うっかり今年も12月!!
毎年新年の始まりに「今年こそは音楽で注目されたい!!」と期待しながら特に誰からも注目されることなく1年が終わる。
いつも言ってるけど、音楽業界の出来るだけ地位の高い人!!早く発掘して!!
前回の記事から更新がうっかり1か月以上空いてしまった。
2週間に一回は必ず更新するを決めてるのにこれだけ空けたのは前身の放課後エクスペンダブルズ時代から考えても初めてだと思う。
理由はたった一つで前回の更新の翌週にギターを手に入れたから。
「アラフォー突入だし渋いストラトキャスターが欲しい」と今年の初めから考えており主食を公園に落ちているどんぐりや川のタニシにして貯金。
ある程度貯まったところで嫁に相談したところ、
「手に入れたいなら大切にしているものを1つ手放せ」とサノスみたいな指示が出た。
嫁よりも付き合いの長いギターを一本売ったところ想像より遥かに高く売れたので予算が大幅に広がった。
(普通なら嬉しい事だけど、売上金の札束が入った封筒を受け取った時、売ったギターとの10年を思い出した。「好きだけど別れた」と言ってる人の気持ちが初めてわかった)
苦難を乗り越えて手に入れたフェンダーカスタムショップのストラトキャスター
それから仕事以外はほぼギターばかり弾いていた。
久しぶりにジミ・ヘンドリックスのドキュメンタリー映画を見て、当時25歳でクッツいきってインタビューに答えるジミヘンに
「まだ若いくせに調子乗りやがって。こいつよりうまく弾けるようになろう!!」
と、伝説のギタリストに対抗意識が芽生えて、ジミヘンのコピーにはじまりブルースを研究するようになった。
片っ端から戦前から現代のブルースを聞きこんだり、ブルースマン達のドキュメンタリー映画を観ては
「俺も黒人になりたい」
「心の故郷はアメリカ南部にあるはず」
と妄想の世界に浸っていたらこのサイトのドメイン更新のメールが来た。
さきほどドメイン更新の振り込みも終わったので、ビーパワーハードボイルドはこれからも続きます。
先日、試写を観た映画「魔女がいっぱい」が12月4日から公開される。
監督がロバート・ゼメキスで原作が「チャーリーとチョコレート工場」のロアルド・ダール。脚本は「パシフィック・リム」「ヘルボーイ」のギレルモ・デル・トロ!!
「驚きと希望に満ちたファンタジー」という紹介文。
主演がアン・ハサウェイで魔女役!!
魔女の格好したアン・ハサウェイに立ち上がれなくなるほど搾り取られたい・・・
と「希望」と「ファンタジー」の言葉の意味を卑猥な意味で受け取ってしまい鼻息を荒くして観た。
舞台は1960年代のアメリカ。
小粋なファッション、いきなりアイズレー・ブラザーズの「It’s Your Thing」が流れ、「ブルースブラザース」あたりが好きならたまらないレトロでファンキーなアメリカが溢れている。
世界には人間になりすました魔女が潜んでいるらしい。
魔女は人間の子供が大嫌いで邪悪な魔法をかけるらしい。
あぁいいな、この世界観・・・
まるで子供のころに読んだ絵本みたい・・・
で、エロい魔女のアン・ハサウェイはいつ出るのか?
出てきた。ただ俺が想像していた魔女とは大きく異なっていた。
想像してたハサウェイ
実際のハサウェイ
目をひんむき、すごい巻き舌でまくしたてる。スキンヘッド
想像していたのと違う・・・
魔女というより妖怪、ある意味で「閃光の」アン・ハサウェイが太ったガキを魔法でネズミにする。
このネズミになるシーン、ファンタジーといえばファンタジーだが、真・仮面ライダーか!?と言わんばかりにグロテスクに人間からネズミに変えていく。
顔が変形し体毛が濃くなり体が萎んでいく姿はCGで作り上げた悪夢だった。(ギレルモ関与疑惑)
主人公の男の子も魔女軍団に捕まり、体を押さえつけられ絶叫をあげながらネズミにされる。
もうレトロでお洒落な世界観をど忘れしており「希望」は皆無だ。
この時点で小学校低学年の子供くらいなら泣いているだろう。
ネズミになって困った子供たち。
あっ、ここから人間に戻るべく子供たちが頑張るファンタジーになるのか!!
家族でも楽しめるクリスマスにピッタリの映画に・・・・
主人公のおばあちゃん(ヴードゥー教の呪術に精通しているすごい設定)が人間に戻せるよう頑張るが失敗。
「人間に戻れない・・・・仕方ない。ネズミは学校もないし考えようによっては良い!!」
嘘やろ!?
まさかの人間に戻ることをきっぱり諦める子供たち。
そして変わり果てた姿になった孫を受け入れるおばあちゃん!!
おい!!ババァ!!もっと頑張って孫を何とかしろ!!
そして衝撃の一言が飛び出す
「魔女たちを壊滅させよう。徹底的に痛めつけよう」
人間に戻る事は早々に諦めて魔女狩り宣言!!
ポジティブの方向が暴力に振り切ってる!!
人間に戻る事を捨てた子供たちのピュア過ぎる憎しみと暴力は加速する。
狩られていく魔女たち。
特にアン・ハサウェイについては肉体的にも精神的にも激痛な仕返しを受けるのだが、これは皆さん自身で見て欲しい。
MCU映画など、近年は「許す」「憎まない」という作品が多いが、「魔女がいっぱい」については「それはそれ、これはこれ!!やられたら倍にしてやり返す」精神に満ちている。
同じく今年日本で公開された娘の仇のためにメキシコマフィアを一人ずつ惨殺した、「ランボー ラスト・ブラッド」同様、手加減を知らない暴力がスパークしている。
違いはランボーがネズミに、メキシコマフィアがアン・ハサウェイに置き換えられただけ!!
思い返してみれば同じ原作者の「チャーリーとチョコレート工場」でも、
いくらクソ生意気とはいえ「お客様」であるガキ達に工場長のジョニー・デップがイラついて社会復帰できないような体にする。
浅黒い顔の小さなおっさん達が死んだ目でひたすら働いている
と世の中の黒い部分をしっかり描いていたので「作風がぶれてないな」と納得した。
デートで見に来たカップルや親子は顔が引きつるかもしれない!!
それがどうした!!
ハードな暴力に驚け!!
壊された希望は憎しみで乗り越えろ!!
悪人の苦しみのたうち回る姿こそが極上のファンタジーだ!!
「ランボー ラスト・ブラッド」に興奮したあなたには超おすすめの作品です。