「ゴジラVSコング」徹底考察!!怪獣の気持ちを知ろう

「ゴジラVSコング」最高でしたね!!

久しぶりにビーパワーでもツイキャスを開催した通り我々は冷静さを失っている。

このままではまともな記事を書けないという事でビーパワーハードボイルド初の試みとして外部ライターに記事を書いて頂くことになりました

「怪獣の気持ちで観た時に本当に感動した。僕はゴジラさんもコングさんもよく知っているから是非とも書かせて欲しい」という事で今回はお二人と共演の経験もあるゴロザウルスさんに寄稿頂きました。

みなさん、はじめまして。ゴロザウルスと申します。

キングコングの逆襲(1967年)でコングさんと、怪獣総進撃(1968年)ではゴジラさんと共演しましたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

現在は子育ても終わり、モンド島に戻って妻と静かに余生を過ごしております。

コング兄さんゴジラ兄さんとは今もテキストメッセージを送りあう関係でお二人から「59年ぶりに戦う」と伺っておりました。

僕はアメリカでの公開初日に劇場で観賞したのですが、皆さんと同じくお二人のご活躍に興奮しました。

すっかり隠遁生活の僕からすれば、今もなお現役のお二人のストイックな姿勢もさることながら・・・昔からよく知っているだけに胸が熱くなる瞬間がございました。

人物描写が薄いと批判されがちなモンスターバースではございますが、怪獣の心情描写は素晴らしいので怪獣の気持ちになって観賞頂くとまた違った発見があると思います。

拙い文章ではございますが、本日は「ゴジラVSコング」を観て僕の感じた事について書きたいと思います。

■「ゴジラVSコング」の勝敗について

公開前より「勝敗がはっきりと決まる」という事で僕も気になっていたのですが、本当に決着が着きましたね。

2勝1敗でゴジラ兄さんに軍配が上がったわけですが、ゴジラ兄さんがコング兄さんを踏みつけた時、叫び合っていましたよね。

ゴジラ兄さんは「あんたに勝てた!!今、人生で一番嬉しいんや!!」

コング兄さんは「ブラボー!!君がナンバーワンさ!!」と言っていたんです。

お二人とも以前からお互いをとても意識していました。

ゴジラ兄さんは59年間ほとんど休まずに働かれていました。

それでも世界的にコング兄さんの方が上という事がとても悔しかったんだと思います。

あまり功績を表彰されることに興味のないゴジラ兄さんがハリウッドのウォーク・オブ・フェイムに名前を刻まれた時は珍しく大股開きではしゃいでいました。コング兄さんは選ばれてないですからね。

コング兄さんの方も「キングコング対ゴジラ」で実質押され気味だった事をずっと気にしていました。

「俺はこのジャンルのパイオニアだけど・・・

Gボーイ(ゴジラの事)は脅威だと感じている。

世間的には今は俺がナンバーワンだ。

しかし彼の方がキャラクターも格闘スタイルも上だと思うことがある。

いつか彼が俺に追いつき、俺は王座から蹴落とされる。

ロッキング・チェアーに腰掛け、日が沈むのを眺めながら静かに人生を終える。

その日を絶対に来させない。Gボーイは最後まで俺の背中を追い続ける。

それが私のモチベーションさ!!」と僕だけに話してくれたことがありました。

あれだけ強いコング兄さんが敗北した後、起きることができず瀕死になりますが、あれは燃え尽きたんだと思います。

ゴジラ兄さんの事を称賛しつつも・・・(涙声で)めちゃくちゃ悔しかったと思う。

ゴジラ兄さんの悲願の勝利と崩れ落ちるコング兄さん、・・・(声をつまらせながら)
二人とも本当に良くしてくれて、僕は「消えた怪獣」ですけど、お二人ともテレビやラジオでネタにしてくれたり、僕が怪獣芸人辞めようかと思った時も「今日暇だろ?」って飲みに連れていってくれてたから・・・複雑で複雑で・・・ごめんなさい。泣いてしまって。

■メカゴジラについて

メカゴジラからは公開前から聞いていました。(後輩なので呼び捨てのゴロザウルスさん)

あいつの口癖は昔から「俺が「ゴジラ」。ゴジラが「生ゴジラ」。コレガ俺の目標」でとにかくゴジラ兄さんを追い越したいんですよね。

「レディ・プレイヤーワン」でハリウッドデビューした事は「嬉シカタ」と言ってましたし、
「俺負ケテバカリ。アンギラスとラドンにしか勝ててナイ」という事で今度こそ勝つ気だったみたいです。

あいつは・・・運が悪いですよね。今回も暴走しちゃいましたが、コントローラーがキングギドラさんだったじゃないですか。多分原因はギドラさんですよね。

ギドラさんからしてもつらいですよね・・・昔ギドラ(真ん中)さんが言ってたんですが
「メカキングギドラになった時に初めてロボコップの気持ちがわかった。目覚めたら機械はつらい」と言ってたんですが、今回は機械だしずっとトリオだったのにソロになってるし・・・あれは気の毒です。

僕にはゴジラ兄さんと戦っている時に「メカゴジラ、(小栗)旬ごめん!!」という叫びが聞こえました。

■ラストシーンについて

まずゴジラ兄さんとメカゴジラの戦いで重要なのが「ゴジラさんの挫折」ですね。

ゴジラ兄さんも負けたことはありますが、今回放射火炎の撃ち合いで押し負けたのは大きかったですね。パワーでは絶対的な自信のあるゴジラさんがパワーで負ける。

メカゴジラは小技はほどほどに真っ向勝負で戦いました。
本当の意味で怪獣王になったゴジラさんですが、ビルを背中にうずくまるゴジラさんは見ていてつらかったです。

そこにコング兄さんの助太刀。

あの人も心身ともにボロボロの中で・・・「俺に勝ったからにはみっともない姿見せるな!!」
って喝を入れたかったんでしょうね。

先輩であり超えるべきライバルが自分のために命をかけて戦ってくれている。

コング兄さんが何故「キング」と呼ばれてきたのか・・・

ゴジラ兄さんが敬意の目で見ているのがわかりました。

昔のお二人だったらどちらかが死ぬまで戦っていたかもしれません。
でもコングさんは斧を置いた、ゴジラさんも何も言わず背を向けて帰った。

皆さんも感じたと思いますが、香港が無茶苦茶になって混乱している人間をよそにお二人の間には穏やかな空気が流れていました。

あれだけ「ナンバーワン」に拘っていたお二人が称え合ったんですね。

あのお二人のことなのでこれからもベタベタしたお付き合いはされないでしょうが
二人の関係が変わったことが怪獣業界を盛り上げていくと思います。

リスペクトの心を持つ。僕も忘れないでいようと思います。

そして最近「またテレビのオファーが来た」「SNSでバズりすぎて困る」「年収が〇倍になった」「有名人との食事会」と自慢ばかりしてくるジェ〇トジ〇ガーにも早く気づいて欲しいです(苦笑)

メカゴジラですが「また負ケタ。いつも首をちぎラレル。だけど(小栗)旬と友達になった。二人でもう一度ガンバル」と言っていました。

「ゴジラVSコング」兄さんたちにはまた勉強させて頂きました。まだ観ていない方は是非とも劇場に見に行ってください。やっぱり映画は映画館で見るのが一番ですよ!!

最後に。

私情で恐縮ですがゴジラストア5周年企画のソフビ化アンケートで1位に選ばれましてムービーモンスターシリーズで僕が出ます!!

皆さん絶対に買ってくださいね!!

遊ぶ用、保管用の2個買い必須ですよ!!