2作連続で観ろ「2バッドガイズ」「2バッドバディーズ」

記事を書き続けて10年が経過したが、今は仕事やらMonstar Of Fireやらでバタバタしてまともに映画を観れない日が続いている。

せっかくお誘い頂いている試写も断り続けている状況だ。(本当にすいません。)

なかなか昔のように映画を発掘できていないなぁという事である日”DIE”sukeさんにおすすめの映画を聞いた。

「スコット・アドキンス主演の「2バッドガイズ」という作品があるが、必ず続編の「2バッドバディーズ」と連続して観て欲しい。

「~バディーズ」のオープニングにこの映画の信じられない事態が起こります

と教えてもらったので観た。

「2バッドガイズ」のあらすじ

元イギリス軍のフレンチ(スコット・アドキンス)は自身の空手道場の経営状態が悪く。
毎日取り立てに追われていた。

家賃の支払いのために知人の紹介で借金の取り立てをすることになる。

長年取り立て稼業をしているスー(ルイス・マンディロア)と相棒になる。

簡単な取り立てかと思いきや、いきなり債権者に発砲されるという危険過ぎる仕事内容であることが発覚。

債権者ごとにレベルが設定されており、取り立ての取り分が多い程、借りている奴はヤバいやつばかりで毎回家庭訪問の度にストリートファイトになるフレンチと特に何もしないスー。
(フレンチが大男に壁に叩きつけられている間にスーは取り立て先にいたエロい女とエロい事はちゃっかりしていた)

前半は行く先々でスーツ姿のスコット・アドキンスがネクタイやジャケットを引きちぎられながら債権者と殴りあう、程よいチープさがクセになるいかにもアドキンス印な映画だが、
物語が進むにつれて単なるクズだと思っていたスーが、頭の回転が速く、本当は情に厚いナイスな人柄が漏洩。

困難を共にしていくうちに二人の間の友情が加速していく。

ある取り立てで「仕事より人情」モードになった二人が死を覚悟でケンカに挑むが、相手はフル武装のマフィア。ライフルのフルオートでめった撃ちにされる。

血まみれで倒れているスーを見て冷徹だと思っていた組織のボスがブチ切れるクライマックスは漢気が限界突破しており、エンドロールを見ながら余韻に浸っていたのだが、ピークは続編のオープニングという言葉を思い出してすぐさま続編「2バッドバディーズ」をAmazonでレンタル。

ジャケットを見ると死んだはずのフレンチとスーが元気にしている。

映画が始まるとフレンチが元気に用心棒をしている店にこれまた健康そうなスーが入ってきた!!

100歩譲ってフレンチ役のスコット・アドキンスはどの作品でも元気いっぱいなので受け入れよう。

しかし、至近距離でライフルの弾を何発も食らったスーが生きているとは考えられない。

一体、どういう話なんだ・・・・

前日譚なのかリブートなのか、パラレルワールドなのか・・・・

すると俺の気持ちを代弁するかのように二人が驚く!!

「おまえ生きていたの!?」

えっ!?

なんとゴリゴリの続編だった。

ダイナーで仲良く飯を食いながら、

「いやー死んだと思ったよ。」
「俺なんて心臓が2回止まったらしいよ。」
「めちゃくちゃ治療したよー」
「生きてたのなら言ってよー」

と淡々と話す二人。

お互い銃で撃たれて大量出血していたはずなのに、年末に学生時代の友達と会ったようなテンションで「「いろいろ大変だった」の一言で片づける。

いや片づけるなよ!!

「じゃあ久しぶりに取り立てしようか」と仕事を始める二人。

なんてこった・・・。

最高だ!!

人は自分の昔話を大げさに話合いだが、真の男ならどんなトラブルも「いろいろ大変だった」の一言で片づけて前を向きたい。

盛らない、カッコつけない。切り替えの早さ。

映画の脚本的には終わっているかもしれないが、そんなものどうでもよくなるほど漢気に溢れている。

「2バッドバディーズ」も同じく、行く先々で債権者とストリートファイトになるがフレンチとスーの友情が確立されているので最初から絶好調だ。

この何とも言えない良い雰囲気。

暴力多めの「水曜どうでしょう」とでもいおうか。

あっちは大泉洋とミスターが車の中でヨタ話をするのがおもしろいが、こっちも車の中でのヨタ話が最高だ。

ついでにスコット・アドキンスは債権者を見つけるとぼやきながらすぐに殴り合いをするぞ!!大差はない。

まったりとした男たちの珍道中を堪能できる。

個人的にスーの考え方
「初日はつらくても慣れる」
「(仕事の事を)考えすぎてもしんどくなるだけだからやめとけ」
「自分で選んだ仕事ならやり遂げろ」

は好きだ。

「2バッドガイズ」よりシリーズ屈指の名セリフ。男なら腐らずに人生を前向きに楽しみたいものだ。

忙しくなるとついつい映画館で超大作をチェックするだけになったり、前に観た映画をBGM感覚で流し見になりがちだが、世の中にはおもしろい映画がたくさんある。と思わされた2本だ。今度は自力で見つけたいものだ。

ファスト映画といったものも世の中にはあるが、早送りせず、しっかり堪能して彼らの人類を超越した蘇生に爆笑して欲しい。

ちなみに2本で3時間ちょっとなのでMCU1本くらいのノリで観れるよ!!