イギリス ハードロック旅 「第5話:ノッティングヒルズの変人と聖地の渋滞」

滞在5日目(2月26日)。マーケット巡りをしたいのでノッティングヒルに行く。

ノッティングヒルの映画館。絶対「エクスペンダブルズ」とか「プレデター」とか上映しなさそう。

私のようなオシャレ映画ライターとしては外せないノッティングヒル。

「ノッティングヒルの恋人」でジュリア・ロバーツが「あなたの前ではハリウッドスターではなくて好きな人に愛されたい少女なの」と言っているのを見て

「お茶でも飲んで落ち着け、さっさと寝ろ」と思ったし、

「こんなオシャレ街あってたまるか」とも思っていたがご覧の通り、映画そのまんま。画期的にオシャレだった。

「ノッティングヒルの恋人」でも印象的なカラフルな家は健在。

それにしても俺はこの街に全く合わない。受け入れられていないのが肌に突き刺さる。自分で言って悲しくなるがまるで「ノッティングヒルの変人」だった。

きっちりヒュー・グラントが住んでいた家にも行った。

「ペンキ塗ったばかりだから絶対触んなよ」と書かれていた。実際しょっちゅうペンキをはがされて迷惑らしい。

あの本屋にも入った。オシャレな本しか置いてなかった。
そして「本もいいけど色々買ってな!!」と言わんばかりにトートバッグとかグッズが充実していた。

そんなオシャレな街だが、なんだかんだでロンドン。カーチェイスでもしたのかってくらい傷だらけのジャガーが停まっていた。

この旅で一番きれいな状態の車(ベンツ)があった。中からリチャード・ギアみたいなイケオジが出てきたので納得した。

オシャレ過ぎて過呼吸になりかけたノッティングヒルを脱出しようと駅のホームで電車を待っていると女の人が線路に降りだした。

パニックになる駅。周りの人の声かけでなんとか最悪の事態は避けれたが、もちろん電車は止まる。

1時間くらいここで待たないといけないと思っていたら10分くらいで運転再開した。

「それはそれ、これはこれ」の街ロンドンらしい強さだ。

俺のノッティングヒル潜入は壮絶なエンディングを迎えた。

ベイカーストリートまで戻ってビートルズショップに。Tシャツは一番この店が品揃えが良かった。一般的なお土産屋より安かったし駅からも近いのでとりあえずロンドンで何かビートルズグッズを手に入れたいならここだろう。

一昨日のリベンジで再度高級ブティック街があるピカデリーサーカス駅へ。
サヴィル・ロウへ向かう。

一昨日見つけれなかったがついにビートルズが屋上ライブをした旧アップルオフィスを見つける。

外観は全く変わっていない。何度も写真や動画を見ていたので感動した。丁寧に「1969年1月30日にここの屋上でライブしました」というプレートもあった。

そんな伝説のビルだが、現在はアバクロの事務所になっていた。

おそらく俺が行った日も仕事していたはずだ。交通費の清算とか。

驚いたことにアップルビルと同じ通り、わずか数軒隣のお店がキングスマンのテーラーだった。

さらにアップルオフィスの裏側がデヴィッド・ボウイのジギースターダストのロケ地、へドンストリートだった。聖地が渋滞している。

へドンストリートだがジャケットにも映っていたお店が現在は「Ziggy」だったり「THE STARMAN」だったりボウイのゴリ押しが強くて、「そこまで自らアピらなくても・・・」と思った。

そんな中で「へドン横丁」というボウイガン無視のアティチュードがRock過ぎる日本食レストランがあった。

このお店、上の写真の通り「外国人が考えるちょっとおかしい日本」を凝縮したような店で提灯にはゴジラが書かれていた

ドリンク+ラーメン+デザートのメロメロ横丁がめちゃくちゃ気になったが25£なので断念した。

ロックの聖地に位置しながらデヴィッド・ボウイはガン無視、己の道を突き進むへドン横丁。

為替が良い時に行ってみたい。

ちなみにやっぱり近所にはユニクロもあった。ロンドンで猛威を振るうユニクロだった。

最終日の夜はフィッシュ&チップス。

初日がCod(タラ)だったのでHaddock(コダラ)にした。
コダラと書いてるので小さいのかなと思ったらサイズは変わらなかった。

ソースはカレーにする。

個人的にHaddockの方が肉厚でおいしかった。ポテトもめちゃくちゃおいしい。
日本の白身魚のフライトは異なる魅力のフィッシュ&チップス。

帰国してまだ数日だが既に恋しい。また食べたい。