スタローンから世界へ。心のワクチン
変わらず、うんざりした世の中だ。
ネットも開けば政治やらLGBTQやら世の中への恨み事ばかり目に入る。
仕事も人員不足で落ち着く様子が全く見えない。
何より一番うんざりするのはこっそり投稿しているインスタのギター垢が開設して2年が経つがフォロワーが200人から増えない。
所有しているギターの写真をアップすると「いいね」はそれなりにあるが、俺が演奏している動画をアップすると「いいね」が全くつかなくなる。
時代がどれだけ変わっても俺のロックは世界から拒絶されている。
俺がいるべき場所は会社のオフィスではなく武道館のステージなのに・・・・Fuck!!
先日俺が好きな曲が嫁も好きだということがわかってこっそり練習していた。
我ながら「なんて哀愁溢れるギターと歌声だ。」と満足して音楽部屋からリビングに行くと嫁が笑いをこらえていた。
「もし、音楽活動を再開してイベントとかに出るなら私は結婚している事を隠す。」とケラケラ笑いながら言っていた・・・・FuckFuckFuck!!
こんな感じで世の中をひがみ続けている俺だが、最近アマプラで配信された一本の映画に救われ続けている。
タイトルは「サマリタン」。
そうだ、スタローンだよ!!
「もしもご近所にスタローンが住んでいたら」という俺にとってはディズニーよりも夢がある作品。
スタローンが出ているだけで満足する俺だが、本作はスタローンインマイハート指数が爆発的に高い傑作だ。
「スタローンインマイハート」とは
彼の作品のテーマである「挑戦し続ける、逆境をバネに努力する、思いやり」を大切に
現実世界でも「心の中にスタローンを持とう」とビーパワーハードボイルドにて自分たちのことは棚に上げて提唱している理念。
「例え笑いものにされようとも、スタローンの自分の信じる道を愚直に進める人間」でいたいという事から、かれこれ8年近く言っている。
過去記事
例
・面接に落ち続けているが、就職活動を続ける
・女と終電を逃してホテルで泊まることになったが、自分は床で寝る。
配信されてからもう何度も観ているので今は体に染み込んでいるくらいだ。
心のワクチンともいうべきかサマリタン観賞後はストレスが緩和されている。
というわけでスタローンがアマプラで放つ大傑作「サマリタン」を紹介します。
かつてグラニット・シティでは、双子の超人がいた。
強力な力を持ちながら、その力を正義に使うサマリタンと悪用するネメシスとで対立。
二人は発電所で戦い爆発で生死不明となったが、人々はサマリタンがまだ生きていると信じている。
25年後、13歳の少年サムは母と貧しく暮らしていた。
家賃を払うために仕方なく地元のギャングの仕事をするが失敗、不良たちからリンチを受けていたところ、近所に住むおじさんジョー・スミス(スタローン)に助けられる。
ジョーおじさんはスタローンなので少なくとも常人でない事は間違いないが、サムは伝説のヒーロー「サマリタン」ではないかと推理する。
ジョーおじさんは地元ギャングが運転する猛スピードの車にはねられるのだが、体を冷たいシャワーを浴びてアイスクリームを食べるだけで回復。
「近所のスタローン=サマリタン説」は事と確定される。
サマリタンは自身の力を封印し、世間から隠れるように生きていたが純粋なサムに心を開き、
まだ幼いサムに真の強さ、優しさを教える「男のリトマス試験紙集中講座」を開講する。
一方で地元のギャングのボスであるサイラスは警察で保管されたいたネメシスのハンマーを手に入れ、自分が新時代のネメシスだと宣言。地元の治安は大至急悪化する。
ジョーおじさんがサイラスの一味から圧倒的なパワーで少女を救うところを市民に目撃される。「小汚いスタローン=サマリタン説」は動画で拡散し、嫌気がさしたジョーおじさんは街を出ることにする。
サイラスはジョーおじさんがサマリタンであること、サムとジョーおじさんの関係を知り、サムを誘拐する。
「俺にもう人助けなんてできない」と言っていたジョーおじさんだが、
伝説のヒーローとして、
何よりスタローンインマイハートが爆発し、サイラスのアジトにトラックで突撃する。
どうも本作の批判的な意見を目立つが「スタローン=脳筋映画」だと思っていないだろうか?
確かに「ランボー」「オーバー・ザ・トップ」ばりにトラックで突っこんでいたし、銃を持った大勢のギャング相手にパーカー+ジーンズのラフな格好で圧倒していた。
武器のハンマーもソーのようなヒーローチックなものではない、単なる大型ハンマーだ。
その点は伊藤ハムのCMでも筋肉をパンプアップしていたスタローン的といえなくもない。
とはいえ、自分の事を棚に上げて言わせてもらうが、表面だけで映画を語るな!!クソ野郎。
「サマリタン」はスタローンのキャリアの中でも屈指のスタローンインマイハート作品だ。
【以下ネタバレ注意】
サイラスが「サマリタンは金持ちしか助けなかった。俺やネメシスの気持ちがわかるか」と言った時ジョーおじさんが「さっきから俺を善人だと言っているが俺は悪党だ!」と殴り返す。
サマリタンではなく改心したネメシスだった。
俺はこのシーンで「さすがスタローン!!」と感激した。
かつては悪に走り「強者から奪うことが正しい」と考えていたネメシスは1人の少年のために戦っている。
クライマックスで「人は変われる。誰の心にも善と悪がある。正しい決断をするのは自分次第」というスタローンのセリフがあるが、この考えが世界中で年々欠落しているように感じる。
一部の人間が聖人のように崇めたてられる裏側で、何をしても批判されている人もいる。
映画でも「こいつの出演、監督作品ならどれだけ叩いても安全」みたいな風潮がある。
叩かれている当事者の人格に難があったり、原作のある作品でもオリジナリティを出し過ぎているからなど理解できない側面もあるが、一挙手一投足を批判するのはどうかと思う。
おそらく心の底からは思っておらず、承認欲求のために便乗している輩も多いかと思うが・・・
一部の側面だけを見て判断する、過ちをしてしまった者に再起を与えないのは非常に危険だと思うし正直最近のTwitterでは顕著でうんざりしている。
あの手の人たちはキアヌ・リーブスがもしドラッグでも捕まったりでもしたらジョン・ウィックを降板させるように怒り続けるのだろうか??
多様性を認める体裁を装いながら、自分の価値観とあわないものは認めない。
一旦スタローンメッセージについて真剣に考えてみてはいかがだろうか。
悪人のサイラスも助けるべきだが、最終的に身動きを取れなくした後、炎の中に放り投げたのは愛嬌と言う事にしてくれ!!
また、スタローンがニューヨークのヘルズキッチン出身なのも本作に強い影響を与えていると思う。
貧しく治安は悪い。生きるために犯罪をおかさないといけない。
そんなエリアでいじめられて育ったスタローンならではのやさしさが垣間見える。
ジョーおじさんがサムに伝える
「他人に頼むのではなく自分たち自身で何とかしないといけない」
「恐れることは自然。逃げること正しい。暴力はくだらない。」
「ずるのない世の中ならみんな仲良しだ」
という教えは脚本ではなくスタローン自身の言葉だろう。
また、スタローンインマイハートの鉄則である虐げられているものへの優しさも溢れている。
サム親子やらホームレスの女の子、話しかけるジョーおじさんはぶっきらぼうだが温かい。
「ロッキー」のポーリー、「ロック・アップ」では鳩しか友達がいないジジイを仲間の輪に入れていた。
どれだけ豊かになっても人情を忘れない。それがスライだ。
先日3度目の離婚が報じられ世間を驚かせたスタローン。
世界中に明日を戦う勇気を与えてきた男の中の男だが夫としては色々問題があるのかもしれない。というかバツ3はどう考えてもスタローン自身に致命的な問題があるのだろう・・・。
急にでかい犬を飼い出したり、しょっちゅう無職状態の弟フランクが遊びにきているからなぁ・・・。
とはいえ、人生も映画も安定しないのがスタローン、きっと今頃世界に新たなパンチを決めるべくトレーニングしているはずだ。
「サマリタン」でまたスタローンに元気をもらった。
Hey,スライ!!このホームページを見てるか?
俺はお小遣い制だし、英語も得意じゃない。
ただ、へそくりを使って何かおいしいものならご馳走できる。
つらかったら連絡してくれ。
俺は何があってもあんたの味方だ。