするドラマにこそ味があるなあ、と。
そんなガンダムの中で俺が一番印象が深い作品–それが逆襲のシャアなわけです。

という訳で今回はよりによって機動戦士ガンダム〜逆襲のシャア〜について書こうと思う。





かつて一年戦争でシノギを削ったアムロとシャア。
一応の決着を見せたものの、スピリチュアルな色黒少女の死が遺恨として残っていた。

それから色々あって行方をくらましたと思えば名前を変えたり、そんでまた行方をくらますなど、人騒がせなシャアであったが、急遽何を思ったかネオジオン軍を旗揚げ。地球連邦に反旗を翻した。

手始めに隕石を地球に落とすというド派手なデビューを果たすシャア。
すっかり叩き上げの軍人になっていたライバルのアムロであったがシャアのデビュー阻止に失敗し歯噛みするのだった。

そんな隕石落としデビューにビビり、シャアへ手打ちの場を設ける地球連邦政府。

しかし、シャアは手打ちを利用して更にデカい小惑星アクシズを地球にぶつける腹積りなのだった。

人騒がせにも程があるシャアだった。

一方、「あいつは何かしら企んでるに違いない」
…と、腐れ縁もしくはニュータイプ能力でシャアの思惑を察知し、自ら開発した最新鋭機νガンダムに乗り込むアムロだった。
 
あれから、いい年になったアムロとシャア。
こうして、お互いのプライドを賭け、過去の因縁に決着をつける戦いの火蓋が切って落とされるのだった‼︎
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余裕があるようでない男、シャア
シャアといえば、そのビジュアル及び語り口から、随分と上品なイメージがある。
例えばファーストガンダムで「坊やだからさ…」とBARかなんかで語ったセリフが持ち上げられたりするのだが、あれは冷静に考えたら左遷された後ですからね。
BARだからカッコはついてるが、本来なら、いいちこの水割りとか飲んでる場面ですよ。
新橋のスナックとかで。
あるいは続編Ζガンダムでは自分に気があるであろう同僚の気持ちをスルー、結果的に同僚が野暮なシャアに呆れて敵に寝返ってしまう。
かつての同僚の部屋で言葉もなく呆然とするシャア。
見兼ねた部下カミーユにブン殴られるのだった。
ブン殴るのもどうなのよ?という話ではあるが、 それは置いといて。
結果、何を言うかと思ったらサボテンを一瞥し「サボテンが花をつけている…」と一言。
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何ら気の利いた言葉を返せないシャアなのだった。
これ!
この、しょうもなさこそがシャアなんですよ!
しかしプレゼン上手なのとネームバリュー、あと何か分かんないけど余裕のある態度(実際は余裕ない)で身の丈以上の事をやらされている、という。
余裕のあるライバルというより、この人間臭さが俺にとっては魅力なわけですよ。
俺も「サボテンが花をつけている…」と言いたくなるシチュエーションが何度あったことだろうか…
そんなシャアも逆襲のシャアでは30代になり、意識の高いことを言って、隕石落としを敢行。
自分の部下も使い捨て、愛人にも心を開かないという非情ぶりを見せる。
以前は脇が甘かったのになあ…と個人的には少し寂しくなった。
しかし、終盤に「オマエ実は全然別な事にキレてたんじゃねーか!」というのが判明するのだった。
 
まあしかし、身の回りでも意識高いことでキレてる人って、意外と実は別な事にキレてたりするもんですよ。
実は金とか女が原因で。
 

そんなんで隕石を落とされたらたまったもんじゃねーよ!という話だが、「それでこそシャアだぜ!」と個人的に嬉しくなった瞬間であった。

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殺る気満々なアムロ
一方の主人公のアムロである。
ガンダムに乗り始めた頃はガンダムに乗るかイジケるかが仕事だったが、今作では現場の人間として頼りになる軍人ぶりを披露する。
しかも彼女もいる!
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変わらないのはファーストガンダムの頃から着ている縞パン位ですよ。
とにかく「それはそれ、これはこれ」精神で迷いがない。
コロニーで偶然遭遇したシャアと拳でバトル、アクシズではガンダムを捨ててトラップを仕掛けバズーカを放つなど、殺す気満々なアムロだった。
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それだけではない。
「νガンダムは伊達じゃない!」
「たかが石ころひとつ、ガンダムで押し出してやる!」
とアクシズ落下の祭に男気溢れるセリフを放つアムロ。
あのイジケてた時間は無駄じゃなかったんだなあ…と思わせてくれるのだった。
大人になった天パは伊達じゃないぜ!
 
まあ、そんな生々しい2人がヤケクソで戦う様が描かれる。
終盤では、あらゆる武装を使い切り、もう残るは拳ですよ。
お互いのモビルスーツで殴り合う、まさかのガンダムファイト。
かつてファーストガンダムでの劇場版タイトルが「めぐりあい宇宙<そら>」だったが今作は「殴り合い宇宙<そら>」なのだった。

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人類の革新とか色々テーマとかあるのだろうが、まあ、そういう難しい話は置いといて。

良い大人が色々こじらせて宇宙レベルで喧嘩する。

結果、細かい理屈は分からんがラストにトンデモナイ奇跡が起きて、見てるコチラが置いてけぼりを食らう、という。
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これが逆襲のシャアの醍醐味だなあ…と個人的には思ってしまう。
熱心なガンダムファンには怒られるかもしれんが。
とまあ、苦し紛れにアレコレ書いてみて思ったのだが、そんなにガンダム好きじゃないのかもしれねえな!俺‼︎
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