最近、ハマっている。「ぼっち・ざ・ろっく!」に。
個人的にああいうタイプの絵柄は好きじゃないし、主人公の後藤ひとりのギターがどれだけ安く買えたとしても25万円はするギブソンレスポールカスタムだ。
高校生でレスポールカスタムはなめてるだろ!!ピンクの髪なんてあるか!!
俺こそが真のぼっち・ざ・ろっく!だよ!!おっさんか女子高生かくらいの違いだろ!!
結束バンドよりMonstar Of Fireを聴いてくれ、頼むから!
と否定的だったが、なんだかんだで映画でも漫画でも音楽系は好き。
各種サブスクリプションで配信されているので試しに流し見した結果、
部屋に飾っているKISSのサイン色紙の隣に結束バンドのアクリルスタンドでも置こうかと思っているくらいになった。
実際、美少女たちがただ仲良く学生生活を楽しむ生ぬるい話ではない。
とても信頼できるアニメだ。
ここがいい!ぼっち・ざ・ろっく
①ギターヒーロー後藤ひとり
楽器をはじめたら才能が開花してあっという間にスターという話は特に俺のようなバンドで夢破れた者からしたら嫌悪感しかない。
主人公の後藤ひとりは極度のコミュ障のため、友達がおらず、押入れの中で中1からの2年間6時間の練習を続けているという設定だ。
スリップノットのミック・トムソンの有名な発言である
「部屋で8時間は練習しろ。友達をなくすまで出掛けるな。」
の通り、上達には気が遠くなるような基礎練習と孤独な時間が必要だ。
世の中のアマチュアバンドマンには大酒を飲んで騒ぐなど、自身の常識のない行動を「Rock」で済ます奴が多数いるが、そういう奴は9割演奏もド下手でただのクソだ。
いちびる事を「Rock」だと勘違いしている奴が蔓延する中、ぼっちちゃんこそ真の「Rock」だ。
俺自身ギター好きなので、ぼっちちゃんの機材に興味があるが、劇中で確認できる限り
ギター：ギブソンレスポールカスタム
アンプ：家ではヤマハのTHR、ライブハウスではMarshall JCM900
エフェクター：Boss BD-2
と70年代のハードロックサウンドを彷彿とさせるシンプルかつハードな機材チョイスだ。
顔出しなしでYoutubeの登録数もかなり多いという事は相当うまいはずだ。
ぼっちちゃんはアンプのセッティングやエフェクターでごまかさずピッキングの強弱で歪みをコントロールできるギタリストなのだろう。
俺も見習わないと・・・。
ヤマハのTHR。俺も使っているが家庭用の中ではトップクラスに音が良いと思う。
俺が10代～20代の頃はこんなに良いアンプはなかった。
②泥くさいバンド活動
6時間の練習を続けて、ドラムの伊地知 虹夏の誘いで念願のバンドに加入するぼっちちゃん
Youtubeでは「弾いてみた」動画で人気を得ているので、すぐさま即戦力になると思いきや
バンドであわすことが出来ず演奏はがたがた。
実際、個人だとうまくても、バンドで合わせると他のパートを聴くことができず、リズムが走ったり、音程がうまく取れないのはあるあるな話。
個人練習でうまくても、バンドは別というエピソードを筆頭に
・曲作りで悩む
・ライブハウスのチケットノルマがたとえ数枚でも捌けない。
・金がないのでバイトをするしかない。
・MCでスベる
・客はいない上に後ろでスマホをいじられている。
などひたすら容赦のない現実を描き続ける。
人気バンドになる道は険しい。
まさにIT’s The Long Way To The Topだ。
https://youtu.be/a-MVuqh8k50
③安心できない結束バンドのメンバー
コミュ障の超絶ギタリスト 後藤ひとりを筆頭に
リーダーで世話焼き。ライブハウスと繋がりもあるドラムの伊地知 虹夏
無口で変人。金遣いが荒いが華がありうまいベースの山田リョウ。
社交的で友達が多い陽キャラ。ボーカル、ギターの喜多 郁代
とモトリークルーばりにキャラが強すぎる結束バンドの面々。
喜多ちゃんの使用ギターもダブルカッタウェイのレスポールジュニアでペルハムブルーというかなりマニアックなチョイス!!作者は相当渋い。
現実的に考えると
・いくらギターがうまくても致命的に社交性がないぼっちに周りがイライラしはじめる。
・同様に作曲の要であっても借りた金を返さない、知り合いが少なくライブハウスに客を呼べないリョウに次第に周りが愛想を尽かしはじめる。
・バンド以外でも居場所がある喜多ちゃんがなかなか上達せず解雇、もしくは進学等であっさり脱退。
（俺がバンドをしていた10年前くらいの感覚になってしまうがリョウタイプや喜多ちゃんタイプは割といる。特にリョウタイプはバンドを一番壊す。）
という流れがあるので、結束バンドの将来は虹夏にかかっている。
実際、練習だけでなくアー写撮影のためのスケジュール調整など事務的な事が出来て、姉がライブハウス勤務で、業界に繋がりがある虹夏は非常に貴重な存在だ。
常にメンバーチェンジ、バンド解散のリスクがある結束バンド。
自我に目覚めたぼっちちゃんが
・ソロ活動をはじめる
・メンバーを次々と解雇
・Youtubeの収益で機材の写真ばかりアップし始める。
・急にブルースにはまる
・スピリチュアルな世界にはまる
といった超展開にならない事を祈る。
後藤家の犬の名前が「ジミヘン」なのも好感度が高い。
絵柄はかわいいが、バンド活動の厳しい現実をビシバシ突きつけるストイックなアニメ。
「ぼっち・ざ・ろっく!」
現在9話まで放送されておりバンド活動以外で関わりがなかった4人がはじめて純粋にプライベートで集まり江の島に遊びに行っていた。
リョウとぼっちちゃんの人間的なめんどくささが炸裂した回だが、どうやら次回から文化祭出演に向けて動きだすようだ。
ますます目が離せない。
そしてリアルぼっち・ざ・ろっく!ことMonstar Of Fireもチェックしてくれ。
何度もいうが業界の偉い人俺を発掘してくれ!!早く!!
高校生の頃から好きだった漫画。平くんが好きでした。
「ぼっち・ざ・ろっく!」と異なりファンタジー過ぎる世界観。いつか紹介したい。