The 男の世界 70年代のハリウッド映画から学ぶファッション

「社会人になってスーツばかり。」
「大学生になったけど何を着ればいいかわからない。」
「モテたい。」
自己肯定感を高めたい。

そんな家にこもって映画ばかり観てる悩み多きポテトボーイズ達へ。

バカ野郎‼︎何を悩んでる‼︎

興味のないファッション雑誌を無理して読んだり、ネットで「春コーデ」とか検索しててどうする‼︎

ヒントは映画の中にあるだろ‼︎

映画には時代を超えて求められる男の姿が刻まれている。

というわけで今回は映画を参考にファッションについて特集します。
最近の映画や俳優のコーディネートは「Safari」とかで読めるからビーパワーハードボイルドでは今回70年代の作品を中心に紹介します。

おまえら参考にしろ‼︎今日から!!

1.これぞアメカジ。スイカ畑を守る男の身だしなみ。

アメリカ南西部を舞台に貧しいメキシコ移民を雇いスイカ畑を経営するマジェスティック。

理由はどうであれ警察のお世話になる時はデニムシャツで堂々と挑みたい。

最近はヴィンテージ加工されたものがあるが、できるだけ自身の血と汗で使い古していきたいところだ。

また、ハンチング帽は外せないアイテム。
60年代から今日に至るまで帽子の主流であるベースボールキャップの前はハンチング帽だった。

オヤジ諸君は若いガキには出せない渋みを演出しようではないか。

ちなみに俺も今年からハンチング帽を取り入れたが、職業安定所をワンカップ片手にウロウロしている無職みたいになった。

精進あるのみ。

イケオジならぬマジェオジ(マジェスティックのブロンソンみたいなオヤジ)を目指すにあたってチェック柄のオーバーシャツジャケットをかなりの時間探した。

ぶっちゃけそこそこ高いヴィンテージ物を取り扱うお店も回って見つからなかったのだが、結果としてユニクロで見つかった。

お金よりセンスだ!!

こないだの冬はこのコーディネートで外出することが多かったが、「あっ、マジェスティックですよね!!」と言ってくれたのは”DIE”sukeさんだけだった。


2.一流の殺し屋から一流を盗め!!

社会人になって早10数年だが、一番女子ウケが良い職業は外資系証券マンでも広告マンでもテレビマンでもない。

「殺し屋」だ。

というわけでジェイソン・ステイサムによるリメイク版でもお馴染みの「メカニック」を取り上げたい。
※ステイサム版と違って前転はしません。

本作は「ブロンソンファッション辞典」とも言えるほど、ほぼ1シーンごとに服装が変わる。

(おそらく)バブアーのジャケット。
バラクーダのG9といいベージュのアウターはオヤジの特権。

休日は上下グレーのスウェットで過ごしちゃってませんか?部屋着は適当なんて言語道断。
ジョニーライデン専用ザクかってくらい真っ赤なガウンで攻めろ。

セーターも同じく。干場義雅さんが黒、グレー、白でまとめようと提唱されている。

ブルース・リーを尊敬している干場さんの言うことは確かに一理あるが怯むな。

冒険しろ。

フォーマルなジャケット姿でもネクタイに遊び心を取り入れよう。

ジム(空手道場)では道着だけでなくハチマキ、日本刀と小物で個性を出そう。

戦闘時にはライダースジャケットとポンプアクション式ショットガンで攻守ともに固めるのはお約束。

もちろんシャツは真っ赤!!

返り血対策という点でも機能的。


3.ステイハングリー、男は永遠の根なし草

ブロンソンが流れ者のケンカ屋を演じる「ストリートファイター」
ウォルターヒル初監督作でもあり、ジェームズ・コバーンとの友情のために拳一つで敵のアジトに殴り込み。

惚れた女に彼氏ができた時には「運をつかんだな」とさらっと身を引く男気が光る一本だが、
ブロンソンのキャスケットにも注目して欲しい。

主に1910~20年代に欧米の労働者の間で流行ったキャスケット。

今やあざとい女も被りがちだが、オヤジが被る事で進化が発揮される。

ちなみに俺もキャスケットのヘビーユーザーだが、影響はもちろんブロンソンだ。(+ガンズ・アンド・ローゼズのイジー・ストラドリン)

本作でブロンソンが打ち出したストリートファイター像はカプコンの名作「ストリートファイター2」も影響を受けており、どう見てもケンとザンギェフステージにしか見えないシーンが登場するのも注目だ。

4.男なら見ず知らずの村を守れ。時には厳しくガキの手本になれ。

少し時代をさかのぼって1960年の名作「荒野の七人」にも注目しようではないか。

ノーメイクなのにサノスにしか見えない若き日のブロンソン。(といっても当時39歳)

最近はオーバーサイズの服が流行っているが、はちきれんばかりの筋肉のオーナーなら是非とも全面に出していきたい。

シャツはしっかりジーンズにin!!

デニムonデニム=キムタクじゃない。戦う男の正装だ。

悪党共に村を差し出そうとする村人達に「オヤジ達は弱虫だ」という子供達。

嫌われたくないので叱るのを避けがちだが、ブロンソンはしっかり怒る。

「父親の事を二度と卑怯というな。銃を持たなくとも責任のある勇敢な人達だ。
(村を差し出そうとするのは)お前たち家族を守り、愛しているからだ。
毎日畑でラバのように汗水流して働く事こそ本物の勇気だ。俺にはそんな度胸も勇気はない。」と叱る。

勢いあまってガキのケツを引っぱたくが、時効なので許してあげて欲しい。
実際、ガキ達はブロンソンを慕うようになる。本作で命を落とすブロンソンだがケツを叩かれたガキ達はラストシーンで墓を作って彼の死を偲んでいた。

5.真の男のビジネススタイル。

個人的にビジネスカジュアルを積極的にしており、外出のない日はニューバランスのスニーカーなどで通勤している。
結果として俺が勤めている会社はニューバランス=ダサいが定着し誰も履かなくなった。

10個近く年下の後輩から「いけてない国語の先生みたい」とかバカにされ、窓際族を絶賛驀進中だが、いつか俺もテンガロンハットで出社したい。

テンガロンハットとはその名の通り「10ガロン入る帽子」の意味らしく、俺もテンガロンハットで水をすくって豪快に被りたい。

いかがでしたでしょうか?

結果として全てチャールズ・ブロンソンになってしまいましたね。

同じ時代のハリウッドスターだとスティーブ・マックイーンは今も人気があり、彼が着用したミリタリージャケットの復刻版とか何十万で売られていたりするが、もっとブロンソンも評価しろよ!!

ブロンソンのセクシーかつマッチョな男性像は現代ではウケが良くないかもしれないが、主演作の大半のヒロインは嫁のジル・アイアランドだぞ!!


公私混同じゃない。真の愛妻家だ。

是非ともチャールズ・ブロンソンのファッションだけでなく精神も真似て欲しい。