我々ビーパワーは第二次ガンダムブーム出身だ。
幼稚園に上がる前くらいにSDガンダムがブームになり、ファースト〜逆シャアまではSDで後追いした。
そのままOVAで見たナイトガンダムや武者ガンダムにハマり、カードダス、ガシャポン戦士、元祖SD、BB戦士を集めた。
リアルタイプは「ガンダムF91」で経験。
そして「Vガンダム」以降の平成で本格的にのめり込んでいった。
中でも「機動武闘伝Gガンダム」は当時から賛否両論ではあったが、心身共に絶賛子供だった我々にとってはガンダム同士が殴り合うということで圧倒的に肯定。
学校の休み時間になると、どこかで誰かがシャイニングフィンガー、ゴッドフィンガーと叫んでクラスメイトの顔面を掴んでいた。
もちろん、人気なのは主人公機でネオジャパン代表であるシャイニングガンダムもしくはゴッドガンダム。
しかしガンプラが欲しくても売り切れであることが多かった。
そんな時、必ずネオアメリカ代表のガンダムマックスターは余っていた。
搭乗するチボデー・クロケットは情に厚いボクサーで声が大塚芳忠。
劇中でも活躍するので人気があって良いはずだが、どういうわけかガンプラは人気がなかった。
今思えばボクシングとアメフト、サーフィンに二丁拳銃と日本人が想像するアメリカをまとめたデザインが単純にダサかったからだろう。
「ガンダムマックスターはいつでも余ってる説」は我々ビーパワーが生まれた関西、東北でも同じだったので全国共通だろう。
あれから28年。
どこにでも置いてあったガンプラが手に入らないという異常な時代になってしまった。
ザクやドムのガンプラを入手するのにこんなに苦労する日が来るとは全く予想ができなかったが、マックスターは思いっきり余っていた。誰も転売の対象にしない。
しかも値段は据え置きという良心さだ。
「今こそ、子供の頃には作れなかった(作る気がなかった。)本気のガンダムマックスターを作ろう」
ということで今年の夏休みは「俺だけのガンダムマックスター」コンテストが行われました。
ハッシュタグも作ったのでTwitterのトレンドワードにもなると信じていましたが、全く盛り上がりませんでした。
それではお互いの作品について紹介
デッドプー太郎「ガンダムマックスターBF(バーストフィスト)」
「あなたのダディは…本当の強さと優しさを持った人だったわ」
母の口癖だった。
アドニス・クロケットは父チボデー・クロケットの記憶がほとんどない。
アドニスが幼い頃にチボデーは亡くなった。
彼自身、父親ゆずりのセンスでアマチュアボクシング界では負け知らず。
昼間は経営コンサルタントとして働き誰もが羨むエリートだった。
しかし彼は日常に満足できなかった。
おそらく彼に流れる戦士の血がそうさせたのであろう。
そして知りたかった。父チボデーの足跡を。
単身日本に行き、父の生涯のライバルの元であるドモン・カッシュと出会う。
マスターカッシュの厳しい修行のもと、アドニスは流派東方不敗と強きの心を、
マザーミカムラから愛を教わる。
また、子供がいなかったドモンとレインにとってもアドニスは本当の息子のようだった。
そしてボクシングをベースに流派東方不敗を組み合わせた独自の格闘スタイル「バーストフィスト(爆拳)」を会得
父のため、母のため、師匠のため、そして自分のためにアドニスはマックスターの名を継ぐ。
ガンダムマックスターを元に新たに開発された機体。
バーニアなど各種アップデートが施されており、従来の機体以上の性能を発揮する。
銃はアドニスの意志で装備していない。
カラーは師匠であるドモンのシャイニングガンダムがベース。
必殺技
バーストマシンガンパンチ
バーストマックスフィンガー
バーストゴッドアッパー
石破バースト天驚拳
マックスタードリーム
DIEsuke「ガンダムフェイクスター」
地下格闘で使われ続けたモビルファイター。
元々はチボデーのマックスターがネオアメリカ代表に選ばれた際にコピーとして製作された。
主に式典に使われていたが、時が過ぎると政府から払い下げられ、地元マフィアによって地下モビルファイトに使用されてしまった。
地下モビルファイトでの戦績は52戦26勝24敗2分。
元々はオリジナルと同じアメリカ・カラーであったが、戦いが終わると損傷を隠すために何度も塗装し直され、現在はグレーと緑の暗い色になっている。
満足に整備さないまま戦い続けた為、機体の経年劣化が進んでいる。
チボデーの店のジャンク屋の常連が酒のツケの代償として彼に譲った。
機体の性質上、ハイパーモードには耐えられず、バーニングパンチ、サイクロンパンチは各1発ずつの合計2発しか撃てない。
豪熱マシンガンパンチを放つと機体は大破してしまう。
OVA第4話では遂に明鏡止水のテーマが流れる中、無理を承知でチボデーが豪熱マシンガンパンチを放ち機体の熱で塗装が蒸発。
元々の色であるアメリカ・カラーが明らかになるシーンは『ガンダムファンが選ぶ!今年の名場面!』に選ばれた。
死を覚悟したチボデーをコアランダーと共に強制射出するなど、どこか意思があるように伺える。
「お前は偽物なんかじゃない!誰がどう言おうと本物だったぜ‼︎相棒‼︎‼︎(cv.大塚芳忠)」とチボデーが声をかけた後、オイルの涙を流し機体は爆発四散した。
機動武闘伝Gガンダム外伝・チボデー・ザ・ファイナル(OVA)
第一話「起てチボデー‼︎夢を失くした必殺パンチ」
第二話「真のクイーンオブスペードは誰だ⁉︎新世代の脅威!」
第三話「反撃のチャンスは一度!たった2発の必殺パンチ」
第四話「誰の為に戦う⁉︎命を賭けた豪熱バーニングパンチ」
最終話「リビングオンネオアメリカ」
あらすじ(俺の中で)
シャッフル同盟とデビルガンダムとの宇宙の命運を賭けた闘いから40年後。
元ガンダムファイターにしてクイーンオブスペードのチボデー・クロケットはガンダムファイトを引退し、今ではギアナ高地でダイナーを開いていた。
かつていたチボデーギャルズはそれぞれの生き方を見つけ、彼のもとを去り姿はない。
過去に自分を燃え上がらせたガンダムファイトも今は昔。
新世代のガンダムファイトは拳を一切使わず、便利なビーム砲の打ち合いとなり、もう自分たちの世代は終わったと遠い目になるチボデーであった。
そんな彼の前にある日、新世代のクイーンオブスペードが現れる。
メディアに真のネオアメリカ代表ではないと煽られ、かつての代表であるチボデーに挑戦状を叩きつけに来たのだ。
年齢を理由に断るチボデーであったが、ドモン、サイサイシー、ジョルジュ、アルゴの旧シャッフル同盟を愚弄され黙ってはいられず、激高!
一週間後のガンダムファイトを約束してしまうのであった。
愛機マックスター、仲間、シャッフルの称号はもうない。
何とか地下格闘で使われていたフェイクスターを整備するチボデー。
大切な仲間たちと過ごした闘いの日々が間違いではなかったのを証明すべく、チボデーは再び闘志を燃やすのであった。
「…さて、皆さん、今回の記事いかがでしたか?いい歳したオッサン2人が土日を潰してプラモを作り、脳内設定を書いた…彼らの運命はどうなるのでしょうか?
どう考えても暗い未来しか見えません。
願わくば、この記事をサンライズの方が見つけ、今回のビーパワーが考えた設定の高価買取を心よりお待ちしております。」
「それでは皆さん…ガンダムファイトォ!レディィィィゴオォォォォーッ‼︎」
完