年始から早々コロナウィルスやら火事やらネガティブな2020年。
日本も相変わらず不景気で金持ちが金をばらまき、普段政治や胸を強調した女性キャラクターにキレることだけの人間たちがこぞってすがりつく。
ある意味で北斗の拳以上に世紀末だが、どうにか生きている。
先日、出張帰りのサンダーバード(北陸に行く特急列車)の中で長渕剛の「とんぼ」を聴いていたらいつの間にか涙が出ていたのでもしかしたら限界なのかもしれないが、ともかく休日になると昼寝、映画鑑賞、フィギュアいじり、ギターの練習、たまにプラモ作りとテレビゲーム
と小学生からのルーティンワークをストイックに続けて精神を保っている。
こんな時代だからこそスッキリした映画を見たい!!
観た後で思い出し笑いをするようなとびっきりの映画を!!
というわけでビーパワーハードボイルドが去年からこっそり太鼓判を押している映画
「グッドライアー偽りのゲーム」が2月7日から公開されました。
主演がイアン・マッケランとヘレン・ミレンという英国が誇る両名優の共演。
キャストだけ見ればさぞかし上品なムード漂う大人の映画と思うだろうが、それは大きな誤りだ。
男と女のガチンコ勝負、
否、
男と女の戦争だ。
あらすじ
ベテラン詐欺師のロイは出会い系サイトで恋愛になれてなさそうな未亡人を漁っては全財産を騙し取る、落ち着きを知らないドクズ男。
(年齢的にマッチングサイトは怖いという意識が刷り込まれているので驚いた。今はシニアも使っているのが一般的なんだろうか?時代だなぁ!!)
今回ロイ(イアン・マッケラン)が狙いをつけたのは夫を亡くしてまもない資産家ベティ(ヘレン・ミレン)
気が利く、オシャレ、博識と素敵なジジイを演じるロイに世間知らずのベティは徐々に信用するようになる。
「この女ならイケる」…確信したロイだったが、一つ致命的なミスを犯した。
ベティはヘレン・ミレンだ‼︎
思いがけない大惨事が始まる
チャラ男というのは大きく二つに分かれる。
同性に好かれるタイプと好かれないタイプだ。
後者は「何でも話せる良い友達」を装って女に近づく。
カフェや猫の画像ばかりインスタにアップしている
大抵チェスターコートを着ていて前髪が長い
「ガツガツくる男ってやだよね」とかいいながら警戒心を解き、「人が多いところ苦手なんだよね」と言って家での映画鑑賞をゴリゴリに提案してくる。
同性は自分にメリットのある人間だけと付き合い、女を食う事しか考えていない。
偏見だが「#映画好きと繋がりたい」というタグを使う奴は9割この部類だと思っている。
正直に書けよ、
#映画好きとヤリたい
#せめて口だけでも
って‼︎クソが‼︎Fuck!!
閑話休題
イアン・マッケラン演じるロイがイラつくチャラ男の最終形態そのもの。
絶対にがっつかない。
美術や歴史に詳しく話がうまい。
体目当てではない純愛をアピール
実は体が弱いというのも定期的にアピールしていつの間にか家に転がりこむ。
裏では健康そのもの、拷問も殺人も平気でする。
女はATMとしか見ておらずストリップバーで豪遊。
さすが名優マッケラン!!
男から見ても最悪なタイプの男を見事に演じきっていた。この腐れクソジジィ!!
そして迎え撃つヘレン・ミレン!!
資産家の上品な老女べティ。さみしくて出会い系に手を出しがためにロイに引きずりこまれる・・・わけがなかった。
もう一度書くが相手はヘレン・ミレンだ!!
ネタバレになるがベティ実はロイに因縁のある人物。
わざとロイに接近し、惚れていくふりをしていたのだった。
正体をカミングアウトした時のヘレンさんは女イコライザー状態。
散々泳がした後はヘレンの永久ターン
クソ男ロイに対して財産のほぼ全てを奪うを皮切りに死ぬ以上に苦しい生き地獄フェスティバルを開催する。
地雷なんてものじゃない。核爆弾級の破壊力
ゴミを見るような表情で
「演じてやったのよ、あんたが好きそうなおぼこい女をね」
というキメセリフの攻撃力!!
「女をなめてはいけない」最後のイアン・マッケランの姿は見たものに確かなトラウマを植え付ける。
キャストとストーリーで「マディソン郡の橋」系だと思うかもしれないが、ジャンル的には「イコライザー」や「ジョン・ウィック」と同系列で語られるべき映画だ。
試写を観て大興奮した俺は
「出会い系サスペンスの金字塔ですよ!!
「#映画好きと繋がりたいとかタグつけてインスタやツイッターで女漁りしている自称映画好きの男をかき集めて監禁上映イベントしましょう!!
上映後に一人一人に「おまえのことやで」と言って送り出していったら絶対盛り上がりますよ!!」
と熱心にプレゼンしたが、あの日の配給会社、宣伝会社の皆さまの表情が曇っていたのは試写の日が雨だったせいではないだろう。
これまでビーパワーが二人とも大絶賛する映画は漏れなく興行収入でコケているが、「グッドライアー偽りのゲーム」どうか成功して欲しい。
絶対に信用してはいけない男が着ている率100%