ありがたい事に昨年の「メカニック: ワールドミッション」で宣伝活動を経験させて頂いて以来、おかげさまで映画の試写の案内や事前に情報を頂けるようになった我々ビーパワーハードボイルド。
その中で「よかったらこんなのもありますよ」と試写を見せていただいたのが「きょうのキラ君」であった。
ビーパワーハードボイルドでは絶対に取り上げないジャンルだが、せっかく貴重な機会を頂けた・・・何より今後の下心も手伝って記事も作ったのだが、関係者の方に見せたところ
「公開まで何もせず静かにしててください。
ていうか映画について一切触れないでください。
怒られるのはこっちなんだから‼︎」
と割とマジに怒られた。
そんな「きょうのキラくん」だが明日8月18日にレンタルが開始されるので。
もういいだろう、ということで封印を解こうと思う。
というわけで、スタート!!
~不死身のイケメンキラ君、
果たして本当にキラ君(Killer君)はもうすぐ死ぬのか⁉︎
戦慄のダイハードラブコメディ~
あらすじ
飯豊まりえ扮する岡村ニノンはクラスいちの陰キャラ。水死体のようなヘアスタイルがポイントだ。
そんな歩く水死体ニノンがいつものように1人で下校していると、クラスいちの人気者、キラくん(中川大志)が1人で泣いていた。
「俺はぁぁぁぁ、もうすぐ死ぬぅぅぅ‼︎」と真昼間の公園で泣くキラ君。
かつてステイサムもアドレナリンでは余命いくばくもない男を演じていたが、キラくんはニノンと野外セックスをしたり人体に電流を流しそうな勢いは皆無であった。
普通であれば「温かくなってきたからなあ・・・」と見ないふりをするところだ。
あるいは、もし舞台が戦時中のベトナムならここで自殺用の拳銃を渡して去るところだが、ここは現代の日本である。
「私がキラくん支える!」
とニノンはヤル気を出し、伸び散らしていた前髪を切り水死体から奇跡の美少女にトランスフォームするニノン。
↑前髪を切る飯豊まりえ
このシーンは飛龍革命の藤波を彷彿とさせるものがあった。
↑前髪を切るドラゴンこと藤波辰已。「何年続くんですか、何年これが!!」
少女漫画原作ということで舐めてかかっていた我々も飯豊まりえの新日イズムにノックアウトされた。
どうせならキラ君に藤波ばりに張り手も見舞ってほしかった。
こうして、自称「余命いくばくもない」キラくんとニノンのかけがえのない日々が始まる…
確かにバッキバキの少女漫画原作だ。
しかし我々ビーパワーハードボイルドは少し違った角度から本作を評価したい。
この映画の見所…
それは肝心のキラくんがなかなか死なない事だ。
イケメン、高身長のオーナーで人気者のキラくん。
おまけに本当は泣き虫なんだから母性本能をくすぐられない女はいない。
実際、体が弱い事をネタに女に手を出しまくっている。
まるで「死ぬ死ぬ詐欺」だ。
これは引退発表をした藤波のカウントダウンが、気が付いたらカウントアップしていたのにも似ている。
恐らく監督は新日本プロレスが好きに違いない。
しかし、キラ君は藤波こと、マッチョドラゴンではない。
イケメンだ。
↑問題のキラくん
↑問題のドラゴンこと藤波辰已。
イケメンを蛇蝎がごとく嫌う我々としては一刻も早くキラくんが自殺に見せかけた他殺になることを願った。いつしかこれは「キラーエリート」の続編なんだと自分に暗示をかけ、キラくんが断末魔をあげる瞬間を待ちわびた。
しかし我々の願いは届かずニノンの優しさで死ぬどころか生きる意味を見出しはじめるキラくん。
見出すなや‼︎
頼むから死んでくれ!
と、思う我々を尻目に、キラくんの暴走は止まらない。
ニノンを抱き寄せてクラスで「俺の女だから手を出すな」と抜き打ち演説、他の男と仲良く話していたという理由でカーテンの刑なるものを執行…
まさに掟破り。
これはスーパーストロングマシーンに「お前平田だろ!」と正体を言い放った藤波を彷彿とさせる。
↑言っちゃだめだよ!ドラゴン!
この掟破りのカーテンの刑は是非とも劇場で観て欲しい。
少なくとも我々はゴッドファーザー3のアルパチーノのような表情になった。
そして、キラ君の誕生日である。
キラ君の誕生日を祝う為、行きつけのカフェをクリスマスばりにデコレーション!
俺たちビーパワーハードボイルド二人の30年分の誕生日会の参加人数を遥かに超えた知り合いを集めたニノン。
ダメ押しのように手作りのケーキを徹夜して作ったニノンだったが、キラ君は件の持病のせいで甘い物が食えないと判明してしまう。
パーティを後にし、まるで死体の処理をするようにケーキを持って波止場へ向かうニノンだったが、そこにキラくんが駆け付ける。
これは、試されている。
いよいよ食えないケーキを食うのか?
俺たちに漢気を示すチャンスだ!!
食えば認めてやるぞキラ君!!
・・・と、おもいきや、ケーキをベンチに置く。
そこからいきなり上半身裸になるキラ君!!
何で!?
背中にはミミズが這った後のような入れ墨が!
思わずスタローンを見習え!と言いたくなるのぐっとこらえた。
そこから、自分が病気のせいでヤケクソになり、色々悪さをした過去を吐露するキラ君であった。
ていうか、ケーキ食えや!!
やがてキラくんとニノンの前に立ちはだかるニノンのおとんであるヤスケンやキラ君とのハメ撮りを自慢する平祐奈、そしてニノンが「先生」と呼ぶオカメインコと刺客が表れる
果たして、キラくんは死ぬのか!?
誰がとどめを刺すのか!?
随所に新日本プロレスばりのストロングスタイル(ていうか藤波イズム)をブッコんでくる本作。
観た後にドラゴンスープレックスを食らった気分になったのは言うまでもない。
しかし、少女漫画原作にストロングスタイルをブチこんでいる点では、非常に斬新な映画ですよ。