イギリス ハードロック旅 「第1話:決死の24時間移動!ドバイ→ロンドン」

25歳の時にモーガン・フリーマン、ジャック・ニコルソン共演の「最高の人生の見つけ方」
を観て「死ぬまでにしたいことリスト」というものを作っている。

その中の一つが「アビーロードに行く」だった。

ロックにのめり込む以前、音楽を好きになるきっかけがビートルズなので俺にとっては聖地だ。

アビーロードを渡りアルバム用の写真を撮る。

これについてはリストを作る前から明確に存在していた。

ビートルズだけじゃない

Led Zeppelin、Deep Purple,Iron Maiden,Judas Priest,Black sabbath、Sex Pistols,Oasis・・・
ハードロックもヘビーメタルもパンクもみんなイギリス発祥だ。

映画も007もジェイソン・ステイサムもイギリス。

ロビンマスクもイギリス出身だ。

というわけで絶対にイギリスに行かなければならない。

中学生の頃から思い続けて約25年。

「自力で行かなくてもレコーディングかツアーで行くだろう」と結構マジで思い込んでいたが、ご存知の通りその可能性は限りなくゼロに近い。

Monstar Of Fireの現状だが正直、新しい動画をアップする度に再生数が減っている。

持っているギターに対していいねがついても音楽については全く反応されていない。

先日久しぶりに親戚で集まったのだが「〇〇(俺の本名)は・・・・インスタ見てるけど毎日楽しそうやね。ところで今日のご飯は野菜多いけど食べれる?」と5歳の子供に対してのような接し方だった。(俺はもう40手前だ。)

頑張ってるねんけどなぁ・・・・。

おっと、元気出さなきゃ!!

というわけで去年の夏に「行こう、イギリス!自費で!」と決断。結果的に
・1ポンド191円
・ロシアのウクライナ侵攻で直行便がない
という最悪なタイミングでの渡英となった。

2月21日
16時に家を出発し、関空へ。

「イギリスは飯がまずい」とイギリスに留学もしく働いた経験のある知り合い全員が言っていたので「最後のまともな飯になるかも」と関空のすき屋で牛丼を味わう。

いつもと違ってしっかりと味わうように。牛丼をみそ汁で流し込む。油でこってりした口に大根おろしが染みる。寒さと空腹でコンディションも抜群だった。

23時30分、エミレーツ航空でまずはドバイへ。
映画も音楽も充実していたが、なんせ約10時間の移動。かなりきつい。当日まで仕事がバタバタしていてほとんど寝ていなかったのに興奮している事もあって寝れない。

朝の5時40分にドバイへ。
レッドブルが800円、カップラーメンが400円、PS5が82,000円・・・

物価が高すぎる。嫁と二人でパンを食べたが2,200円くらいした。

外には出れていないのでワイスピやミッション・インポッシブル気分は味っていない。

ドバイで再度飛行に乗ってさらに約8時間・・・。マジできつい。

睡眠薬を飲んで無理矢理寝る。
2月22日。ほぼ1日かけてヒースロー空港に到着。体中バキバキだった。バカ高いビジネスクラスとかファーストクラスに乗っている人ってどんな人なんだろうと思う。

到着したら雨。

ちなみにがっつりした雨はこの日くらいで他の日は数分雨が降るくらいで天気は良かった。
寒さはなんだかんだで日本と同じくらい。

地下鉄でロンドンへ。オイスターカードというICOCAみたいなものを買う。

海外の地下鉄というと「日本ではどこに行っても味わうことのないレベルの治安」だったロサンゼルスを想像して身構えるが、何てことのない地下鉄だった。

ユーストンスクエア駅に到着。ホテルにチェックイン。
ホテルは駅からも近くて立地がとても良いヒルトン・ユーストン。マジでおすすめ。

この時点で18時くらい。外は暗かったけど、食べ物を買うためにキングス・クロス駅まで散歩。

せっかくのキングス・クロス駅なのでハリーポッターの9 3/4駅を見てみようと探していたら行列が出来ていたので一発で場所がわかった。

これでもかってくらいデカく宣伝していた。

写真撮影に最低10ポンド(約2000円)必要だった。ホグワーツ専門学校の奴ら、アコギな商売しやがって。

ホテル近所のNorth Sea Fishというお店で前から食べたかったフィッシュ&チップスをテイクアウト。
12.5ポンド(約2,400円)だが、写真の通り信じられない大きさなので妥当だと思う。

ネットでも「下処理をしていない場合もあって最悪なケースもある」と書かれていたので
おそるおそる口にしてみたら、めちゃくちゃおいしい。

タラのフライの衣もポテトもサクサク。「イギリスの飯はまずい」説を初日で覆される。

・イギリス基本情報
1.みんなカッコいい。
老若男女、人種問わずみんなカッコいい。ユアン・マクレガーやピアースブロスナン、エミリー・ブランやカレン・ギランみたいな英国紳士や美女をしょっちゅう見た。

衝撃だったのはバブアーのジャケットを着ている人が異常に多い。日本でいうユニクロのダウンジェットポジションなのだろう。

ステイサムが映画でよくしているファッション(バブアーのジャケットにキャスケット帽)はイギリスの一般的な男性のファッションに近い。

さすがにジェームズ・ボンドやキングスマンみたいにスーツで決めている人はほとんどいなかった。

もちろん太っていたり背が低い方もたくさんいるが、みんなオシャレでカッコいい。

とはいえ大半がそういう感じなので日本人のカッコいいと思う美的感覚がイギリスにおける「ごく普通」なんだと思う。イギリスへの憧れが刷り込まれているんだろう。

それにしてもユアン・マクレガーみたいなおじさんが駅の売店でパンを買ってその場で食べているのがめちゃくちゃカッコよかった。

2.建物もオシャレ
映画でよく見る昔ながらの建物が残っている。日本でも古民家を残している地域が多いのでこの辺は似ていると思う。

とはいえ建物も俺のような日本人からしたらめちゃくちゃオシャレだった。適当に写真を撮っていても絵になる。

3.飯はうまいが高い。
今回の旅行で根本的に覆ったのが食べ物。
基本おいしい。

カレーはカレーライス発祥だけあってレベルが高い。
(歴史的にインド→イギリス→日本の流れで伝わった)

ただ高くてファーストフード店でも基本10ポンド近くは必要。
ラーメンや寿司になると最低でも15ポンド(3000円)は必要になる。

特に高いと感じたのがコーヒー。

日本では映画館でよく飲めるコスタコーヒーが多いが4ポンド(770円)くらいはするのでいかに日本のコンビニのコーヒーがありがたいかがわかった。

ただ、対策があってイギリスにもALDIやLIDLといった業務スーパーがある。
50円くらいでめちゃくちゃおいしいクロワッサンや総菜パンが食べれる。

4.大阪以上の強引さ。
基本赤信号でもガンガン渡る。青信号もめっちゃ短い。
日本ではクラクション鳴らすことは滅多にないが、四六時中響き渡っている。

5.ゆるすぎる喫煙
室内での喫煙は禁止だが、外は無法地帯。歩きたばこポイ捨ては当たり前。
道路には吸い殻は落ちまくっている。

6.ゴミ箱は多いがトイレがない。
日本と真逆。トイレがなかなかないのがつらい。無料は地下鉄ではない駅かデパートくらい。
公衆トイレもほとんどない上に有料。なのでお腹を壊しやすい人は要注意。
どうしてもしたくなったら漏らすか飲食店で何かを買って使うしかない。

7.乗り物は時間によってかなり金額が変わる。

やっぱ自分人が体験しないとわからないこと多いなーと思った初日だった。