ステイサムとロック様が挑む筋肉サマーウォーズ! ワイルドスピード スーパーコンボ

もういくつ寝るとステイサム。

そんな風に指折り過ごした人もいることでしょう。

全国のステイサム学会員待望の『ワイルドスピード スーパーコンボ』が公開された!

ステイサムだけでも相当カロリーが高いにも関わらず、ロック様というカロリーの化け物と本格的にタッグを組む本作。

まさに史上空前のマッスルドッキングである。

言うなれば、盆と正月が一気に来たようなもんですな。

ワイスピシリーズにおいて車からステイサムから始まり、やり過ぎなお礼参り物騒なマタニティスタイルを披露したステイサム。

後から合流した転校生であったが、ワイスピにおいて殴り合いからのオフィス爆破という馴れ初めから、ICEBREAKで喧嘩しながらムショを10分で脱獄最終的にツンデレが炸裂した相手がロック様であった。

ワイスピシリーズでも規格外を絵にかいたような二人であったが、遂にシリーズを飛び出した本作。

という訳で、今回も恒例のステイサムが主役としてワイルドスピード スーパーコンボを紹介しようと思います。

前作ICEBREKにて、人を殺しくまくるベビーシッターぶりを発揮、シレっと打ち上げにも参加していたステイサム。

あれから地元のロンドンに戻り、バイト感覚で悪を裁く日々を送っていた。

今日もワインボトル(!?)でヤクザを始末したステイサムは、ムショに入所した母ちゃんと面会。

血は争えないのを地で行く親子であったが、「あんた、妹と弟と仲良くしなさいな」という母ちゃんからの用命を受ける。

かつて子供の頃、妹と楽しく金庫を爆破していたステイサムであったが、今では色々あって疎遠になっていたのだ。

だが、いくら災害レベルのアウトローでも母ちゃんの願いは断れない。

 

渋々、了承するステイサムだったが、外に出るといかにも胡散臭いおっさんからちょっとオマエの妹がヤバい状況だから探す手伝いをしろ」と声をかけられる。

おっさんはタダのおっさんではなくCIAであった。

どうやら世界の危機を左右する状況に巻き込まれているらしい。

いつものように一旦断るステイサムであったが、ふと母ちゃんの言葉を思い出す。

渋々、打合せの場に赴くステイサムであったが、そこには・・・

あ!ドウェイン・ジョンソンだ!

 

そう、因縁浅からぬ肉弾FBIホブスも同席していたのだった。

まさかの抜き打ちお見合いである。

会って早々、互いにフリースタイルでdisり合う二人であったが、CIA曰く二人で組んで世界の危機を救えという。

「誰が組むか!こんなクソ野郎と!」と決裂する見合い…じゃねえや、打合せの席。

だがまあ、文句も言ってられないので妹探しを決行、とりあえず妹のアパートへ向かい家探しするステイサムであったが妹を狙う刺客と遭遇!

当たり前のように始末するステイサムであったが、並の組織ではないのを直感するのだった。

返す刀で捜査本部に行くと、ホブスが妹の拘束に成功していた。

早速尋問の席に突入してみると、妹は世界の半分を滅ぼすウィルスを自らに注入し消息を絶っていたらしい。

妹の処遇についてホブスと口論を繰り返すステイサムとロック様であったが、ここでワイスピ恒例のオフィス爆破が発生!

乱入してきたのは並の相手…どころか人間ではなかった。

ステイサムが過去に殺した、かつての同僚イドリスエルバその人であった。

エルバ!死んだはずじゃ…と唖然とするステイサム。

それだけならまだしも、彼は何と意識の高い悪の組織にキングストーンを埋め込まれた仮面ライダーBLACKと化していたのだ。

 

 

銃を撃とうが、ステゴロを挑もうが全く歯が立たず、思わず目を疑うステイサムだったが、なんとか命からがらパワープレーで妹を奪還し、その場を切り抜けるのであった。

 

タイムリミットは72時間。

果たして妹を救えるのか⁉︎

そして、改造人間イドリスエルバを倒せるのか?

こうして、全く和解しないまま口が悪いのとヘアスタイルしか共通点のない二人は、嫌々世界の危機に立ち向かうのであった。

 

 

剛腕で叩きのめすロック様に対し、華麗な連打を繰り出すステイサム。

まさにワイルドスピードのツインターボとも言える二人が作品を通してシノギを削る本作。

ゴリゴリのヒールとしてワイスピシリーズに登場したステイサム。

本作ではステイサムが母親に甘いという、初期のトランスポーターに見られた女性の頼み事は断れない姿勢が見受けられ、実に人間らしい。

思えば弟が重体の際にも病院を破壊、ハンの車に追突、ドムの家を暑中見舞いで爆破していたのを考えると、ステイサムも暴力多めにしても家族愛のある人であった。

そんなバイオレンス実家愛が、どんなにぶつけても文句の言われそうのない悪の組織に炸裂!

最終的に舞台はホブスの実家という、筋肉式サマーウォーズの様相を呈する。

ハイテクVS拳が極まる、バトル盆踊りは見てるコチラも思わず上半身裸になりたくなる。

更にサマーウォーズでは「よろしくお願いしまぁぁぁす!」と叫ぶシーンがあるが、こっちは肉体言語だ!

うん、大した違いはないな!

もう最後は山下達郎の『僕らの夏の夢』が流れてもおかしくないサマーウォーズぶりである。

 

 

思えば、邦題どうなのよ?とファンに叫ばれていた、スーパーコンボというタイトル。

本作の9割は憎まれ口を叩く二人が、いよいよ心と体を重ね(誤解を招く文章)、怒涛のツープラトンを繰り出した瞬間、「こ…こいつぁ、確かにスーパーコンボだ!となるだろう。

 

見たあとに夏の青空のような爽やかさを感じさせる本作。

ワイスピ外伝の一言では済ませられない、映画という名のモンスターマシンですよ。