先日ワクチンの1回目を打ってきた。(モデルナ)
注射直後は平気だったのでわざと腕を振り回したり、
「未知なる力が湧き上がってきた」と調子に乗りまくっていたが、その日の晩に腕が痛くなった。
翌日は朝からダルかったがワクチンの副作用を認めたくなかったので、平気なふりをしていたが24時間経過したくらいから発熱で寝込んでいた。
副作用のつらさより1回目で苦しんでいる自分に落ち込んだ。
思い出した、俺は人一倍弱くて根性がない事を。
この調子ではワクチン2発目を打ったらワクチンに体と精神を乗っ取られるかもしれない。
「どうせならビオランテみたいなバイオモンスターになりたいな」
と寝込みながらぼんやり考えていた。
というわけで、今回は2021年7月23日時点のデッドプー太郎が選ぶゴジラ映画ベスト10を発表したいと思います。
■10位 ゴジラ(1984年)
9年ぶりのゴジラ復活。
演技する気の全くないムッシュかまやつ、ゴジラ相手に口喧嘩に挑む武田鉄矢等
いろいろあるが、とにかくゴジラのデザインがカッコいい。
70年代の子供の味方キャラを封印、人相の悪さは歴代ゴジラの中でもトップクラス。
そして毎回ゴキゲンな音楽にのせて登場する自衛隊の秘密兵器スーパーX。
ちなみに正式名称は
陸上自衛隊幕僚監部付実験航空隊首都防衛移動要塞T-1号
MAIN SKY BATTLE TANK スーパーX
なので覚えておいて欲しい。
新宿を舞台にゴジラとスーパーXがガチンコで勝負するシーンは必見。
なお、本作のエンディングで三原山の火口に落下させてゴジラに勝ったと思いきや、続編の「VSビオランテ」で元気いっぱいに復活。
その後「VSモスラ」でも富士山から出てきたのでゴジラにとって火山というのはサウナみたいなもので整わせるだけだった。
エクスプラスは手を出さないで置こうと思っていたが、どうしても欲しくてプレ値で買った。
■9位 メカゴジラの逆襲(1975年)
昭和ゴジラ最後の作品。
シリーズ最低の動員数(97万人。現在もワースト1位)を誇り、それが原因かもともと決定していたのかわからないが打ち切りに。
ゴジラの着ぐるみもよく見ると傷んでいるし限界だったのだろう。
このように書くとつらいものがあるが、メカゴジラ2のデザインがカッコいい。
稲妻型の胸のロゴ、全体的に1号機より汚れている。
そして前作の反省を生かした隠し頭部。
個人的に全メカゴジラで一番好きだったりする。
また火薬の量や建物の破壊っぷりはシリーズでも高レベルで、メカゴジラの全武装攻撃に対してガードもせず突進するゴジラ。
おそらく演出ではなく事故だと思うが背びれが燃えながら爆走するゴジラは目に焼き付けて欲しい。
■8位 ゴジラ(1954年)
ゴジラ映画の中では数少ない「ストーリーがちゃんとしている」第1作目。
子供の頃からゴジラが好きだが、映画の8割くらいは「ゴジラが出てくるからOK」と
下駄をはかせた状態で観ないときついが、初代ゴジラは映画として純粋におもしろい。
いわば「どこに出しても恥ずかしくないゴジラ」ですね。
それ故に初代ゴジラ以外認めない「ゴジラ原理主義者」が根強く存在するのは理解できる。
とはいえベスト8。なぜかというと俺が最初に観たゴジラが「地球最大の決戦」だから。
俺がゴジラに求めるのは「怪獣同士の殴り合い」
初代はおもしろい!!だけど地味!!
以上!!
■7位 キングコング対ゴジラ(1962年)
その後のゴジラの路線(怪獣プロレス)を決定づけた1本
3作目にしてカラー。しかもハリウッドスター、キングコングとの対決。
氷山から登場するゴジラ、大タコとスパーリングするコングと両者ともド派手な入場パフォーマンス
裏の政治的なイライラからか、どう考えてもゴジラが優勢な試合運びだが、
尻から落下してそのままゴジラに体当たりや馬乗りパンチ、
必要以上に回転する受け身など
コングのアメリカ仕込みの見せ方に拘ったアクションも必見。
「ゴジラVSコング」が公開された今、本作はこれまで以上にゴジラ映画で重要な位置づけになった。
■6位 ゴジラVSメカゴジラ(1993年)
平成VSシリーズもキングギドラ、モスラと続いて念願のメカゴジラ!!
今観返したら劇中ではベビーゴジラを守りに来たゴジラ、ラドンを撃退という事で悪役的な位置づけではある。
ただし昭和版と違って人類の対ゴジラ兵器、飛行機とも合体できるメカゴジラを見て
マジでゴジラに勝てるのではと子供心ながら思った。
原田大二郎演じる隊長が英語で指示を出しながら多くの武器を使い分ける戦法もミリタリーテイストに溢れていてこれもカッコよかった。
それだけにラドンが粉になってラドンパウダーを過剰摂取したゴジラにメッタ打ちされるとは思いもしなかった。
ちなみにここから続くベビーゴジラについては個人的にあまり好きじゃない。
■5位 三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)
最初に観たゴジラ映画。キングギドラの圧倒的なラスボス感
単身で挑んで案の定ボコボコにされるモスラ幼虫。助太刀するゴジラと若干太ったラドン。
俺のゴジラに求める基準が出来上がった作品。
■4位 ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年)
二つ返事でオキシジェンデストロイヤーの投下
核爆弾を目覚まし感覚で使う渡辺謙。
初代ゴジラ原理主義者が見たら卒倒しそうな描写だが、無理矢理起こされた上に家ごと破壊されたゴジラの怒りっぷりの気持ちよさ。
ハリウッドデビューに当たってキレッツキレのデザインになったキングギドラ、モスラ、ラドン
怪獣同士のエグさ満点の殴り合い、怪獣以上に狂っている人類、
ラストで続々とゴジラの元に集まってくるよくわからん怪獣たち。
これぞ「地球最大の決戦」のドーピングバージョン。最高だった。
■3位 ゴジラVSコング(2021年)
ここ最近ずっと書いているが素晴らしい戦争だった。
悲願の怪獣王となったゴジラや過去最高の武装で挑んだメカゴジラも最高だが、コングの役者っぷりを高く評価したい。
今作での彼はKAIJYUではなくACTORだった。
なんとかコングにアカデミー賞を与えてあげて欲しい。
ラストシーンのゴジラとコングの表情は全力でぶつかりあった男同士だからこそできる美しさ。
まだ観て間もないので3位だがベスト2作は作品の内容以上に思い出補正も強いので、これから死ぬまでに見る回数次第ではベスト1,2を狙える逸材。
■2位 ゴジラ対メカゴジラ(1974年)
まずメカゴジラの登場シーンは映画史に残るカッコよさ。
偽ゴジラからの正体カミングアウト。
サプライズができる男はモテるというが、メカゴジラほどのイケメンはいない。
佐藤勝によるジャズ調のテーマ曲も相まって怪獣映画の魅力の全てが詰まっている。
また何度も見ることでキングシーサーも実は魅力的な怪獣だったりする。
沖縄の守護神らしいが、まず登場するのに歌を聞かないといけない。しかもフルコーラス。
普通映画なら長くて1コーラスだ。
1時間30分もない作品でフルコーラス。
視聴者は怪獣の戦いを見たいのに毎回「ミヤラビの祈り」をフルコーラス聞かないといけない。
いくら守護神でも暴挙が過ぎる。
ようやく目覚めたシーサーだがメカゴジラにボコボコにされる。
ビビッて岩陰に隠れる守護神。
岩ごとビームで撃たれて、その後は口に手を突っ込まれ続けた結果、完全に沖縄を守ることをど忘れするキングシーサー。
ゴジラが来てせっかくの2対1にも関わらずあまり状況を生かしきれず、最終的にまた眠りにつく根性なし。
子供の頃は「おまえは守護神と名乗るな!!二度と起きるな!!」としか思わなかったが最近は優しい目で見れるようになった。こんな奴がいたっていいだろう。
■1位 ゴジラVSキングギドラ (1991年)
これまでタッグマッチでしか戦わなかったゴジラとキングギドラがついにタイマン。
過去最高に凶悪な面構えのゴジラ、顔が西洋のドラゴンぽくなったキングギドラ。
ゴジラの首を絞めつけて泡を吹かせたかと思いきや、放射火炎で首ごと吹き飛ばされるキングギドラとダーティーファイトの応酬。
そしてメカキングギドラの登場。
キングギドラがメカになってパワーアップ。
これ以上求めるものがあるだろうか。
「以前、助けてくれた」と一方的にゴジラに対して恩に着ていた大企業の会長との再会に一瞬涙を流しているように見えるが、その直後「知らんがな」と言わんばかりにビルごと破壊するゴジラ。
この容赦の無さもゴジラの魅力だ。
キャッチコピーが「お前だけには絶対負けない!」というのは覚えておいて欲しい。
色々書いたが、最初に映画館で観たゴジラ映画というのも大きいです。
幼稚園の頃に見た「ゴジラVSキングギドラ」「ロボコップ2」「機動戦士ガンダムF91」の3作が映画を見る楽しさ・・・というか人生の趣味嗜好を決めたように思う。
俺が子供の頃のものより塗分けが良い。
思わず予約してしまった。年末の発売が楽しみ。
一般的に評価の高い「モスラ対ゴジラ」が入っていない、ミレニアムシリーズが一本もないなど独断と偏見が過ぎるランキングだが、ここはビーパワーハードボイルドだという事をわかって欲しい
VSシリーズの時に「世紀末」という言葉を多用していたにも関わらず実際に世紀末に公開された「ゴジラ×メガギラス」では「地球最大の死闘」というキャッチコピー
65年以上の歴史で「おもしろい映画は?」と聞かれたら実際のところ数本しかない。
東宝の経済事情にリンクして打ち切りと再開を繰り返す。
そんなアレなところも愛しいのがゴジラ。
是非ともこの夏にゴジラに触れて欲しい。時間があれば「フランケンシュタイン対地底怪獣」や「キングコングの逆襲」など他の東宝特撮作品にも手を出して欲しい。