「ゴジラxコング 新たなる帝国」公開記念 ゴジラ、コングインタビュー

現在大ヒット公開中の「ゴジラxコング 新たなる帝国」

私の周りでも

「一体何を見せられているのか」
「映画であって映画ではなかった」
「字幕で見たはずなのに字幕がほとんど出てこなかった」

という声が聞こえてくる(※全て褒め言葉です)

かくいう私が観賞した回でも上映後、客席から「なんやねん!!(大笑い)」という絶叫が聞こえたし、私自身、異常にお腹が減っておりタコベルでタコスをおかわりしてしまった。ファーストフード店で追加注文をするなんて、20代の頃以来のはずだ。

当日はあまり歩かなかったはずなのだが、iphoneのアプリからは「本日の目標カロリーを消費しました」という通知まで届いた。

実際、本作はかなり楽しめたのだが、精神面以上に肉体面に効能があるのは間違いないだろう。

観賞後は終日、温泉につかった後のようにさっぱりして深い眠りについた。

これまで新作が公開される度に彼らの独占インタビューに成功してきたビーパワーハードボイルド。

本作のプロモーションで来日していたコングさんにインタビューを打診したところ、「もちろんさ!ビーパワーは俺のブラザーだからね!」と快諾してくれた。

なんと当日はゴジラさんもインタビューに同席してくれることになった。

映画の生きる伝説であるGKコンビの貴重なWインタビューを楽しんで欲しい。

ー公開おめでとうございます!!試写イベントでは日本ファンが大盛り上がりでしたね!ー

コング「ドモアリガト!!

普段は物静かで礼儀正しい日本のファンがあんなに熱狂してくれるなんて嬉しいよ。

Hey、君たちが観ているのは年老いたゴリラだぜ、テイラー・スウィフトじゃないんだぜ!」と思ったよ(笑)

とにかくエキサイティングさ。」

ーゴジラさんは「ゴジラ-1.0」でアカデミー賞を受賞。国内では劇場で「新たなる帝国」と「ゴジラ-1.0」が同時公開中というすごい状況になりました。生活に変化はございましたか?ー

ゴジラ「まさか自分がオスカー俳優になるなんてな・・・・びっくりしたわ。

栄誉ある賞を頂けたのも全てはみんなのおかげや。

生活の変化か・・・こないだも銀座壊しちゃったからまた出禁になるわーと思ってたら、たまに行くお店のママさんから「壊してくれてありがとうございます」って飲み代ダタにしてくれたわ(笑)

まぁ何も変わらんよ。なんせ今年で芸歴70年やねん(笑)今更調子乗ることもないわ。

これからも走り続けるだけやね。

コング「今年のアカデミー賞はエモーショナルだったね。

俺の最高のライバルでありベストフレンドであるMr.ゴジラが偉業を成し遂げたのだから!!

俺も誇りに思うよ。

ところでGボーイ、孫にねだられて初めて君のソフビを買ったんだ!!

ゴジラ「そうなん!?言うてくれたら送るのに(笑)」

ー先日公開された「ゴジラxコング 新たなる帝国」は字幕版で観ても字幕がほとんど出てこない、肉体言語中心の衝撃的な内容でしたが製作にあたりお二人が意識したことはありますか?ー

コング「「ゴジラVSコング」は俺たちの集大成であり、激突する様子は「ヒート」だった。そうさ、俺たちは身長100m越えのデ・ニーロとパチーノだった。

そして俺たちの半世紀以上に渡る戦争は一旦決着がついた。

15ラウンド殴り合った結果、リングに倒れたのは俺の方だった。

(・・・・目を閉じて、一言一言かみしめるように)不思議だったよ。悔しいはずなのに清々しい気分だった。

あの時、ゴジラを心の底からリスペクト出来たんだ。

あれは俺の人生で大いなる敗北であり学びだった。

質問はなんだっけ?(笑)

あっ、そうそう!次はどうしようかと意見交換した時に俺たちが決めたのは
「映画の本質を掘り下げる」だったんだ。

そう、最高のエンターテイメントさ。

俺たちはサイレント映画育ちだからね。子供の頃に夢中になった映画に言葉はなかったが、感情をゆさぶられた。

俺の敬愛するチャップリンやバスター・キートンの映画をたくさん観返したよ。

結果、映画の大半が殴り合いになったんだ(爆笑)

ゴジラ「確かにKKさん(コングの愛称)との決闘は俺が勝ったわけだけど、メカゴジラにやられかけた時に助けてくれたからね。

傷だらけの姿でメカゴジラに掴みかかるコングさんを見て「やっぱりカッコええわ。俺はこれからもこの人の背中を追いかけるんや」って思ったわ。

だから、今回はコングさんを信頼してのびのびやらせてもらったかな。」

コング「嬉しい事を言ってくれるけど、こいつ相変わらず本気で殴りかかってくるんだよ!!(笑)

おまけにさ、これは本編にも収録されてるんだけど、撮影中に家まで探し始めたんだぜ(爆笑)そういうのはNetflixのドキュメンタリー枠でやれよ!!って話さ。

オスカーを受賞しても相変わらず彼はアウト・オブ・コントロールさ(苦笑)」

ゴジラ「クレームは俺の家壊したケンちゃん(渡辺謙)に言うてくれ。

あんたかて撮影中に虫歯の治療してたやん。歯磨けよ(笑)

コング「仕方ないだろう!!なかなか歯医者に行く気分になれなかったんだ。」

ゴジラ「公私混同し過ぎたら「老害」って言われるで。今回も「口臭い」って言われてたやん(笑)」

コング「なんだか腹が立ってきたよ、君は今でもスターである以上に手に負えないモンスターさ!!

いい加減、大人になりなよ!!今回も君はアドリブというよりその時の気分でピラミッドを壊したけど、あれ今も揉めてるんだよ!!」

偶然通りがかったモスラさん「あんた達いい加減にしなさいよ!!二人とも謝りなさい。

ごめんね、現場はいつもこんな感じでまるで子育てよ(笑)

おかげで現場でも私は母なのよ。」

ー(笑)ゴジラさんは渡辺謙さんに家壊されちゃいましたからね。本作ではスカーキングをはじめ強力な若手たちと共演されましたが、彼らとの経験はいかがでしたか?ー

コング「実はタレントプロダクションを経営していてね。彼らはKAC(コングアクションクラブ)の俳優たちなんだ。

スカーキング・・・本名はトーマスなんだけど彼は僕の一押しでね!!
俺たち老いぼれをプッシュしてくれるんだ。

劇中では邪悪な存在だけど普段の彼はピーナッツバターサンドを愛するナイスガイさ(笑)

ゴジラ「スカキン君は勉強熱心ないい俳優やね。ゴジラアイランドを録画したVHSまで持ってた(笑)

アクションシーンも俺たちは普段アドリブが多いけど、彼は何度もリハーサルをするねん。
それとシーモ。まだまだあんな奴がおるんやね。すごかった」

ー「リアルサク山チョコ次郎」ことスーコとコングさんはまるで本当の親子のようでした。彼との撮影はいかがでしたか?」ー

コング「彼との共演はとても興味深いことだったよ

ご存知の通り僕は数多くのロマンスがあったが、家庭を持つことはなかったからね(苦笑)

彼とは撮影中、一番共に過ごす時間が多くてね、一緒にウナギを食べたり、遊んだりしたよ。僕がこれまでの人生で経験しなかったことだね。

あれはまさにダディーになる重要なプロセスだった。

ーモスラさんの登場は意外でした。ゴジラさんとは「キング・オブ・モンスターズ」以来の共演でしたがいかがでしたか?ー

ゴジラ「あいつは戦友やな。一緒に昭和、平成、令和と生きてきたけどエネルギッシュや。

今回出演にあたって「トップガン マーヴェリック」のF14の飛び方をすごい参考にしたらしいよ。

あと、シャーリーズ・セロンが好きらしいわ、だからめっちゃ体絞ってたよな」

ー予告から話題のコングさんのビーストグローブですがあのアイデアはどのように生まれたのでしょうか?ー

コング「いい質問だね!!

「ビースト覚醒」や「スーパーマリオ」、今のハリウッドは魅力的なゴリラ俳優が活躍しているだろう?

もちろんセクシーなゴリラといえば僕がオリジナルさ。

(ひそひそ声で)今回も僕のシャワーシーンがあるんだ(笑)

(シリアスな表情になって)だけどこの世界は努力を怠るとすぐに王座から引きずり降ろされる。

レトロなアクション、レトロなストーリーを再現しようなんて考えていなかった。2024年にアップデートされたキングコングを見せる必要があった。

その結果があのビーストグローブさ。

装着シーンでキッスの「I Was Made For Loving You」が流れただろう?あの曲は僕のお気に入りでね。

ド派手なパーティーロックバンドだった彼らが当時のディスコブームにインスパイアされて作った曲なんだ。

時代に媚びる必要はない、ただ変化を恐れてちゃ何も生まれない。
ビーストグローブにI Was Made For Loving Youが僕にはとてもリンクしているように感じたんだ」

ー世界中で戦った皆さんですが、本作は地下空洞のみならずローマ、エジプト、ブラジルと文字通り世界中が舞台でした。ロケ地の選定はどのように行われたのでしょうか?ー

ゴジラ「KKさんの付き合ってる女が住んでるところやな(笑)」

コング「勘弁してくれよ、Gボーイ!!(苦笑)今の時代はすぐにSNSでシェアされちまうんだぜ、気を付けてくれよ!!

そうだね、皆も知っているとおり、ついつい北米か日本で戦いがちなんだけど、世界中からの「この建物を踏んづけてくれ!」というラブコールが常にあるんだ。

今回はGボーイの芸歴70周年兼オスカー受賞のお祝いもあったからね。彼のリクエストを尊重したよ。」

ゴジラ「さすがハリウッドやろ?金あるで」

ー最後に日本の皆さんへのメッセージをお願いしますー

コング「日本のファンの皆にはいつも感謝しているんだ。

君たちのサポートがなければきっと今頃僕はカウチに腰かける老いぼれゴリラになっていたはずさ。
俳優になって91年経った今、かつてないほどエキサイティングな日々を過ごしているよ。

「ゴジラxコング 新たなる帝国」が君たちのお気に入りになりレガシーの1ページになってくれることを祈るよ。

出来るだけ大きなスクリーンで観てくれよ!!」

ゴジラ「ゴジラ-1.0と本作が両方とも公開されている映画館もあって、驚いています。本当にありがとう。是非とも劇場で観てください。気に入ってくれたらブルーレイやソフビも買ってな!!」

インタビュー終了後「そういえばビーパワー10周年だろ?」とコングさんとゴジラさんからお菓子をプレゼント頂きました。

ありがとうございました!!

頂いたクッキー、味は普通でした。