ホットトイズのムービーマスターピースを手に取ってから8年が経った。
・リアル
・高い
・発売時期が予測不可能
という冷静に考えたら、ネガティブな要素が多い気がするが、「リアル」という点で他のメーカーに比べてダントツで完成度が高い。
まるで映画のキャラクターがそのまま小さくなったような感じで幼い頃から「俺だけのロボコップ」「俺だけのターミネーター」を完成度の低い3.75インチのフィギュアで遊んでいた俺にはたまらないシリーズだ。
この8年でホットトイズには大きく以下の時期があった。
~2013年3月 「余裕期」
ネットでも買えるし、ヤフオクやフィギュアショップでも定価より安く売られていた。「ダークナイト」の関係でバットマンやジョーカーなど一部のDC系は定価より高くなっていた。
また、トイサピエンスのサーバーがダウンしたお詫びでお歳暮用バヤリースが送られてくるという伝説が生まれた。
2013年4月~ 「アイアンマンバブル+限定もの戦国期」
「アイアンマン3」によってアイアンマン系のフィギュアが高騰。
それまでに売られていたマーク1~マーク6が一気に値上がり。
ホットトイズの知名度が上がった結果、転売との戦いが始まった。
まず、トイサピエンスによる東京優遇により、アイアンマン マーク20 ミダスなんて店頭では2万5千円で売られているのにヤフオクでは5万円くらいで取引されていた。
ミダスに限らず限定物の争奪戦が大変で毎年高齢の夏の限定予約も難しく、2014年のパイソンは3分で完売した。映画に登場していたかどうかも怪しいモブアーマーにプレミアがついていたのだからどれだけ注目されていたかがわかる。
発売開始時の予約価格が結果一番安く買えるので、Amazonや楽天で予約するか、フィギュアショップで予約するか、開封品を狙ってヤフオクや中古ショップに足しげく通うかなど、購入に戦略が必要となった。
今思えばこの時が一番楽しかったように思える。
2015年7月~ 「値上がり+夢から覚めた期」
生産工場の拡張、中国の人件費アップ、マーベルがディズニーに入ったせいか、1体あたり約1万円という暴力的な値上がりが始まっていても「エイジ・オブ・ウルトロン」公開でMCUは超加速という事でホットトイズも六本木ヒルズでイベントなど気合が入る。
イベント「アベンジャーズ200%」ではわざわざ地方から遠征、限定のホットトイズ3体を全て買い、1日で15万円くらい使う剛の者も出現していた。
俺もウォーマシンとステルスカラーのマーク7が欲しいという事でわざわざ東京まで行き10万円くらい使っていた。みんなどうかしていた。
しかしイベントが終わった8月くらいだろうか。
値上がりし過ぎた結果、今までなら発表と同時に完売だったはずの限定品が売れ残り、イベント終了後もネットで販売されているという事態になる。
当時、ウォーマシンマーク2がトイサピエンスで売られているのを見て、(一応売り切れていた)ステルスマーク7にもすっかり飽きていた俺は「東京なんて行くんじゃなかった」と後悔した。
一体が28,000円~35,000円くらい。おもちゃにしては高価過ぎる。誰もが敬遠するようになった結果、「予約せずに発売後にヤフオクに出るのを待って買うのが一番安い」という状態になる。
アイアンマンはマーク43あたりから定価が45,000円くらいなどかなり強気の価格設定になっていたがしばらくするとセールで投げ売りになっていた。
また2015年あたりからアメコミ映画とスターウォーズ以外のフィギュアはほぼ作られなくなった。
2016年~「 1/12の波到来期」
フィギュアーツやMafexなど国内メーカーが次々と参戦、マーベルレジェンドのクオリティも上がってきた事、そしてホット・ケノービがオモ写とか言いだしたので国内外問わず時代は1/12が主流に進む。
マーベル、DC、スターウォーズともに新作公開からしばらくは全体的に値上がるが、ちょっと過ぎれば安く買えるので買うのに苦労することはなくなった。
しかし、その裏で生産数も絞られていったのか、そもそも流通していない=ヤフオクやお店でも見かけない、あったとしても高いという状況も生まれる。
2018年4月「悪夢期」
「インフィニティウォー」公開によるバブルでマーベル系のホットトイズが爆上がり。一部のアイアンマンについては家賃のような価格になる。
「予約しなかったお前が悪い」と言わんばかりに頼みの綱の中古ショップやヤフオクでも家賃的な価格で取引され始める。
業界全体もレベルアップから不景気に反比例して1/12でもほぼ全てが5,000円以上と値上ったので時はまさに世紀末、イカれた時代へようこそTough Boy!!
というわけで、「値崩れは絶望的、かなり高いが予約して買うのが一番安い」というつらい時期になってしまった。とはいえど1/12には出せない迫力がるので
・自分の好きなキャラクターであること
・写真を撮るたくなるようなフィギュアであること
・もし買い逃してプレミア価格になったとして後悔しないか
を基準に今でもだらだらと購入している。
今回紹介するのは予定より、3か月早く発売されたアイアンマン・マーク4 ダイキャスト。
個人的にアイアンマンの中で一番好きなアーマーだが、劇中ではホームパーティーで泥酔したトニー・スタークがアーマーの中で小便、マーク2をパクったドン・チードルと自宅で乱闘したくらいで、あまり活躍していない事もありフィギュアーツでも限定販売扱いだったなど、やや不遇なアーマー。
前作。2011年発売ながら今見ても良い。コレクションの中でもお気に入りで手に取る事が多い。
この度ダイキャストとしてリニューアルされたので予約。
装着機付きもあったが、家を建てる前に嫁と二人で住んでいたアパートの家賃より高いし、組み立てて飾る事はなさそうだったので本体のみ。
箱
前回のマーク4と比較。
価格24、,000円→45,000円
重量350g→860g
高さはそのままにしろや!!
1サイズ大きくなってる!!持っていないがマーク5,6のダイキャストもこのサイズらしい。マーク1,2,3,のリニューアル版はサイズ均一なのに。
今までのはホール・オブ・アーマー用。今回のは違うポーズで飾ってという事なんだろう。
ヘッド(右端)は、旧マーク4(左端)の頃から比べるとかなりロバート・ダウニーJrに近くなったが、よく見ると3年前に出たトニー・スターク「リアクター開発版」(中央)と同じ。若干、肌は明るくリペイントされている。
ドーナツ、サングラスは全く一緒。今回はドリンクも付属!!こういう小物が一番嬉しかったりする。
ホットトイズを集めている人のほぼ全てが紹介していないが、
かなり頑丈に作られている。(6月の地震で検証済。特にダイキャストは高い所から落ちても無傷)
なので中国で箱詰めされて以来動いておらず、凝り固まっている関節をバキバキほぐしてあげよう。
ポーズをつけて遊ぶ以上はストレッチが必要、高価なフィギュアだからといって
甘やかしてはいけない!!
ほぐれた図。
以前のマーク4は首に発行ユニットがあり、発光量を稼ぐために目が劇中よりやや大きいという問題があったが、技術の進歩でクリア!!
ただし、リアクターの発光量が少ない。(不良品ではないみたい)
腕部分は差し替え式でミサイル発射状態にも出来る。クォータースケールのマーク43のように青色LEDも入っている。
身長が高くなった分、体に比べて顔が小さくなり過ぎと思ったが映画でもこれくらいのバランスが正しいみたい。
ねじ穴が丸見えだった前作に比べると完成度は上がっているが、2倍近くに値上がりしている事を考えると、もっとレベルアップして欲しいところ。
腰の構造が7年前から変わっていない。この腰じゃあ激しいポーズはつけれない。これでフィギュアーツくらい動けば文句ないんだけど・・・。
現時点でわからないが、塗装技術が上がっていて前作のように褪色しないのだったらありがたい。
今回この記事を作っていて発見したのが、旧モデルは旧モデルでやっぱりレベルが高かったという事実。
ねじ穴丸見え、腰が経年劣化で褪色する、トニーヘッドが全然似ていない。2011年発売という事もあり、可動域も今の基準だと狭いというのはあるが、劇中の雰囲気はこちらもしっかり掴んでいる。
前述の通り「顔に比べて体がでかい」くらいの方が正しいみたいだけど、今回付属のトニーヘッドを前作に付けた時の方が個人的には収まりが良く感じる。
完全に劇中と同じにしたらもっさりしてダサくなるだろうし、フィギュアとしての完成度を考えたら、良いのかもしれないが、マーク45から始まったテカテカ過ぎる塗装は微妙。写真だといい感じになるが、肉眼だとゴールドが明る過ぎる。
このダイキャストマーク4も今から手に入れるとなるとかなり高いみたいなので、まだ持っていない方は現在相場が下がってきている旧モデルのマーク4を狙うのもありかなと思う。
3年ぶりに開封動画作りました。
新モデル
旧モデル